紀伊半島旅行第3日目。
今日は和歌山の海を巡ります。
6:05、起床。
朝風呂に入ったり朝食を食べたりした後、出発。
国道42号で一旦南へと向かいます。
白浜町に入ると急にリゾートのようになります。
熱海的な?
三段壁に到着。
東尋坊と並び称される名勝です。
風が強くて傘をさしていられない!
思った以上に高いです。
30mくらい?
東尋坊と同じく、ここも自殺の名所だとか。
こんなに観光客が居る中自殺するのか…
平日は閑散としているのかな?
あれは自殺者!?
…あ、釣り人か。
一体どうやってあんな場所に行ったのだろう…
離れて見た三段壁。
この下には洞窟があり、
そこへ下りていけるエレベーターがあるそうなので
雨宿りも兼ねて下りてみる事に。
中はこんな感じ。
鉛鉱石を採掘したり、水軍の隠れ場として使ったりしたとか。
鉛鉱の坑道。
こんなところからそんなに鉱石が採れるのかな?
兵士の休憩・待機所。
硫黄島みたいだな…
バイキングもフィヨルドの洞窟に隠れていたそうですね。
外海と通じる穴。
ここから水軍が出撃していったのでしょうか。
三段壁の隣にある千畳敷にも来てみました。
三段壁とは全く違う性質の岩です。
ザラザラしています。
まるでグランドキャニオンを小さくしたような。
切り出したように岩が割れている場所もあります。
こんな直線的に割れるものなのか…
砂岩質の岩は削れ易いのか、
心無い落書きが随所に見られます。
この景観が形作られるのに
どれだけの年月を要したのか分かっているんですかね…
千畳敷の更に隣にある白良浜。
白浜町の名前の由来にもなった場所です。
何故断崖絶壁の三段壁と岩が張り出した千畳敷、
そして真っ白い砂浜の白良浜が
3km足らずの間に密集しているのだろう…
とても澄んだ水。
ここは関西一綺麗な砂浜として名を馳せています。
海開きは昨日5月3日だったそうで、本州で最も早いとか。
ちなみに、日本で最も早いのは父島の1月1日です。
ただ、綺麗なのは間違い無いですが結構狭いです。
夏は芋洗い状態になりそうですね。
円月島。
春分・秋分の頃は穴から日の出が見えるそうです。
この近くの番所の崎にも行こうと思ったのですが、
京大水族館に向かう車で
大渋滞していたので止めました。
白浜の海岸を見て回ったらお腹が空いてきたので、
近くにある海鮮市場へ行く事に。
が、これが驚くべき長蛇の列。
南からも北からも東からも(西は海)、
何処から湧いてきたんだというくらいの自動車が。
こんなに大人気の場所なのか…
南に伸びる渋滞は比較的短くて助かりました。
大混雑の市場内。
これは相当待たされる…
かと思いきや、回転が速くて案外早く食べられました。
カツオ丼。
春と言えばカツオ!
新鮮なカツオとゴマだれが調和してとても美味。
食に関しては海が山に圧勝ですね。
昼食を終えて再び外に出てみたら、
入ってくる時よりも更に渋滞が伸びていました。
続くわ続くわ、延々5km近くも連なる自動車。
早めに出発していて良かったな…
足止めを喰らう自動車を横目に
国道42号線と阪和自動車道で北へと向かいます。
御坊駅にやって来ました。
幾ら自動車旅行とは言え、
本州の旅行で鉄道抜きは有り得ない!
そんな訳でやって来た次第です。
乗るのはJR紀勢本線では無く、
その隣から発車する紀州鉄道。
私鉄なのですが、乗り場がJR西日本と同じホームの為、
切符を買わずに改札を抜けて
0番線に向かう必要があります。
何て分かり難いんだ…
構内に入れば案内がありますが。
改札の外にも書かないと意味が無い気が…
ちなみに、この張り紙にも書いてある通り、
紀州鉄道は西日本一のミニ私鉄として有名です。
じゃあ、日本一は何処にあるのかと言うと
勿論東日本にあるのですが、
それはまた今度直接行った時に触れる事にします。
ホームで暫し列車を待ちます。
鳥の鳴き声が聞こえる…
って、看板に止まっているな。
列車がやってきました。
何だこのボロい車両!?
