(無題)

南アフリカ旅行第9日目。
南アフリカで二番目にヤバいと言われる
あの都市に降り立ちます。

4:00、起床。
まだ真っ暗です。
身支度を整えたら、朝食も抜きに空港へ。
Hosea Kutako国際空港(ホセア・クタコ国際空港)で
あのブラジル人親子と再会して
何故か空港で記念撮影したりしました。


7:30発SW741便に搭乗。
相変わらず小さなERJ135です。


さらば、ナミビアよ…
砂が舞い上がって
何かの現代絵画みたいな景色になっていますね。


1時間もしない内に機体は高度を下げ始めました。

(以降、ハボローネ時間UTC+2.0h)


8:48、Sir Seretse Khama国際空港
(サー・セレツェ・カーマ国際空港)に到着。
5ヶ国目(?)、ボツワナ共和国です!
と言っても、単に飛行機が経由するだけで
降機する事は出来ません。
すぐに離陸します。

(以降、プレトリア時間UTC+2.0h)


10:39、King Shaka国際空港(キング・シャカ国際空港)に到着。
戻って来ました、南アフリカ共和国!
Johannesburg(ヨハネスブルク)に次いで
南アフリカ共和国第2位の人口を誇り、
治安の悪さでも第2位を誇るDurban(ダーバン)です。
Cape Town(ケープタウン)のツアーガイドのおじさんは
「DurbanはCape Town在住の人間からしても怖いよ」、
砂漠ツアーに来ていた欧米人は
「JohannesburgとDurbanの治安の悪さは別格だね」と
散々な言いようだったので、
降り立つ前から不安で堪りませんでした。
幸い、空港はCBD(市街中心部)から
30km以上も離れており、
かつ宿は空港の近くに取ったので、
CBDには一切近付かない勢いでいきます。

まずは迎えの車に乗って宿へ
…行く予定なのに迎えの車が居ない。
電話して1時間経っても来ない。
ここまで順調だったのに、よりによってこのDurbanで…
痺れを切らしてもう一度電話してみたら、
何やら早口の英語で捲し立てられて
15分後くらいに迎えがやって来ました。
僕の英語力の無さが原因なのか?
電話での英会話は殊の外苦手です…


何はともあれ、無事に宿の人と合流出来ました。
インドから持ち込まれたという木々の中を走ります。
宿の人に訊いたところによると
この周辺は比較的治安が良いようなので、
最低限の荷物だけを持って散歩してみます。


サトウキビ畑が広がる丘陵。
何処と無く沖縄を思い起こさせる雰囲気です。
ざわわ…ざわわ…


海岸までやって来ました。
Westbrook Beach(ウェストブルック・ビーチ)です。
今でこそ犯罪都市の名を欲しいがままにするDurbanですが、
古くは高級ビーチリゾートとして知られており、
良質の砂浜が何十kmにも渡って続いています。
CBDに近いビーチだと強盗に襲われるそうですが。


今日は今季初の夏日だそうで、
砂浜では多くの地元民が遊んでいます。
アパルトヘイト時代は白人しか砂浜に入れなかったそうですが、
今では黒人、インド系、日本人(僕等)など
砂浜に居るのは有色人種ばかりです。


波がかなり強いので、泳いでいる人は居ません。
ここは大西洋ではなくインド洋ですが、
負けず劣らず海は荒れていますね。


これと言って当てもなく南に歩いてみます。
CBDからかなり遠い位置にある事もあって
海水浴場を離れると閑散としています。
黒人三人組が近付いてきて一瞬焦りましたが、
単に「へい!こんな天気なのに泳がないのかい!」と
茶化しに来ただけでした。


釣りをする人々。
釣りには全く疎いけど、
こんな浅い砂浜で何か釣れるんだろうか…?


ん?
あの向こうの方に微かに見えているのは…


高層ビルが林立するDurbanのCBDじゃないか!
遠目にも東京のような禍々しい雰囲気が分かりますね。
肉眼でCBDが拝めて満足したので戻ります。


今日の宿は朝食が付いていないので
近くの商店で買い込みます。
アパートの1階部分に商店やら床屋やらが入っています。
まるで日本の団地みたいですね。


夕方になったらビーチ沿いのレストランで夕食。
日没前に戻れるようにと17時前に行ったら、
夕食は18時からだと言われてしまったので、
地ビールを呑みつつのんびり18時まで待ちました。


ビーチリゾートだけあって海鮮料理が美味しい!
沖合いに連なるタンカーの明かりも
まるで夜景のようで綺麗です。
来てみたらDurbanも案外良いところだったな…
いや、ここがDurbanと呼べるのかは分かりませんが。
この後はすっかり暗くなってしまった夜道を、
虫の音に耳を傾けつつも早足で帰りました。

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