4:45、起床。
18時過ぎに消灯前の遅い昼寝のつもりで寝たら
そのまま朝まで寝落ちしてしまった…
流石に疲労が蓄積していますね。
長きに及んだ山行も遂に最終日。
計画変更により最終日にして最長、
コースタイム7時間40分の13.8kmです。
まあ、最終日なら多少明日に響いてもノーダメージだから…?
まずは薬師岳のピストンなので、
着替えなどは太郎平小屋にデポして5:49に出発。
太郎平から少し下がって薬師峠。
鬱蒼とした緑の中でこの鞍点だけ刈り払われていますが、
あそこが一躍有名になった太郎平キャンプ場です。
知らない方の為に補足しておくと、
この太郎平キャンプ場では10日前にツキノワグマが出没して
テントごと食料を奪い去った事件が発生。
これにより当キャンプ場は緊急閉鎖されました。
今では熊をモニタリングする為のカメラが設置されています。
雷鳥沢みたいなテント場を想像していたので
テント場に熊が!?と驚いていましたが、
これだけ薮と森に囲まれていれば然もありなんとも思えます。
ある意味熊出没のお墨付きを貰っているような地帯で、
薮に囲まれながら急登を詰めていきます。
4日前の雲ノ平への急登を彷彿とさせる。
幸い雲ノ平の時ほど急登は長続きせず
薬師平と呼ばれる平坦地に出ました。
森林限界を越えたので展望が開ける…
と言いたいところですが、同時に雲底も越えてしまったので
まるで展望は開けませんでした。
うーむ、ガスが濃過ぎて展望云々どころか
普通に道迷いが不安なレベルになってきた。
恐らくは残雪期用に刺してあると思われる鉄杭が有難いです。
7:07、薬師岳山荘に到着。
濃霧というか霧雨になりつつあるので
ここで防水装備に着替えます。
真っ白い世界の中を無心で登っていきます。
遠近感も傾斜感も無い写真になっていますが、
延々と急斜面の九十九折が続いております。
そして登るほどに風速が増しています。
これもまた写真では分かりませんが…
7:46、避難小屋跡に到着。
この暴風霧だと避難小屋で休みたくもなりますが…
その避難小屋とやらの状態がこれ。
山なら屋根と壁があるだけでも有難いとは言いますが、
残念ながら屋根がありません。
これなら外の方がまだ快適だな…
特筆すべきことも無く暴風の中を登っていくと…
8:00、薬師岳(標高2,926m)登頂。
これで今回計画していた全ての山頂を踏みました!
薬師岳山頂にはその名の通り薬師如来を祀った祠があります。
今日もそうですがやはり暴風が吹き荒れる土地柄なのか
祠の屋根は吹き飛ばされないように大量の石が積まれています。
実際、避難小屋はあの有様だったからな…
ちなみにこの祠は一昨年再建されたばかりでピカピカです。
二等三角点「薬師ヶ岳」は祠の石垣の影にありました。
こんな隠れた位置にあったら三角点として機能しないのでは?
最後の山頂なので大休止していますが、
相も変わらず暴風が吹き荒んでいるので
少しでも風を避けられる箇所を探して
縮こまってやり過ごしています。
晴れていればここまでの6日間で歩いてきた道程が
一望の下に見えたのでしょうが…
まあ、言っても仕様が無い。
To be continued.
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