澄み渡った青空。
北千住で迎える今年最後の日曜日。
出掛けたい。
昨夜の帰りが遅かったので
どうせ寝坊するだろうと思っていたら、
意外にも7時半くらいには目が覚めたので
衝動的に出掛ける事にしました。
9:15発東京メトロ千代田線代々木上原行きに乗車。
西日暮里駅で9:23発JR山手線内回りに乗り換えて新宿駅へ。
仙川在住時代に魔境新宿駅は攻略済みです。
新宿駅で小田急小田原線9:56発快速急行藤沢行きに乗り換え。
僕はベタな観光地ほど行った事が無く、
その代表例とも言えるのが江ノ島。
仙川に居た時は機会を逸してしまったので、
小田急の江の島・鎌倉フリーパスを買って
この機会に行ってみる事にしました。
藤沢駅で10:56発小田急江ノ島線各停片瀬江ノ島行きに乗り換え。
こんなに混んでいるのか…
あと、外国人観光客が多いです。
日光でもそうだったけど、
外国人観光客って急に増えたよなぁ…
日本が秘境では無くなってしまって少し寂しいような。
11:03、片瀬江ノ島駅に到着。
という事で、江の島に着きました。
兎にも角にも渡ってみます。
江の島初上陸。
驚く程人が多いです。
坂道の参道は金刀比羅宮を思い起こさせるような…?
江の島の象徴、江島神社。
というよりは、この島そのものが神社みたいなものです。
正殿が島の頂上にある為、
そこそこ石段を登らねばなりません。
その為、こんな設備が。
上り専用のエスカレーター、江の島エスカーです。
その程度の労力を惜しんで参拝しんでいるようでは
御利益は得られないのでは…
僕は勿論石段を登ります。
辺津宮に到着。
穢れを清めるという茅の輪が
まさかのビニール紐製でワロタ。
何故茅を使わなかったのか。
湘南の街を俯瞰する。
石段を登って更に先へと進みます。
神社にあるまじき超俗物的なものが。
記念撮影用のカメラスタンドです。
神社によっては撮影禁止なんてところもあるのに…
高千穂神社とか。
中津宮。
皆辺津宮で満足して帰るのか疲れて帰るのか
こちらはやけに人が少ないです。
中津宮を過ぎると今度は下りになります。
この雰囲気…大王崎が思い出される。
中々良い感じです。
稚児ノ淵。
この雰囲気…城ケ島が思い出される。
って、三浦半島はすぐお隣なんだから似ていて当然か。
さっきから思い起こしてばかりですね。
年を取るとどうも過去の事が浮かんできていけない。
江の島岩屋という洞窟があったので入ってみました。
江の島・鎌倉フリーパスを提示すると1割引です。
この雰囲気…三段壁が(ry
まさかのクリスマスイルミネーション。
神社がクリスマスを祝うってどうなんだ…
つくづく日本は平和ですね。
奥に進むと蝋燭を渡されました。
ここから先は蝋燭の灯りだけを頼りに…
というほど暗くありませんが。
蝋燭の所為で片手が塞がって却って危ないのでは…
天井がかなり低いので
蝋燭に気を取られて頭をぶつけないように注意。
富士山に繋がっていると信じられていたという穴。
冷たい水が滴っています。
島なのに何処から水が流れているのだろう…
…富士山?
江島神社発祥の地。
西暦552年に欽明天皇の勅命によって
この場所に宮が造られたそうです。
神社の紋がトライフォースみたいだと思った(小並感)
第二岩屋へと向かいます。
第二岩屋の奥には竜が鎮座していました。
太鼓の達人の如く備え付けの太鼓を叩くと
遊園地から持ってきたような竜が光ります。
2回叩いて2回とも光ると願いが叶うそうな。
お腹が空いたので昼食。
海を望みながら江の島丼を食べます。
運ばれてくるまではパルス技術のレポート執筆。
こんなに優雅なレポート書きは初めてだ…
江の島丼も美味しかったです。
もうちょっとサザエを多くして欲しかったですが。
江の島は十分満喫したので次の目的地に向かいます。
江ノ島電鉄、通称江ノ電の江ノ島駅。
東京に住んでいて鉄道好きだと言うと
じゃあ江ノ電とか良く乗りに行くの?
