今日は焼岳登山予備日。
昨日既に最高の天気で登頂出来たので、
今日はちょっと観光します。
宿のシャトルバスに乗って大正池バス停へ。
上高地を散策します。
大正池に映る逆さ焼岳。
今日もまた雲一つ無い快晴ですね。
暫く纏まった雨が無かったのか、
梓川が宝石のように透き通っています。
写真では伝え切れないのが残念です。
田代湿原と穂高連峰。
奥穂高岳もいつか登りたいですねぇ…
この付近で先週熊が目撃されたとかで
注意喚起の立て札が何本も立てられていますが、
熊の痕跡は無い代わりに猿が沢山います。
猿は猿で襲ってきそうで怖い。
愛知県民のド定番の旅行先ということで
高校1年の時の林間学舎を始めとして幾度と無く訪れており、
断片的に記憶が残っているのですが、
それでもこれほどの好天に恵まれたのは初めてではないでしょうか。
河童橋。
槍ヶ岳や穂高岳に登る場合はここが下界との境目になります。
上高地は日本随一の高原リゾート。
ということで、河童橋近くのホテルでお茶してみました。
北アルプスを間近に望みながらのお茶は贅沢ですねぇ…
上高地を満喫したら戻ります。
上高地バスターミナルから沢渡行きシャトルバスに乗車。
中の湯温泉旅館から送迎がある中の湯バス停で下車。
一般車が入れる限界の位置でもあります。
上高地の番人である釜トンネル。
一般車はこのトンネルを抜けることが出来ません。
上り11%というトンネルにあるまじき急勾配にも注目です。
しかもこの勾配が1.3kmもの長大トンネルでずっと続くのです。
地中をうねりながら道路構造令の上限ギリギリの急勾配で
100mもの高低差を稼ぐ釜トンネル。
何故そんな無理なトンネルを掘ったかと言えば、
釜トンネルの名前の由来となった梓川のこの釜ヶ淵、
まるで煮え滾っているかのように水飛沫が舞う
この激流沿いに道を拓くにはそれ以外に手が無かったからです。
大型の観光バスも楽々行き違える
極太の現役釜トンネルは平成17年に開通したばかり。
それ以前はどうやって上高地にアクセスしていたかと言うと…
この奥にある旧・釜トンネルを通っていました。
勾配は現在よりも更にキツい最大16.5%、
幅員はたったの4.3mしかなく、トンネル内にはクランク。
行き違いなど出来るはずもなく、
トンネルの入口には信号機が付けられて片側交互通行。
マイカー規制が実施される昭和50年以前は
大渋滞が発生して急勾配の釜トンネルでエンスト。
しかも、当時の車は非力だったものだから坂道発進も出来ず、
狭くて暗くてガタガタで曲がりくねって排気ガスに塗れた長いトンネルを
後続車諸共延々バックさせられる破目になったなんて逸話も。
この旧・釜トンネル、平成14年までは現役だったので
僕も通っている可能性があるのですが、
当時は別に道路とかに興味が無かったので全く記憶がありません…
現在でも自然災害と無縁とはいかないようで、
中の湯バス停のすぐ側にある卜伝の湯は去年崩落して
現在では立入禁止になっています。
入ってみたかったな…
さて、中の湯温泉旅館に戻って車を回収したら
安曇野まで下りてきました。
幾つもの川の扇状地の扇末部に位置しており、
至る所から水が湧く清水の里です。
奥の濁った万水川と手前の蓼川が
混じり合わずに並走する図。
ネグロ川とソリモンエス川の合流みたいですね。
ご存知の方も多いかも知れませんが、
ここは日本有数のわさび農場です。
豊富な湧水はワサビの栽培に最適。
黒い日除けの下にワサビが植えられています。
アブラムシ対策としてヨモギを植えて
そこにアブラムシを誘き寄せて、
そのアブラムシ目当てにやって来たテントウムシに
ついでにワサビに付いたアブラムシも食べてもらう…
という非常に回りくどい方法を取っていると書かれていましたが、
虫害になるほどアブラムシが付くなら
そもそもワサビに付く分だけでテントウムシが来るのでは?とか、
ヨモギが引き付けたアブラムシが
却ってワサビに害を成すことはないのか?とか、
色々ツッコミどころがあるような気もしますが。
昼食には勿論ワサビ定食を。
自分で擦って擦りたてのワサビを味わえました。
思ったほどの辛さではないですね。
この後は駅前の温度計が40℃を示す灼熱の松本で
レンタカーを返却し、ITと別れて一人愛知県へと帰りました。
かなり日焼けしてしまってヒリヒリする…
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