台風一過の素晴らしい秋晴れ…
これはもう出掛けるしかない!
という訳で、計画が乱れに乱れた旅行を
漸く始めたいと思います。
まずは中部国際空港へ。
かなり遠いので、流石の僕でも飛行機を使います。
元々は山に行く予定だったからというのもありますが。
8:05発ANA3165(IBX65)便に搭乗。
何だこの小さい飛行機!(驚愕)
こんな飛行機は石垣島に行った時以来だな…
CRJ700という型の飛行機らしいです。
一応、プロペラ機ではなくジェット機でした。
琵琶湖が凄い色になっているな。
昨日の台風の影響か。
琵琶湖を見た後は、目的地に着くまで一眠り…
と思ったら、すぐに起こされました。
飛行機は速過ぎるんだよな…
9:20、大分空港に到着。
そうです、目指していたのはこの大分県です。
タラップで降りるなんていつ以来だろう…
そして、飛行機に負けず劣らず空港が小さい!
9:25発大分交通エアライナー大分駅行きに乗車。
飛行機到着の5分後に出るバスに乗られるという。
荷物を預けていないからというのもありますが。
バスから見た大分空港。
小さい(再確認)
どうやら、空のローカル線に乗っていたみたいだな…
10:10、別府北浜に到着。
日差しが強い…
南国の趣があるな…
北海道とはまた違う旅情です。
さて、ここでいきなり3時間の自由時間。
何をしようか…
うーん、全くの無計画で来てしまった。
取り敢えず、商店街でも歩いてみるか。
うーんこのシャッター街。
裏路地は風俗店ばかりだし…
温泉街というのはそういうものなのか?
特に何も無さそうなので、温泉に入る事にします。
折角別府に来たんだし。
駅前高等温泉という温泉に入ってみます。
入浴料はたったの200円。
流石は別府…
浴場は更衣室と一体になっていました。
これが別府式なのか…?
午前11時という時間帯もあって貸切状態でした。
いやー、温泉は良いですな…
温泉でさっぱりしたらお腹が空いてきたので昼食に。
大分と言えば…
そう!関アジ!
関アジ食べるぞ関アジ!
と思って観光案内所で訊いてみたら、
「昼に関アジを扱うお店はちょっと…(苦笑)
車で15分くらいのところに2軒ほどありますが。
(大学生風情が関アジなんか食うんじゃねーよ。)」
という訳で、敢え無く断念。
予算を聞いて二重に断念しました。
刺身が2,000円を下らないってどういう事なの…
という訳で、代わりにとり天を食べました。
これはとり天丼。
とり天は別府名物らしいです。
鶏モモの唐揚げみたいなものを想像していたけど、
全然違う部位を使っていますね。
とても弾力のある食感…
セセリか?
だとすればかなりの高級品の筈…
それで1日10食限定だったのか。
ラッキー!
昼食を済ませたら別府駅に向かいます。
青春18きっぷは時期的に使えないので、
別府からの切符を買わなければなりません。
滅茶苦茶面倒臭い経路を駅員さんに告げ、
学割もしっかり使って支払いの段になった時、
「では10,000円になります。」
いや、端折らないでちゃんと教えて下さいよ…っえ?
何か奇跡が起きていました。
本当に丁度10,000円だったのか…
列車が来るまでまだ時間があるので
もう少し駅の周りを散策してみます。
駅前にあった足湯ならぬ手湯。
街の至る所にあります。
温泉が有り余っているんですね。
何だか壮大な別府公園。
この近くに京大の研究施設があるらしいです。
別府に研究施設って良いなー。
時間が足りなかったので、そこまでは行けませんでした。
13:01発日豊本線普通中津行きに乗車。
大分空港に降り立っておきながら、
大分観光はこれで全て終了です。
ここからいきなり帰路に就きます。
今回は図らずも最初に航空機を使ってしまった為、
「寄り道で観光しまくりながら帰る」
というスタイルの旅行になっています。
東北や北海道とは違う田園風景。
車両も何と無く南国仕様な気がします。
ところで、日豊本線にはこんな駅があるんです。
USA駅。
USA! USA! USA!
この駅名標、JR九州も狙ってやっているな…
ちなみに、比較として普通の駅名標はこちら↓
USA駅の駅名標は明らかにローマ字が強調されています。
別にUnited States of Americaとは無関係の鄙びた駅ですが。
ここでは特急ソニックの通過待ちをしました。
白いソニック(885系)か…
僕は青の方が好きだけどな…
柳ヶ浦駅。
夜行列車を除くと日本で一番早い始発列車が出る駅です。
東京都民もびっくりの4:17発(普通門司港行き)。
乗客は居るのだろうか…
中津駅で14:18発日豊本線普通小倉行きに乗り換え。
ロングシートからボックスシートになりました。
普通、大都市近郊がロングシートだと思うんだけど…
15:29、小倉駅に到着。
これが青いソニック(883系)です。
今回は青春18きっぷではなく普通の乗車券なので
特急券さえ買えば乗る事が出来ます。
乗りませんが。
特急列車は乗るものではなく見て愛でるものです。
…と強がりつつ、実のところは
特急列車を利用するとその快適さに溺れてしまい、
鈍行乗り継ぎの旅が出来なくなってしまうのでは…
という危惧があります。
実際、快適だからなぁ…
15:41発鹿児島本線門司港行きに乗り換え。
まぁ、この区間はそもそも特急がありませんが。
15:54、門司港駅に到着。
駅舎としては初めて国の重要文化財になった駅。
そのネオ・ルネッサンス様式の駅舎が拝める!