と訊かれますが、僕が東京に移ってから
良く乗りに行くようになったのは
東北地方のローカル線であって、
江ノ電に乗るのはこれが初めてです。
…でもちょっと待てよ。
そう言えば、江の島にはもう一つ有名な路線が…
そうだ、湘南モノレールの終点でもあるんだ!
折角なので湘南モノレールにも乗ってみます。
大賑わいの小田急や江ノ電と違って
湘南モノレールは閑散としているな…
しかし、湘南モノレールだってその道では有名なのです。
何せ懸垂式モノレールなのですから。
普通のモノレール(跨座式)はレールに跨がっているのに対し、
湘南モノレールはレールにぶら下がっているのです。
幼い頃に鉄道図鑑で湘南モノレールの写真を見た時は
俄にはその実在を信じられないほど衝撃を受けました。
大学生の今目の前にしても中々衝撃的です。
ただ、実は見た目とは裏腹に
懸垂式の方が跨座式より安定しており、
商業用としては懸垂式の方が開発が早かったのだとか。
湘南江の島駅から13:34発湘南モノレール大船行きに乗車。
乗車率はかなり低めです。
湘南江の島駅を出るとすぐトンネルに入ります。
トンネルを走るモノレールとは中々新鮮な。
トンネルを抜けるとこんな感じ。
高いです。
跨座式より安定しているとは言え、
下に何も無いというのは怖いです。
何故普通の鉄道では無くモノレールなのかと言うと、
この辺り一帯は坂がとても多く
普通の鉄道ではとても登れないのです。
…というのもあるのでしょうが、
懸垂式モノレールの拡販という面が強いそうです。
電線すれすれを走ります。
風で振れたら当たったりしないのかな?
モノレールの分岐器(ポイント)。
鉄道の分岐器よりもかなりごついです。
湘南モノレールは単線なので駅で行き違いします。
駅はこんな感じ。
申し訳程度の転落防止板。
反対列車と行き違い。
こうして見ると中々怖いですね。
JR東日本大船工場への引込線跡をオーバークロス。
9年前に廃止されてしまいました。
JR東海道本線もオーバークロスして終点の大船駅に到着。
13:57発JR横須賀線各停久里浜行きに乗り換え。
14:12発江ノ島電鉄藤沢行きに乗り換え。
14:16、長谷駅に到着。
鎌倉大仏のある高徳院の最寄り駅なだけあって凄い人です。
構内踏切で行列が出来ています。
謎の棘マット。
侵入防止用?
ここで少し散策してみます。
高徳院は混んでいそうなのでもっとニッチなところへ。
これは第4種踏切…
踏切…?
「線路内立ち入り禁止」と書いてありますが…
しかし、ここは踏板がある分まだマシな方で…
ここなどは踏板さえありません。
しかも、渡った先の2軒はここが正面玄関なようです。
古き良き時代の地方私鉄という感じです。
江ノ電ってそんなに本数が少ない訳では無いんだけどな…
こちらはちゃんとした踏切。
渡った先に神社があります。
ここが目的地の御霊神社です。
参道を横切る江ノ電。
日本には参道を横切る鉄道が意外とあります。
そんなに神聖視されていないのか、
それとも寧ろ鉄道を神聖なものに含めているのか。
神社の脇の隧道から姿を現す江ノ電。
この辺りは開業当初の面影を残している区間だと
観光案内地図に載っていました。
と、江ノ電ばかりに気を取られていますが、
御霊神社にもちゃんと参拝します。
人が少ないな。
神社の境内をかすめる江ノ電。
神社そっちのけで江ノ電ばかり撮ってますね。
そろそろ次の目的地へ向かいます。
14:53発江ノ島電鉄藤沢行きに乗車。
御霊神社のところで江ノ電を撮っている人が居ました。
やはり有名撮影地なんですね。
14:59、稲村ヶ崎駅に到着。
構内踏切が何か変…
って良く見たら歩行者用信号機ですね。
経費削減?
海岸へ出ます。
江ノ電は稲村ヶ崎駅から腰越駅まで海沿いを走っています。
夕暮れの湘南海岸。
江の島の島影が見えます。
ん?別の方にも何かの影が見えるな。
この方角、この形…
伊豆大島か!
懐かしいな…
鎌倉から見えるんですね。
駅名にもなった稲村ケ崎もすぐ傍にあります。
東尋坊や三段壁で見たような貼り紙が。
自殺の名所なのかな?
