5:23、起床。
朝食を済ませてJuan Santamaría国際空港
(ファン・サンタマリア国際空港)に向かいます。
僕の英語力が貧弱な所為で
シャトルバスの出発時刻を15分(fifteen)ではなく
50分(fifty)だと勘違いしていましたが、
何とか事無きを得ました。
スペイン語(15→quince、50→cincuenta)で訊けば良かった…
鳥の囀りが聞こえてくる出発ターミナル。
演出なのか、本当に棲み着いているのか。
これから乗るのはCiudad de Panamá
(パナマシティ)行きなのですが、
8:26から8:48の間に3本という電車並みの頻度で便があります。
もう少し大きな機材を充当するという発想は無かったのだろうか。
B737で揃えたいのかな?
最短6分間隔ともなると乗り間違いが発生しそうですが、
実際我々は予約を間違えて
8:26発と8:42発の2便に分散して乗ることになりました。
8:42発CM823便に搭乗。
さらば、コスタリカよ…!
次はカエルとかバードウォッチングもしてみたいですね。
(以降、パナマ時間UTC-5.0h)
10:52、Tocumen国際空港(トクメン国際空港)に到着。
この雑然とした蒸し暑い空気が懐かしい。
50分足らずの乗り継ぎ時間で
この巨大なターミナルのほぼ端から端まで歩かされる為、
急ぎ足で移動しなければなりません。
11:50発CM304便に乗り継ぎ。
(以降、コロンビア時間UTC-5.0h)
12:54、Rafael Núñez国際空港
(ラファエル・ヌニェス国際空港)に到着。
再びコロンビア共和国で今度は港町、
Cartagena de Indias(カルタヘナ・デ・インディアス)です!
暑い!
港町ということで遂に標高はほぼ0mに。
これまでとっても過ごし易かった気候は消え去り、
熱帯らしい熱気に包まれています。
標高って偉大だったんだな…
そして、5日間掛かった実験の結果が遂に出ました!
標高5,100mで空気を一杯に詰めたペットボトルは
標高0mに持って来るとどれだけ潰れるのか?
答はこれです。
気温は20℃くらいこちらの方が高いので、これでも膨らんでいる方です。
こんなに薄い空気を吸っていたのか…
気温面での過ごし易さを取るか、空気を取るか。
何はともあれ、Uberでホテルに向かいます。
ビーチが広がるリゾートらしさ満点の街です。
向かう先には高層ビルが林立する地区が。
あれがホテル街となっている新市街
Bocagrande(ボカグランデ)です。
世界的な高級ホテルチェーンも進出しており、
Cartagena de Indiasがコロンビアの中で
如何に人気のあるリゾート地であるかが窺えます。
ホテルで一休みしてから
遅めの昼食を摂りに旧市街へ向かいます。
Habana(ハバナ、2018/3/21)を彷彿とさせる歴史ある街並みです。
流石にクラシックカーは走っていませんが。
キューバと真逆で、コロンビアって南米では稀有な親米国家なんですよね。
なので普通に新車も入ってきます。
そんなCartagenaの街で入った食堂は…
まさかの超反米国家ベネズエラの料理店でした。
首都Caracas(カラカス)にあるCerro El Ávila(アビラ山)の写真が
壁にデカデカと掲げられています。
でも、ベネズエラ料理なんて日本ではお目に掛かれないし、
ある意味コロンビアっぽい…のかも。
コロンビアとも犬猿の仲だったはずですが。
頼んだのはChicharrón(チチャロン)のArepa(アレパ)。
Chicharrónとはカリッカリになるまで揚げられた豚バラのことで、
Queso Costeño(コステーニョチーズ)、アボカドと共に
Arepaというトウモロコシの薄焼きパンに挟まれています。
これぞ国民食という素朴な美味しさです。
日本で言うところのおにぎり的存在でしょうか。
小腹を満たしたら散策開始です。
観光都市なだけあって通りの治安は良く、
多くの観光客が出歩いていて緊張した雰囲気はありません。
ただ、殺害される危険性は低いにしても、
スリやぼったくりなど観光地としての治安の悪さはあるのでしょうが。
気温差と気圧差でゴリゴリ体力を削られているので、
博物館に入って体力の消耗を抑えます。
Museo Histórico de Cartagena(カルタヘナ歴史博物館)へ。
スペイン統治時代に宗教裁判所として使われていた建物で、
拷問器具などが展示されています。
スペイン本国でさえ苛烈な異端審問が行われていたので、
植民地の南米では人種差別なども相俟って
どれほど凄惨なことが行われていたのか想像も出来ません。
中庭には断頭台が残されています。
断頭台の前で夕食会の準備っぽいことをしているけど、
ギロチンを肴にご飯を食べるんだろうか…?
コロンビアがスペイン帝国から独立した後は
一時期民間人の邸宅として使われていた時期もあったそうで、
中庭での夕食会はその頃の名残なのでしょうか。
並べられている椅子の数を見る限り結構大規模な会ですね。
2階には貿易港として栄えた
Cartagenaの歴史が展示されています。
その積荷はインカ帝国からの収奪品やら奴隷やら
スペイン帝国の暗黒面を存分に詰め込んだものとなっていました。
スペイン帝国に暗黒じゃない面があるのかは謎。
博物館で少し体力を回復させたら夕方の街へ。
港町らしく海で夕陽を眺めることにします。
海を望むオープンテラスのレストランは大混雑です。
Cartagenaってこんなに人気の観光地なんだ…
この大人気のレストランが何処にあるのかというと
旧市街を囲む城壁の上です。
南米中から貿易品が集まった集散地Cartagenaは
海賊の格好の的になったこともあり、
17世紀に堅牢な城塞都市として生まれ変わりました。
現在ではその遺構が世界文化遺産に登録されています。
夕陽を見られたので、
真っ暗になる前にレストランに入っておきます。
夜になると急激に治安が悪化しないとも限らないので。
港町だしやっぱり海鮮を、という考えで
Pargo Frito(パルゴのフライ)。
蟹味噌みたいな風味のソースが美味しい。
美味しいけど…量が多過ぎる!
コロンビア人は大食いなのでしょうか?
コロンビアなので食後の一杯を飲みに喫茶店へ。
頼んでみたのはMilo Carlo(ミロカルロ)。
ミロとエスプレッソを混ぜた飲み物のようです。
ミロ信仰って東南アジアだけじゃなかったんだ…
これは中々アリですね。
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