西遊記 第2日目


6:00、起床。
İstanbul(イスタンブール)の朝焼けです。
午後にはもうİstanbulを発ってしまうので、
早起きして観光します。


昨夜は外から眺めるだけだった
Sultan Ahmet Camii(スルタンアフメト・モスク)。
今日は中に入ってみたいところです。
観光客向けの入口は裏手にあるようですが…


野良犬が案内するように先導してくるのでついて行きます。
İstanbulは野良犬も野良猫も多いです。


敷地内に入れました。
この時間はまだ参拝者も居らず静まり返っています。
厳かな雰囲気です。


ただ、Sultan Ahmet CamiiもAyasofya(アヤソフィア)も
建物の中に入れるのはもう少し後になってからのようなので、
一先ず朝食を食べに行くことにします。


市電T1系統沿いにBosporus(ボスポラス海峡)を目指します。
この辺りは雑多でアジアな雰囲気ですね。


通りには甘そうなお菓子を山積みにしたお店が幾つもあります。
トルコ人は甘味好きなのでしょうか?


Sirkeci駅(シルケジ駅)までやって来ました。
この歴史のある駅舎、
実はかの有名な列車の終着駅だったのですが、お分かりでしょうか。


Paris(パリ)とİstanbulを結んだ国際寝台列車、
Orient Express(オリエント急行)です。
現在では近郊列車が発着するのみとなっていますが。


ホームの端にはOrient Expressの名を冠する喫茶店がありました。
ここで往年の名列車に思いを馳せながら一服…
したいところでしたが、昼からしか開いていないようです。


駅前のBosporus。
対岸に見えるのがアジアの西の果てです。
緯度としてはアジア最西端はBaba Burun(ババ岬)ですが。


朝食も摂らずに歩き回ってお腹が空いたので、
お菓子屋の一つに入って一服します。
店内に充満する甘い香り。


Türk Kahvesi(トルココーヒー)と、
付け合わせにBaklava(バクラヴァ)とFıstıklı Halep Sarması。
Baklavaの方は有名なので良いとして、
Fıstıklı Halep Sarmasıは調べても良く分かりませんでした。
「ピーナッツのアレッポ巻き」というような意味のようですが。
アレッポというのはシリアの都市です。
予想通り脳天に来るほど甘い!
濃いTürk Kahvesiとの相性はピッタリです。


朝の一服を終えてSultan Ahmet Camiiに戻ると、
一般見学が始まっていたので入場します。


大勢の観光客で賑わうSultan Ahmet Camii。
中央部は観光客立入禁止です。


どの部分を見ても細部まで作り込まれています。
コンピュータなど当然無い時代に一体どうやって設計したのだろう…
偶像崇拝を禁止しているイスラームらしく
幾何学模様で構成されているのがまた緻密さを増しています。


Sultan Ahmet Camiiの見学を終えたら良い時間になっていたので、
近くの屋台でB級グルメだというKumpir(クンピル)を頂きます。
Kumpirとは、握り拳大のジャガイモをベイクドポテトにして
チーズやら豆やらをてんこ盛りにしたファストフード。
このお店が丁度開店する時間…
え?30分待ってくれ?
30分も待ったら飛行機の時刻が怪しいのですが…


仕方無いのでここでKumpirを食べるのは諦めて、
空港への乗換駅の近くにもKumpirのお店があるらしいという
Googleマップの情報を信じて空港へと向かい始めます。
Sultanahmet電停(スルタンアフメト電停)から
市電T1系統Bağcılar(バージュラル)行きに乗り、
Laleli – İstanbul Üniversitesi電停(ラレリ=イスタンブール大学電停)で降りて、
Vezneciler – İstanbul Üniversitesi駅
(ヴェズネチレル=イスタンブール大学駅)で
地下鉄M2線Hacıosman(ハジュオスマン)行きに乗り換え。


