留萌リベンジ旅行 第2日目(書きかけ)


6:30、起床。
天気は良いですが、波の方は果たして…


去年の悪石島と同じく今回も
ふるさと納税でフェリーの乗船引換券を入手してきているので、
これでフェリーが欠航したら
ただただ羽幌町へ寄付しただけになってしまいます。
…さあ、運命の就航可否決定の時間だ!


勝ったッ!
全便就航です!
いつだって最後に勝つのは執念の強い者だ!


8:30発羽幌沿海フェリーおろろん2に乗船。


似たような遠景の焼尻島(手前)と天売島(奥)が近付いてきました。
標高もほぼ同じ…に見えるのは遠近法の所為で、
奥にある天売島の方が標高は2倍あって険しい地形です。


焼尻島は標高はそんなに高くないですが島が丸ごと台地になっていて、
東側と北側の斜面の部分に民家が密集しています。
江戸時代に漂着を装って密入国した米国人ラナルド・マクドナルドは
焼尻島の南岸に上陸してしまった為、
台地の向こう側にある民家に気付かず
焼尻島は無人島だと判断して去っていったという逸話もあるとか。


9:30、焼尻港に到着。
まずは焼尻島にリベンジ成功です!


焼尻島は一周12kmの小さな島。
自転車で丁度良いくらいのサイズ感なので、
自転車を借りて回ることにします。


台形をしている島なので、
一度頑張って台地の上に上がってしまえば後は比較的楽です。
まあ、島の銀チャリで上がるまでがそれなりに大変ですが。


北海道道255号は戦時中に焼尻島に駐屯していた工兵隊が
崖を切り崩して通したことから
別名「工兵街道」とも呼ばれており、記念碑が立てられています。


工兵街道の先、海を越えた向こうには天売島の姿が。
ここから見ると確かにあちらの方が盛り上がっていますね。


高台にあるこのちょっと頑丈そうな建物は…


羽幌町役場焼尻支所でした。
kuniは興味津々です。


ただ、部外者が興味本位で役場に押し掛けても迷惑なので、
役場はスルーして島の横断道を登ります。
この辺りはオンコ(イチイ)の自然林が
国指定天然記念物になっているとか。


奇木鶴の木。
鶴…?


こちらはまあ見えなくもない亀の木。
鶴亀という対応で無理矢理鶴を見做したのでしょうか。
鶴亀ってことはアイヌじゃなくて和人の発想かな。


オンコ林の中に雲雀ヶ丘公園なる公園がありました。
阪急電車雲雀丘花屋敷駅。
札幌市営地下鉄にはひばりが丘駅、
西武鉄道にはひばりヶ丘駅もある。
を彷彿とさせる名前。


ヒバリは見当たりませんし、
ただ池があるだけの「公園」でした。
まあ、阪急の雲雀丘にもヒバリはいなさそうだし…


オンコ林を抜けて草原に出ました。
焼尻島名産であるサフォーク羊の牧場でしょうか?


僅か5.22km2の小島とは思えない風景。
この小さな島の中で人が居住しているのは
本当に東岸の際だけですからね。


道端にあった見慣れない花。
北海道の固有種かな?
と思って調べてみたら、明治時代に欧州から導入された
オオマツヨイグサという草だそうです。


焼尻島西端の鷹の巣園地に到着。
目の前に天売島が見えています。
泳げそうな距離にさえ見えますね。


ここからは南岸を走って集落に戻ります。
今でこそ集落の基地局とかが辛うじて見えますが、
江戸時代とかなら無人島と勘違いしても無理の無い無人っぷり。


何故南岸に人が住んでいないかと言うと、
特に地形が険しくて海岸線が全て断崖になっているからです。
島を一周する北海道道255号もかなりのアップダウンがあります。


振り返るとこんな眺め。
北海道らしい爽やかさと地形の険しさが同居していて良き。


南岸で唯一海辺まで降りられる白浜海岸。
ラナルド・マクドナルドが漂着したのは
ここより西の更に険しい場所だったとか。


噂のサフォーク種の牧場。
顔が真っ黒というのが特徴で、
「ひつじのショーン」のモデルにもなっています。
「ひつじのショーン」は英国アニメで、
サフォーク種が英国のサフォーク原産だからですね。
日本では珍しい品種…という訳でもなく、
何なら国内で一番多く飼育されている品種の羊だとか。


