紀伊を越し、年を越し

今年も終わりです。
この歳になると一年なんてあっと言う間…
という訳でもなく、今年は相当長く感じました。
あまりにも新体験が多過ぎる。
D論審査会の死闘で幕を開けて、
博士号を取って21年間もあった学生時代に終止符を打ち、
遂に社会人として働きだしたり、
初給料でホンダS2000を衝動買いしてしまったり…
就職も車も、宇宙論研だと遠い存在のように扱われていましたが、
やってみたら案外どうとでもなるものですね。
会社での仕事は大学院の研究と違って
ガチガチに管理されているから辛い、
みたいな話が実しやかに囁かれていましたが、
実際は寧ろ今の職場の方がよっぽど自由です。
テレワーク×裁量労働制の為せる業だし、
新型コロナ様々と言うべきか。
勿論、その自由の裏返しで
博士卒は吃驚するくらい即戦力対応を求められますが。
S2000については間違い無く現時点で生涯のベストバイです。

 

さて、年末と言うことはあれです。
初日の出旅行です。
まだまだ続きます。
これまで紀伊半島をじわじわと南下していましたが、
前々回(2021/1/1)と前回(2022/1/1)で遂に最南端に到達。
行くところまで行き着いてしまった感がありますが、
それでも初日の出はやって来ます。
例によって地理院地図を熟視し、
現状を打破する新境地を見出しました。
名駅でレンタカーを借りて新名神高速道路で西へ。


福男選びの十日戎で有名な西宮神社で休憩。
既に紀伊半島は通り過ぎてしまいました。
ここで和歌山県からやって来たFRと合流し、
更に西へと進みます。


明石海峡大橋を渡って淡路島へ。
想像以上に混んでいますね。


令和4年最後の昼食は淡路島玉ねぎ丸ごとカレーライスです。
流石淡路島の玉ねぎは甘いですね。
ただ、時期的には一番古い玉ねぎを出されている頃でしょうか。


という訳で、新天地四国の徳島県に上陸します!
じわじわと南下して行き詰まってしまった、
と上に書きましたが、
一連の動きは南下であると同時に西進でもありました。
それでも、東側が開けていなければならないという制約上
紀伊半島ではもう手詰まりであることに変わりはないのですが、
紀伊水道を飛び越せば
まだまだブルーオーシャンが広がっていることに気付いたのです。
…まあ、四国を許すのなら
西進だけじゃなくて南下も可能ではあるのですが。


47県庁所在地の中で唯一下車したことの無い徳島市。
今回も下車はしないのですが。
車が多いですね。


道の駅に立ち寄りつつ国道55号を進んでいきます。
阿南を過ぎると紀伊半島を彷彿とさせる山地になってきました。


牟岐港に到着。
潮の香る実に静かな港町です。


港町常滑出身のYRは郷愁を感じています。
という事は、初日の出を拝むのは牟岐から?


違います。
今回目指すのは更なる新天地です。
17:20発出羽島連絡線大生丸に乗船。


愛知県を出て、紀伊半島を出て、更には四国本土さえも出て、
我々は文字通りブルーオーシャンへと漕ぎ出します。


17:35、出羽島に到着。
この徳島県最南端の有人離島こそ今回の遥拝地です。


自動車は一台も無いという長閑な小島。
荷物は木製の猫車で運びます。


島は万が一天気が微妙だった時に
リカバリーが出来ないというリスクはありますが、
島で過ごす年越しというのは温泉宿や山奥と比べても尚
何とも言えない温かみを感じますね。
今年もまたいつもの仲間と語り明かして年を越します。

それでは皆様、良いお年を!

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