ブレーキで思い切りつんのめっています。
乗客は5人程降りてきました。
15:00発普通西御坊行きに乗車。
この列車の乗客は僕1人だけでした。
案内も何も無く発車するのでちょっと驚きます。
駅の案内放送は疎か、車内放送もありません。
御坊駅を出るとすぐに左へカーブします。
線路には草が繁茂しています。
割と線形が良い…
…ように見えるかも知れませんが、
保線状態が悪く吃驚するくらい揺れます。
自転車並みの速度だというのに…
こんな鉄道がまだ日本にあったとは…
現代に残った軽便鉄道という感じです。
…軽便鉄道に乗った事はありませんが。
この列車、冷暖房などという贅沢なものは一切無く、
扇風機も無い為、窓は開け放しです。
更に驚いたのは車内放送も全く無い事。
何なんだこの鉄道は…
この車両はバスを鉄道用に改造した
レールバスと呼ばれるタイプのもので、
サイドミラー等は完全にバスのそれです。
多分、サスペンションもバス用なので
ブレーキするとつんのめってしまうのでしょう。
駅が見えてきました。
4分で学門駅に到着。
ここまでで既に全行程の半分です。
この駅は入場券が「入学」に通じるという事で
受験のお守りとして売り出されています。
但し、学「問」では無く学「門」です。
今度は倉庫みたいな駅に着きました。
300mくらいしか走っていないのに…
紀伊御坊駅に到着。
紀州鉄道の本社が入っている唯一の有人駅です。
しかし、駅員の人が手を振ってきた以外
人の気配は一切ありません。
市役所前駅。
勿論客は(ry
民家の軒先を掠めて走ります。
15:08、西御坊駅に到着。
駅舎の軒が低い!
この紀州鉄道、当然ながら開業以来ずっと赤字。
それなのに、何故今まで存続しているのかと言うと、
紀州鉄道は鉄道の方が寧ろ副業で、
不動産業が収入の柱だからです。
「鉄道会社の不動産」というネームバリューを得る為に
たった2.7kmの大赤字路線を存続させているのです。
殆ど道楽みたいなものですね。
紀伊御坊駅に戻ってきました。
設備投資とは無縁の紀州鉄道ですが、
グッズ販売にはそこそこ力を入れています。
学門駅御守りキーホルダーとかを買いました。
来年は受験生だしな…
紀州鉄道で古き良き日々に思いを馳せたら、
国道42号線で再び北へと向かいます。
湯浅にやって来ました。
醤油の醸造で栄えた街で、
今も昔ながらの古い町並みが残っています。
醤油の醸造蔵の模型。
うーん、素人だから酢や酒の醸造蔵との違いが分からない…
湯浅の醸造が某料理漫画で紹介されました!
みたいな事も実物(雑誌)付きで説明していました。
そんなに嬉しかったのかな?
湯浅を抜けて有田の海沿いを走ります。
海岸線にまで迫る坂が一部耕されて
ミカン畑になっています。
有田はミカンの一大生産地として有名です。
和歌山県自体もミカンの生産量が日本一です。
このミカン畑の海岸にある宿に荷物を置き、
夕食まで辺りを散策してみる事にします。
港。
地元の人達が挙って釣りをしています。
和歌山県では釣りが人気なのかな?
港の夕暮れ。
カモメやトンビが飛んでいます。
この後は宿に戻って海鮮を堪能し、早めに寝ました。
おまけ
拒否する信号機。
有田川沿いで見掛けたので。
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