集落に戻ってきました。
無人地帯ばかり見せてしまいましたが、
集落は何なら小綺麗なくらいの焼尻島です。


文化的側面も見ようと羽幌町焼尻郷土館へ。
ただの民家にしか見えませんが、
右の建物がそれです。


ただの民家にしか見えないのは当然で、
商店兼郵便局兼電信局だった
小納家という豪商の家をそのまま郷土館にしています。


小納家の持ち物は元より、
島民からの寄付も含めた様々な民具が展示されています。
他の土地でも良く見るお決まりの品から…


昆布計器なる北海道らしい品まで。
昆布にも標準規格があるんだ…
調べてみると、元揃昆布というタイプだと羅臼昆布は75cm、
真昆布は90cmで折り揃えて結束するのが規格なんだとか。
この計器は羅臼昆布用ですかね?


アイスクリーム製造器なる民具も。
こんなハイカラな器具が一般に所有されるくらい
当時の焼尻島は文化的にも栄えていたんですね。


また、家の造りにも北海道らしさがあって、
軒先がガラス戸で閉じられる
玄関フードのような構造になっています。
本州の古民家の縁側も当然雨戸は閉められますが、
それは縁側の板間の際に敷居が付けられているものであって
このように雨戸の内側に土間があるのは珍しいのではないでしょうか。
古民家に詳しい訳ではないけど。


電信局の名残として電話交換機なんかも置かれていました。
民家にこれがあるの違和感が凄いですね。


お昼時になったので港の食堂で昼食。
焼尻島と言えば何といってもサフォーク種。
という訳で焼肉サフォークです。
タレで頂くジンギスカンではなく塩胡椒で頂く焼肉でしたが、
羊肉にありがちな嫌な臭みも無く塩胡椒でも美味しかったです。
というか、この焼尻島柄の平皿良いな。
お土産に欲しいけど売っていないのか…


さて、昼食は終えましたがまだ少し時間があります。
何と焼尻島には喫茶店があるらしいので寄ってみましょう。
Googleマップによればこの坂を登ったところらしいけど…


…この家?
これといった案内は出ていませんが、
外観を見る限りここのようです。
意を決して扉を開けてみます。
うおっ!


扉を開けた時に丁度オーナーが出てきて吃驚しましたが、
一服したいと言ったら快く中に通してくれました。
横浜市から移住したデザイナーの方だそうで、
家の中はマイワールド全開です。


チャイを頂きました。
こういう離島でアンティークな雰囲気の喫茶店というのは
何だか不思議な気分だ…


それでは、焼尻島を離れます。
15:10発羽幌沿海フェリーおろろん2に乗船。


リベンジしたかった島は焼尻島だけではありません。
勿論相方の天売島も討たねばならないでしょう。


15:50、天売港に到着。
天売島もリベンジ成功です!


焼尻島に比べてカラフルな家が多いですね。
そういう条例でも制定されているのかというくらい。
観光向け?


商店に入ってみたらお土産が沢山並んでいました。
焼尻島では見付からなかった島絵皿があるじゃないか!
やっぱり観光の島なんでしょうか。

(以下、メモ書きネタバレ注意)

ガイドさんはネパール人とスリランカ人でした。
どういう経緯があったら南アジアから天売島に辿り着くんだ…?

セグロカモメ
ウミネコ

ウトウ110万羽
ウトウの巣穴
同じ巣穴同じつがい

餌を充分に貰えないと巣穴から出る雛

藪漕ぎ
トラフズク

ヤマシギ

To be continued.

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