えー!?
まさかの工事中…
うーん、残念…
門司港の観光でもするか。
可動橋ブルーウィングもじ。
丁度、今日最後の跳ね上げの時間でした。
恋人の聖地?
Be quiet!
おー、閉じてる閉じてる。
漫画だと良く開きかけの可動橋を強行突破する
みたいなシーンがあるけど、
このスピードなら楽勝な気が…
さて、一人でいつまでも橋を見ていても仕様が無いし、
色々見て回るか。
と、ここで重大な問題が発生。
見たかった九州鉄道博物館と旧門司三井倶楽部は
どちらも閉館が17:00。
そして、現在時刻は16:25。
しまった!
のんびり橋なんか見ている場合じゃなかった!
これは二者択一…
どちらにすべきか…!
悩んだ末、旧門司三井倶楽部にしました。
「鉄道を捨てて文化財の邸宅を取るとは、
貴様さてはsou16ではないな!?」って?
いえ、この邸宅にはどうしても見たいものがあるのです。
僕は鉄道好きである以前に物理好きです。
アインシュタイン縁の地と聞いて
訪れない訳にはいかないのです。
そう、この旧門司三井倶楽部は
アインシュタインが日本に訪れた際、
最後に泊まった場所なのです。
アインシュタイン直筆の手紙。
勿論、ドイツ語。
ドイツ語選択者なら訳せますよね?
僕はそもそも何と書いてあるのか読めません。
ちょっと達筆過ぎんよー。
アインシュタインの痕跡が日本にあるというのは
何だか不思議な気分だな…
旧門司三井倶楽部を見た後は、
廃線になった貨物線を活用した観光鉄道、
門司港レトロ観光線に沿って歩いてみます。
本当は乗りたかったのですが、
休日しか運行していないので…(今日は火曜日)
中国自動車道関門橋。
関門海峡を渡る唯一の橋です。
山陽本線も、山陽新幹線も、国道も、
果ては歩行者用の歩道さえ、
全て海底トンネルで関門海峡を越えています。
こんなに狭いのに…
そんなに荒れる事が多いのかな?
船の航行量が多いからかな?
毎分1台を超えそうなペースで船が通っています。
流石は海の関所、関門海峡…
ちなみに、対岸はかの有名な壇ノ浦です。
そう…(無関心)
関門海峡の夕暮れ。
船の汽笛が木霊します。
…じゃあ、そろそろ戻るか。
本州に。
18:11発鹿児島本線普通柳ヶ浦行きに乗車。
門司駅で18:26発山陽本線普通下関行きに乗り換え。
実は、山陽本線のこの下関-門司の一区間だけは
JR西日本ではなくJR九州の管轄になっています。
海峡線然り、本四備讃線然り、
海峡越えの区間は本州側も含めて
非本州側のJRが管轄するのが決まりなのでしょうか?
関門トンネル。
青函トンネルが世界最長の海底トンネルなら、
こちらは世界最古の海底トンネルです。
いざ、本州へ!
関門トンネルは青函トンネルと違い、とても短くです。
どのくらい短いかというと、
トンネルを出るところの写真を
うっかり撮り忘れてしまうくらい短いです。
18:33、下関駅に到着。
今日は下関に泊まります。
19時前に宿に着くという余裕の行程。
さて、下関と言えば!
そう、フグ!
(下関ではフクと呼ぶらしい。)
関アジは食べられなかったから、今度こそ食べるぞ!
時期外れだけど。
駅前の居酒屋でふく定食を頼みました。
これはふく刺し
うーん、美味しい!
昔は白身魚の刺身が苦手だったけど、
今はもう大丈夫になりました。
フグを食べるなんて贅沢者だな、って?
旅先の食べ物でケチる事ほど馬鹿な事はありませんしね。
かなり奮発したんですよ。
どのくらい奮発したかというと、
今夜の宿泊費より、食費の方が高く付くくらい。
でも、青森駅前のぼったくり居酒屋と違い、
席代10円という極めて良心的な居酒屋だったので
思っていたより安く済みました。
この後は宿に戻って、22時半頃に就寝しました。
コメント
今回は割と純粋に移動手段として鉄道を使っているから、期待しているほどのローカル線は無いと思う。
悪しからず。