Gayrettepe駅(ガイレッテペ駅)で下車。
この近くの商業施設にKumpirのお店があるということでしたが…


潰れてしまったのか見付かりませんでした。
Googleマップ仕事しろ。
適当にお腹を満たして空港に向かいます。


戻って来たİstanbul国際空港(イスタンブール国際空港)。
出国審査もスムーズに終わり、後は搭乗を待つのみです。
7年前(2017/3/22)みたいに寝過ごさないよう
眠気覚ましのドーピングをしておかなければ…


という訳で、空港内のスタバでTürk Kahvesi。
トルコではスタバにもTürk Kahvesiが置いてあります。
と言うと、何だかコーヒー偏重の国みたいですが、
実はトルコは国民一人当たりのお茶消費量が世界一で
圧倒的にお茶派のお国柄です。
Türk Çayı(トルコチャイ)もスタバに置いてあります。
その辺ちゃんとローカライズしているんですね。


もっとトルコを深掘りしてみたいところですが、
残念ながら今回は時間切れです。
14:35発TK503便に搭乗。

 

これまで、「何があるから分からないからこそ行く」をモットーに
中央アジア、中東、コーカサス、東欧、東アフリカ、南アフリカ、
南米、中米、カリブ海、大西洋、太平洋と
日本人にとって馴染みの無い地域ばかり行ってきましたが、
そんな僕が行き先の候補にも思い浮かんだことが無い
輪を掛けて馴染みの無い地域があります。
しかし、あの地域こそ若い時にしか行けない場所…
平社員でまだ時間に余裕のある内に行っておかねばなりません。


大西洋を望みながら向かうのは…

(以降、グリニッジ標準時UTC+0.0h)


19:37、Blaise Diagne国際空港(ブレーズ・ジャーニュ国際空港)に到着。
アフリカ大陸の西の果て、セネガル共和国です!
そこに一体何があるのか、
日本語情報は元より英語ですら殆ど情報が得られない
正真正銘の未知のエリア、西アフリカ。
西アフリカこそが真のアフリカであって
それに比べれば南アフリカ(2017/9/1-10)
東アフリカ(2017/2/13-27)など欧州も同然、
(エチオピア(2017/2/15-24)はどうなんだ)という話もあるくらい
世界の数ある旅行先の中でも最もディープな地域です。
僕にとって初の西アフリカなので、
当然初のフランス語圏でもあります。
随分と久し振りになってしまったアフリカですが、果たして…


入国審査は一瞬で終わりましたが、
預入荷物の受け取りに1時間掛かりました。
まあ、何はともあれ配車アプリで市内に向かおう。

…が、リクエストを出しても全くマッチングしません。
マイナーな空港からの便ならともかく、
İstanbul便の到着時なんて稼ぎ時なのでは…
アフリカでは気乗りしませんが、空港のタクシーを使います。
思ったより適正な価格を提示してきました。


高速道路A1線で市街地へと向かいます。
成田国際空港並みに遠い。


道端のモスクには焼き栗や焼きトウモロコシではなく
スイカの屋台が並んでいます。
これがトルコとセネガルの違いです。
いや、もっと幾らでも相違点がありますが。


たっぷり1時間半掛かって漸く市街地に着いて、
予約サイトに載っていた住所に向かってみたのですが…
荒れ地が広がるばかりで宿らしきものが全く見当たりません。
どういうこと…?
タクシーの運転手さんも一緒になって聞き回ってくれますが、
宿の存在を知っている人が誰も居ません。
いきなりこんな洗礼を受けるとは…
時差ボケの頭で対応策を必死に考えます。
適当なホテルに飛び込んで空室が無いか訊くか…?
しかし、もう23時だから対応してもらえるか怪しいし…

最終的に、タクシーの運転手さんに宿に電話してもらって
どうにか予約していた宿に辿り着くことが出来ました。
予約サイトの情報と似ても似つかない位置なのだが?
文句の一つや二つ言いたいところではありますが、
今日のところは疲労困憊なので寝落ちします。

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