盆休み前最後の土日です。
会社のスケジュールの区切りは上半期が終わる9月末ですが、
とはいえ長期休暇は区切りっぽく感じるものです。
先週はマイカーを運転出来なかったので、
盆休みに入る前にドライブしておくことにしました。
国道411号で奥多摩までやって来ました。
東京もこういう場所ばかりだったら
もうちょっとマシなのになぁ。
峡谷と化した多摩川に設けられているのが白丸ダム。
割と人気観光地になっています。
唐突ですが、ここで問題です。
この白丸ダムの所有者は誰でしょうか?
正解は東京都交通局です。
水道局ではありません。
何故交通局がダムを?と訝しがるかも知れませんが、
このダムは水力発電用。
そして、東京都交通局の前身は「東京市電気局」です。
その昔、電気が碌に普及していなかった時代に
電車を走らせたいと思うと、
まず電気を自前で調達してくる必要がありました。
折角発電所を造るなら沿線住民に売れば一石二鳥、
という訳で戦前の電鉄事業は電気事業と表裏一体だったのです。
ただ、ここが人気観光地となっている理由は
当然のことながら東京都交通局所有だからではありません。
この一風変わった付帯設備を見学出来るからです。
地下へと伸びる無骨な巨大螺旋階段の先は…
白丸魚道です。
魚道とは川を遡上する魚が
ダムより上流へ行けるように設けられた、
文字通り魚の為の道。
ダムの脇の地盤の中にトンネルを掘っています。
白丸ダム竣工から遅れること38年、
平成13年に出来たばかりの新しい施設ではありますが、
既にかなり風格があり、ちょっと怖いです。
人気が出たのは魚道本体というよりは
アクセスの為に設けられた螺旋階段の方のようですね。
白丸ダムと魚道を見終えたら
ドライブを満喫するべく久し振りに奥多摩周遊道路へ。
雲は出ているけど雨は降っていないらしいし大丈夫だろう…
と思ったら、雲の中に突っ込んで
これまで経験したことがないような濃霧に。
これは普段にも況して安全運転で行かねば…
何とか檜原村役場まで下っていつもの喫茶店で一服。
色んな店を経験したがる性格なのですが、
ここだけは「いつもの」という形容詞を付けられます。
後にこの多摩暮らしを思い返す時に
一番懐かしい場所になるのだろうか…
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