大晦日。
今日で令和元年も終わりです。
僕も数えで25歳となり、
本厄の厄年なので何か悪いことが起きるのかと
内心不安に思っていましたが、
伊勢神宮で厄祓いをしたお蔭か何事も無く、
修士号の取得、学振DCの採用、発表賞の受賞と、
寧ろ平年よりも上手くいった感のある一年でした。
公的な面で今年最も印象に残っていることと言えば、
やはり何と言ってもインターンシップです。
これまでは、自分に合う職業は
教授職(アカポス)しかないのだろうと、
盲目的に思い込んでいましたが、
僕の知的好奇心を満たしてくれる魅力的な職は
何もアカポスに限られた話ではないと知って、
一気に視野が広がり気が楽になりました。
自分の興味が宇宙論だけではないことを鑑みるに、
シンクタンクやコンサルタントというのは
寧ろアカポスより向いているのかも知れません。
また、アカポスの分野ではお目に掛かったことのない、
こういう人と一緒に働いたら楽しそうだ
と思える人が多く居たというのも、
大きく心惹かれた要因の一つです。
勿論、インターンシップは企業にとってもアピールの場で、
悪い面は可能な限り見せないようにしようと
取り繕っているというのは
多かれ少なかれ事実なのでしょうし、
最終的には周りがどうとかではなく
自分が何をしたいかというのが、
最も重要になってくるのは間違いないので、
今年得たことも踏まえて、
そろそろ真剣に将来について考えていきたいです。
一方、私的な面で最も印象に残っているのは、
バヌアツのタンナ島と幌筵島のセベロクリリスクです。
こんな絶海の孤島で本当に人々の営みがあるのかと、
書籍やネット上の情報では
フィクションのようにしか捉えられなかったものを
現地で実際に目の当たりに出来たというのは、
正に百聞は一見に如かず、であり
これこそ旅行の醍醐味だと思います。
また、純粋な観光での海外旅行は2月のインドネシアと、
ゴールデンウィークのメラネシアだけで、
その他は全て国際学会との抱き合せだったのは、
修士課程までとは違う博士課程時代の
新たな旅の在り方で新鮮でした。
ただ、準備がいつも以上に面倒になるので、
出来ればやはり純粋な観光で行きたいところですが…
更に、様々な人との新たな繋がりが増えたのも
今年の大きな収穫だったように思います。
インドネシアで会ったガイドさんや、
バヌアツで会ったドイツ人観光客や、
カムチャッカで会ったロシア人観光客や、
夏の学校の事務局の人達や、
DESYの日本人ポスドクの方々や、
同じくDESYで同時期に滞在していた阿部さんや、
久し振りに再開して意気投合したワンゲル部の同期や、
インターンシップで会った社員の方々や、
同じくインターンシップで会った学生や、
その他にも大きな出会いがあったりと、
博士課程と言ったらより専門性が増して
人間関係が閉じてしまうかと危惧していましたが、
寧ろいつにも況して人間関係には恵まれました。
しかし、その多くは研究とはほぼ無関係で、
自分が博士課程の枠組みから積極的に外れて
活動したからこその出会いだと思うので、
やはり
「博士課程は研究だけに専念していりゃ良いんだ」
という圧力には絶対に屈することなく、
来年以降も自分なりの人生を歩んでいきます。
来年は人生の岐路になりかねない時期なので、
大言壮語の決意表明みたいになってしまいましたが、
まあ、あまり気張り過ぎず気取り過ぎず
マイペースにやっていけたら、と思います。
…というか、何を思ったところで
僕はマイペースにしかやれないでしょうが。
それでは皆様、良いお年を!
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