ニウエの現地時間は5/5(月)なのですが、
昨日と同じく日本・ニュージーランドの日付に合わせます。
直に整合性が取れます。
8:04、起床。
夜中物凄い豪雨だったのと、未明に鶏の鳴き声が五月蝿かったのと、
調子に乗って赤ワインを飲み過ぎたのとで
完全に寝不足と二日酔いで頭が痛いです。
まあ、今日はもう帰るだけだし…
ただ、今日はニウエ滞在期間中で唯一の平日です。
という訳で、色々とやっておきたいことがあります。
まずは博物館へ。
標識に依るとこれがそうかな?
国会議事堂だったのか…
何とも長閑な国会です。
人気はありません。
その向かいにあるこちらがFale Tau Taoga Niue(ニウエ博物館)。
サイクロンで一度破壊されていて
その際に収蔵品の多くが失われてしまったそうですが、
椰子の葉で編んだ編み物や木彫りの工芸品などが展示されています。
外から見た通りかなり小さめの施設です。
残念ながら中は撮影禁止でした。
工芸品の精巧さで言うとやはりマーシャル諸島がピカイチだな…
では、Hanan国際空港(ハナン国際空港)に向かいます。
もうニウエを離れる…
のではなく、チェックインだけします。
ここの空港の手続きはちょっと特殊で、
空港職員の数が少なくてチェックイン、荷物検査、保安検査、
出入国審査など諸々の手続きを同時並行することが出来ません。
しかし、乗客が飛んでいく相手国はあのニュージーランド、
世界で最も検疫が厳しい国の一つです。
そこで、少ない人員で荷物検査に充てる時間を確保するべく
14:45発の便のチェックインを朝9時にもう開始し、
12時半の保安検査開始までじっくり預入荷物を検査している間
暇な乗客達はもう一度島内各地に戻ることが許されています。
言ってみれば、ニウエという島全体が旅客ターミナルなのです。
治安の良さと長閑さが良く表れていますね。
ドデカいスーツケースから解放されて改めて最後の島内観光へ。
おや、来た時には無かった沢山の国旗がたなびいていますね。
例のForum Fisheries Committee(漁業委員会フォーラム)の参加国のようです。
こう見ると見覚えのある国旗が結構あって感慨深い。
行ったことがあるのは手前から1番目、2番目、6番目、9番目、
10番目、11番目、12番目、13番目、14番目、16番目、
そして17番目のニウエですね。
いつかこの旗の国・地域を制覇してみたいものだ…
南米制覇とかより難しそうですが。
お次は警察署へ。
ここまで無免許運転をしてきましたが、
月曜になって警察も働き始めたので自首、
じゃなくて運転免許証の取得に行きます。
ニウエでは国際運転免許証それ自体は効力を発揮しませんが、
国際運転免許証を提示してNZ$22.5を支払えば
その場で1年間有効なニウエの運転免許証を発行してもらえます。
サモアも同様の制度でしたが、ニウエはもっと凄くて
「良いお土産にもなりますよ!」と
政府公認のパンフレットでアピールしているという。
ぶっちゃけこういうのは僕の大好物です。
こちらが発行されたニウエの運転免許証。
ちゃんとプラスチック製で意外としっかりした見た目です。
でも、身長が193cmってことになっていて吹いた。
バスケットボール選手じゃないんだから…
晴れて無免許運転状態を脱したら
Alofi(アロフィ)に戻って最後の海岸散策へ。
Opaahi(オパアヒ)を目指します。
すぐに着きました、ここがOpaahiです。
ここはCaptain Cook(キャプテン・クック)が1774年に
ニウエへの上陸を果たした地点で、
今でこそhospitality(ホスピタリティ)に溢れているニウエ人ですが、
当時はhostility(敵意)剥き出しで追い払ったので
その後80年間欧米人がニウエを訪れることは無かったそうです。
今日も何だかんだで晴れたのでちょっと泳ぎたい気もしますが、
水着はもう空港で預けてきたので上から眺めるのみです。
上から眺めるだけでも、下手な海に潜るより沢山の魚が見えます。
ウミヘビもいますね。
月曜日なので食堂も多く開いています。
ちょっと陽キャっぽいノリの喫茶店に入ってみたら、
何と店員さんの一人が日本人でした。
Kai Ika(カイイカ)の店長の息子さんだそうです。
日本の古き良き田舎みたいな雰囲気を持つニウエが
日本人を引き寄せるのも分かります。
後は温水設備さえどうにかなれば…
最後にレンタカーに給油します。
停車すれば店の人が出てきて給油してくれるフルサービス式。
ガソリン価格は流石に高額ですね…
驚異のリッターNZ$3.50(約310円/L)。
日本人の感覚からするとちょっと奇妙な感じがしますが、
軽油の方がリッターNZ$0.20高い価格設定です。
誤差みたいなものですが。
ガソリン代はNZ$51.04でした。
では、今度こそ出国の為に空港へ。
何やら葉っぱを干していますが、植物検疫の一種なのでしょうか。
保安検査を抜けて待合所へ。
どうせ旅客ターミナルの中には何も無いだろうと高を括っていたら
何と小さなバーカウンターが設けられていました。
そんなものまであるとは…
最後の懸念事項として飛行機が飛ぶかという不安がありましたが、
そこはニュージーランド航空、きっちり飛ばしてきました。
14:45発NZ937便に搭乗。
この便、何故か後ろ半分の席が完全に空席になっていました。
予約数が少なかったというか、オンラインチェックインの際に
そもそも後ろ半分の席は選択出来ないようになっていたんですよね。
貨物に対する重心の都合でもあるのでしょうか?
だとしたら、まさか半分の予約客はオーバーブッキング扱いで
降ろされてしまったのか…?
さらば、ニウエよ…!
まだまだ不十分なところも多いですが、
観光立国を目指す頑張りが犇々と感じられる国でした。
ただ、観光地化の過程で人の良さや素朴さが失われることだけは
何としても避けて欲しいものです。
これこそ守るべき世界の文化だと思う。
(以降、ニュージーランド標準時UTC+12.0h)
17:16、Auckland空港(オークランド空港)に到着。
これで日記の日付と現地時間が再び一致しました。
余裕があれば市街に出て夕食を摂ろうかとも考えていましたが、
体調が未だに優れないので宿に直行して即寝ました。
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