周りがウェイウェイしていて死にたくなるのだろうか。
慌ただしいですが、
日が落ちてきたので次の目的地へと向かいます。
15:23発江ノ島電鉄藤沢行きに乗車。
海沿いを走る江ノ電。
この辺り一帯は江ノ電で最も有名な撮影地です。
江ノ電は大して速い訳ではありませんが、
車の運転手も綺麗な景色に見惚れているのかな?
いや、渋滞しているだけか。
15:30、鎌倉高校前駅に到着。
ここはアニメSLAM DUNKのオープニングにも登場する場所で、
その影響で台湾人観光客がかなり多いです。
日本語よりも中国語の方が多く耳にするくらいです。
なお、オープニングに登場するのは
この坂と踏み切りだそうです。
…実際にアニメを見た事は無いので良く分かりません。
海岸沿いを走る江ノ電と江の島
…を撮ろうとしたら丁度トラックが走ってきて
トラックと併走する江ノ電になってしまいました。
国道134号線は交通量が多いです。
江ノ島電鉄藤沢行きに乗車。
最後の目的地へと向かいます。
この先、腰越駅と江ノ島駅の間は併用軌道、
所謂路面電車の区間になっているのです。
でも、横の窓からでは良く分からないな…
混み過ぎてて前の窓には辿り着けないし…
という訳で、比較的空いている
鎌倉方面の列車で折り返して前面展望を見る事に。
…って、カーテンが下ろされていて前が見えない!
結局、今度も側面展望に。
これでは何の為に折り返したのか分からないな…
腰越駅まで戻ってきてしまいました。
ちなみに、腰越駅はホームが短いので
4両編成の列車では前1両はドアカットされます。
(一番前の車両はドアが開かない。)
仕方無いので歩いて併用軌道を見ます。
ただでさえ余り幅の広くない道
(愛知県だと標準くらい)を軌道が貫いているので
中々圧迫感があります。
併用軌道を走る江ノ電。
この見た目から路面電車として紹介される事も多いですが、
実は法律上は路面電車(軌道)では無くれっきとした鉄道。
じゃあ何故道路を走って良いのかというと、
この併用軌道が建設された当時はまだ軌道法に準拠していて、
後に鉄道事業法に基づく鉄道へと変更されたから。
その経緯より、江ノ島電鉄は特例として
鉄道ながら併用軌道が認められているのです。
ちなみに、あの京阪京津線は見た目は完全に鉄道ですが、
法律上は軌道法に基づく路面電車で、
今度は車両限界(本来は30m以下)の特例になっています。
昔からある鉄道はその辺がかなりガバガバです。
道すがらにあった和菓子屋さん。
江ノ電の車両を改造してカウンターにしています。
暖かいセーターを着込んだ江ノ島駅前のスズメ。
江ノ島駅まで戻ってきました。
三度目の正直!
性懲りも無く再挑戦します。
16:35発江ノ島電鉄鎌倉行きに乗車。
前面展望はカーテンに遮られて不可能なようだけど、
行き交う列車をつぶさに観察してみると
どうも後面展望ならいけそうな気がする…
予想通り!
これで漸く併用軌道らしい車窓が見られますね。
原付にも追いつかれるレベルの速度で走ります。
それでも、600m足らずの併用軌道は僅か4分で終了。
この為に30分以上行き来していたのかと思うと
一体自分は何をしていたのかという気分にならなくも無い。
折角なのでもう少し後面展望を楽しみます。
鎌倉高校前駅で16:42発江ノ島電鉄藤沢行きに乗り換え。
今度こそ帰ります。
江の島・鎌倉フリーパスのスタンプラリーで全駅制覇したので
藤沢駅で記念品と交換。
やったぜ。
実はときわ路パスでもスタンプラリーしてました。
17:04発小田急江ノ島線快速急行新宿行きに乗り換え。
この後はJR山手線と東京メトロ千代田線を乗り継いで
北千住駅へと帰りました。
有名観光地だからと敬遠し続けてきた江の島だけど、
案外鉄分が濃くて楽しい場所でした。
今度は箱根にも行ってみようかな?
コメント
トライフォースみたいな神社の紋、北条氏の家紋そっくりだね。
何か関係があるかと言われると支配していた地域であるくらいしか出てこないけど……