初日の出2024

1月1日になりました。
それでは、今年も初日の出を拝みに行きましょう。
宿に近い蒲生田岬で拝むという案もありましたが、
北ほど雲が多いという予報になっていたので
早めに宿を出て徳島県最南端付近を目指します。


Googleマップには載っていない林道を経て
鈴ヶ峰登山口にやって来ました。
2019年のおちょぼ岩の死闘(2019/1/1)を最後に、
近年は駐車地点から割と近場で拝める場所ばかりで
年齢相応に楽をしてしまっていましたが、
今回は久し振りに車を降りてからガッツリ歩きます。


これから鈴ヶ峰に登ろうという方の為に、
Googleマップに不掲載の林道が
どういう位置に通っているかを図示しておきます。
この青破線が林道で、赤星印が登山口(駐車スペース有)です。


ちなみに、地理院地図なら林道のみならず
細かい路地も含めて網羅されています。
Googleマップに載っているのはこの画像で緑色に塗った道のみです。
殊初日の出となると地理院地図の右に出るものはありませんね。


真っ暗な登山道を登っていきます。
登山道と言っても道幅はかなり広い上に
全区間階段が整備されているので、
公園の遊歩道といった雰囲気ですが。
ただ、場所によっては崖になっているので
道を踏み外さないように気を付けましょう。


立派な石垣が現れれば頂上はすぐそこです。


稜線を歩いて森を抜ければ…


着きました!
鈴ヶ峰(標高395.3m)登頂です!
狙い通り初日の出を拝めそうです。


眼下には宍喰の町が見えます。
宍喰川の三角州上に出来ているのが一目瞭然ですね。
宍喰川の延長線上には小島が密集する水床湾も見えていますが、
実はあちらで初日の出を拝もうかとも考えていました。
上手く島の間から太陽が昇るように見える地点が分からず、
最も確実に日の出を拝めるであろうこちらにしてしまいましたが。


それにしても、水田が広がる沖積平野に
嘗て川が蛇行していた時の名残であろう孤立した丘、
まるで地理の教科書に典型例として出て来そうな地形ですね。


何てことを言っている内に太陽が昇ってきました。


が、水平線の少し上にかかる雲で隠れてしまいました。
体勢を立て直して待機します。


という訳で、
新年明けましておめでとうございます!
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
今回も無事に新年を迎える事が出来ました。


アオコによる恒例の記念撮影タイムを経てから下山します。


登りでは暗過ぎて気付いていませんでしたが、
そこかしこに石仏が残されています。
嘗てこの鈴ヶ峰は信仰の山だったようです。


国の天然記念物で世界最北の自生地だというヤッコソウも見付けました。
蕾や芽のように見えますが、これで育ち切っています。
以前はラフレシア科に分類されることもあった全寄生植物で、
椎の根っこに寄生します。


下山しました。
「休んでいきよ」と書いてあるけど、
薄暗い林道のどん詰まりの駐車場で休んでもな…


という訳で、ここからは恒例の観光タイムです。
国道55号で高知県に入ってどんどん南下します。


遂に足を踏み入れてしまった室戸市。
これより先となると室戸半島を周り込んでしまう為、
太平洋岸で初日の出を拝むには高知市を飛び越えて
須崎市辺りまで行く必要があります。
紀伊半島では大分粘ったのに、
四国はあっと言う間に使い切ってしまいそう…


しかしまあ、鳴門海峡から数えても
優に3時間は掛かる室戸市まで来たとなれば、
中途半端なところでは止めません。


10年振り(2014/3/1)の室戸岬です。
相変わらず何も無いな…


段丘の上にも登ってみます。
今回は10年前と違って車があるので楽チン。


元旦の室戸岬灯台。
お正月気分で白亜の灯台を眺めれば、
鏡餅に見えるぞなもし(四国っぽい方言)


初詣は四国八十八箇所24番札所の最御崎寺で。
名前からして最果ての岬ですね。


さて、ここから長い長い家路(名駅まで430km)を走らねばならないので、
ちょっと早いですがお昼ご飯にしたいところです。
…が、ただでさえ飲食店の少ない室戸市で剰え元旦ともなると
営業しているお店が全く見付かりません。
地図に載っているお店を片っ端から当たります。


「弁当みたいなものしか出せないけど、それで良ければ」
と仰ってくれたお店があったので
ご厚意に甘えて魚フライ定食を頂きます。
美味しい!
欲を言えばカツオのたたきも食べてみたかったですが、
贅沢を言ってはいけませんね。
元旦から本当にありがとうございました。


この後は名駅までえっちらおっちら運転して帰りました。
今年も良い年にしていくぞ!

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