AUTOMOBILE COUNCIL 2022

個人的には
「都会に住みたい!」
と公言して憚らない人の気が知れませんが、
そういう輩が都会に住むメリットとして
良く挙げているのが
「イベントが沢山あるから」
です。
そんなの年に何回行くかも分からないんだから、
その時に行けば良いだけでは…
とかいう愚痴はさておき、
僕も東京都在住になってしまったのなら、
そういう数少ない利点は享受しておくべきでしょう。
そんな訳で、今日はとあるイベントに行ってみます。


東京都じゃなくて千葉県ですが幕張メッセに来ました。
鬼滅の刃のイベントもやっているようですが、
僕のお目当ては…


AUTOMOBILE COUNCIL 2022です!
東京モーターショー(2019/10/29)に続いてまたしても車関連ですね。


AUTOMOBILE COUNCILは平成28年に始まった
比較的新しいモーターショーで、
東京モーターショーは新車発表会の側面が強いのに対し、
こちらは展示車両のほぼ全てが旧車です。
そして、車を見るに際して障害物でしかない
イベントコンパニオンの類は居ません。
では、ただ展示してある往年の名車を眺めるだけの
博物館みたいなイベントかと言えばそうでもなく、
このイベント最大の特徴は…


展示車両の多くが「買える」ことです。
例えば、このフェラーリ ディーノ246GT・ティーポLは
税込6,875万円の値札を引っ提げています。
…買えるというのは制度上の話であって
現実的に買える人は日本に何人も居ないと思いますが。


フォーミュラカーまで売っているのか…
1,150万円は意外とリーズナブル?
ただ、買ったとして誰が何処で走らせるのだろう…
フェラーリやブガッティみたいなメーカーだと、
公道を走れないサーキット走行専用車を、
サーキットまで車やメカニックを派遣したりしてくれる
プログラム付きで売っているけど、
中古でF1カーを買ったらその辺は全部自前だろうし。
それとも、彫刻みたいに飾っておくんですかね?


ちなみに、そういうレーシングカーを含めても
今日の会場の中で一番高額だったのは
この真紅のトヨタ2000GTです。
お値段何と1億30万円也。
もう笑うしかない。


ただ、そんな雲上の存在だけではなく、
スバル360みたいな庶民的な車も置いてあります。


…と思ったのに、スバル360が1,550万円!?
何か希少なモデルらしいけど、とはいえスバル360が…
念の為スバル360がどういう車か説明すると、
まだまだ自動車が高嶺の花だった昭和30年代に
日本初の庶民の手に届く車(年収1〜2年分)として、
「マイカー」という言葉を生んだ車です。
そのスバル360が1,550万円…


しかし、この会場には置かれていないだけで
まだ庶民的な価格のスバル360もあるようです。
買えるのと維持出来るのは全く別次元の話ですが。


こちらは買えるし維持も出来るマツダ ロードスター(NA型)
と思いきや…
NAロードスターが600万円!
普通100万円前後で、どんなに高くても300万円のはず…
どうやら、ただの中古車というよりはフルレストア済の、
謂わば「改めて新車を造りました」というような車両のようです。
この場に来るのはお求め易い車ではなくて
各店が威信を懸けた渾身の一台なんですね。


おっ、ランチア デルタHFインテグラーレ・コレツィオーネ!
四角い車はあまり好みではないのですが、
デルタだけは例外的に好きです。
イタ車でランチアなので宇宙一壊れ易いと評判ですが…


フランス車だって勿論あります。
正直フランス車はデザインが好きになれないのですが、
この弾丸のようなシトロエンID19には目を惹かれました。
当時から奇抜なデザインだったんですね。


車オタク以外のオタクも楽しめるネタを挟むと、
このポルシェ356は名探偵コナンに登場する
黒の組織のジンの愛車です。
こんな車で街中を走っていたら
一瞬で逃走経路が特定されるんだよなぁ。
正確に言えばこの写真は356B(のレーシングカー)で、
コナンに出てくるのはそのマイナーチェンジ前の356Aですが。


欧州車は選り取り見取りですが、
何故かアメ車はほぼありません。
デ・トマソ パンテーラは半アメ車と言える…のか?
(デ・トマソはイタリアのメーカーだが、
この車は米国のフォードとの共同開発でフォードの店でも売った)
残念ながらこれは特別展示なので販売していません。


同じく特別展示コーナーにあったスーパーカーの代名詞、
ランボルギーニ カウンタックLP400。
意味不明な開き方をするこのドアはシザードアと言います。
ミニカーとかで見た時には、こんな形した車あるのかよ
と訝しがっていましたが、
実物を見ても玩具みたいですね。
ガヤルドもそうだけど、ランボルギーニって
どうして玩具っぽく見えるのだろう…


ここまでプライベーター枠を見てきましたが、
実は自動車メーカー公式のブースもあります。
ホンダはシビック50周年を記念して初代シビックと
それをベースにしたレーシングカーのヤマト シビックを。


日産は歴代フェアレディZを。


マツダはコスモ・スポーツのマラソン・デ・ラ・ルート仕様と…


昨年立ち上げたレーシングチーム
MAZDA SPIRIT RACINGの宣伝を展示していました。
近年モータースポーツに精力的なトヨタはいないのか…


スーパーカーのイベントということで
東京モーターショーには来ないマクラーレンなんかも来ています。
マクラーレンと言えばカウンタックと同じシザードア…
と言うとマクラーレンファンからタコ殴りに遭うので注意。
これはディヘドラルドアという形式です。
前へ倣えをするように垂直に持ち上がるのがシザードア、
水泳のバタフライをするように斜めに持ち上がるのが
ディヘドラルドア(バタフライドア)です。


マクラーレン720Sのデイライトが細目に見えて、
ポケモンのヌケニンみたいに感じるのは僕だけでしょうか。
というと馬鹿にしているみたいに聞こえそうですが、
割と僕はこのデザイン好きですよ。


フェラーリも来ていました。
これは僕がラスベガス(2021/10/30)で運転したのと同じ488
…なんですが、ゴリゴリにチューニングされて
ランボルギーニみたいになっています。
フェラーリも公式でこういうのをやるんですね。


どれもこれも高嶺の花ばかりで全く手が届かない…
という僕のような庶民の為に、
各種自動車グッズを扱うブースもあります。
このブースで人々が目を血走らせて漁っているのはレコード…


ではなくて旧車のパンフレットです。
そういうのもあるんですね。
どんなのがあるのかな?


と何気無く漁っていたらこれを発掘してしまった時の衝撃よ。
そりゃもう秒で買いました。


最終日ということで会場裏に集結していた車両運搬車。
ある意味シークレット展示?
そんな感じで、掘り出し物も手に入って大満足のイベントでした。
しかし、イベントというのはお金が飛びますね…

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