(無題)

家にあったブラックサンダーミニバー。
良く見たら「黒い雷神」とかいう厨二病丸出しな傍題が。
いや、ブラックサンダーなら「黒い雷鳴」だろ。
黒い雷神だと「ブラックトール」になるぞ。
流石は厨二病と言うべきか…

さて、第3期定期試験も終わって休日。
と言っても、受験生の師走。
本当に束の間の休みです。
そう言えば、定期試験前に夕日を見ようとして
東海岸の半田からは上手く見えなかった事があったな…
…行くか。
思い立ったら即実行がポリシーです。

さて、何処の海岸にするか…
皐月は「知多市こそ至上。」とか言っていましたが、
知多市は臨海工業地帯が邪魔なので却下。
常滑市は中部国際空港が邪魔、
東海市は名古屋港とか見えるので論外。
しかし、帰りの事を考えると美浜町は少し遠い…
何処か良い場所はないかと地図と眺めていた結果、
おっ、ここは海に近いし沖に何も無いから良さそうだ!
という訳で、常滑市南部を目指す事にしました。

15:10、出発。
日没時に丁度目的地に着けるように調整。
夕日の見える西海岸を目指します。
うおー、何という向かい風!
平地なのに立ち漕ぎしたくなる空気抵抗!
僕がサイクリングに出掛ける時は常に向かい風な気が…
そうだ、人生というのは常に向かい風上り坂!
何の抵抗も障害も無い人生なんて下り坂だー!


「味覚の道」。
これで目的地を目指します。
何故「味覚」なのかと言うと、
実はこの道、「知多広域農道」という農道だからなのです。
決して食べ物屋が並んでいる訳ではないのでご注意を。
食べ物屋どころか道沿いは人家さえ稀にしかありません。
にしても、やけに立派な農道だな…
実は知多市から美浜町まで全長45kmもあったりします。
このルートで鉄道が通っていたら面白いだろうなー。
大赤字路線間違い無しだろうけど。


峠からの眺望。
ここからの夕日も良さそうな気もしますが、
今回はもっと南を目指します。


2つ目の峠の頂にあった神社。
素晴らしい眺望が望めそう…
なのですが、実際に登ってみると藪が邪魔でした。

ここから先はひたすら連なる峠との闘いです。
旭丘65期最南端の男YRの家も越え、更に南へ。
目的地は彼の家より更に2′ほど南です。
寒さで耳が痛い…
では、僕が峠と格闘している間に、
何故こんな寒い時期に遠い常滑南部を目指すのかの説明を。
夕日を見る為には、当然ながら
日没時に目的地に居る必要があります。
即ち、帰り始めるのは必然的に日没後になります。
ここで問題。
20日後は一体何の日でしょう?
とある偉い方の誕生を祝う日ではありません。
そう、1年で最も夜が長い日、冬至です。
この時期は1年で最も日没が早いのです。
今日の日の入りは16:40(名古屋)。
この時刻なら常滑南部で夕日を見ても、
夕食までに十分帰宅出来る訳です。
さて、そうこうしている内に目的地が近付いて参りました。


目的地はもうすぐだ…!
しかし、最後が一番辛いというのもお約束。
上り坂+西海岸独特の海風で立ち漕ぎでも進むのがやっと。
通りすがりのおばあちゃんに励まされ、
歯を食いしばって上る事200m。


着いたー!
目的地の小脇公園に到着。
実はこの公園、昨日のテレビで
夕日が見える常滑の公園として紹介されていたので、
人が集まって雰囲気が台無しになっていないか心配だったのですが、
そこは流石の常滑。
人は全然居ませんでした。


ちょっと山が邪魔かな…
山に登ったら景色が開けるかな?


青空の森(嘘)
いや、どの辺が青空なんだ…
しかし、ここの他に道は無い。
行くぞー!


普通に怖いんですけど。
しかも、進んでいたらいつの間にか元の場所に。
ここは何か立ち入ってはいけない気がする…!
ダッシュで出口へ。
いやー、焦った…
まさか自転車の鍵を落としていたりして。
ハハハ!

マジかー!
えっ…青空の森(嘘)の中に…!?
まずい、これは帰れないぞ!
お願いします神様…どうか鍵を…!
…あった!
奇跡的に入口付近で見付かりました。
ありがとうございました神様…
三社のお墨付きの「失物出る」は伊達ではありません。
今年は一体何度この神託に助けられた事だろう…
おっと、ぐずぐずしている暇は無かった。
取り敢えず夕日が見える場所を探さないと!


これは道なのでしょうか(汗)
常滑市では道を整備するという発想が無いようです。
道無き道をひた進んでいくと…


海が見えてきた!


やっと…
やっと夕日が見られた…
水平線に沈む夕日。
強風で時化気味なのがより味を出しています。


砂浜も入れてみました。
…早めに戻らないと例の道を
真っ暗闇の中歩かねばならなくなるので、
全速力で山を駆け登ります。
自転車でここまで走ってきての駆け上がりはきつい…


展望台があったのですが、強風の為閉鎖中。
ふと展望台の脇を見やると…


花の森(大嘘)
申し訳無いが肝試しの道にファンシーな名前を付けるのはNG。
もしかして、この先には夕日があるのか…?
…行ってみるか!


これは道なのでしょうか(泣)
こちらは分岐点が多い分更にレベルが高いです。
生きて帰られるのだろうか…


おや…あれは光か…!?
光を、もっと光を…!


夕日だ…!
知られざる夕日を見られた感じで感無量です。
惜しむらくは水平線際に雲がある事か。
いやー、良い景色です。
滅茶苦茶風が強いですが。
…早く戻らないと神隠しに遭うな。
結構良い夕日が見られる小脇公園ですが、若干怖いです。


さらば小脇公園…!
帰るまでがサイクリングです。


小脇公園を公共交通機関で訪れようと思う人へ。
小脇公園の最寄バス停はこの南小鈴谷です。
常滑南部線で上野間駅から5分210円。
平日休日共に1日10往復です。


すき家まで2kmである旨を伝える看板。
2km先のすき家でも常滑では看板になります。
更に驚くべき事はこのすき家が「右折して」2km先にあること。
どう見ても直進だろう…

帰りに例の農道を使うのは
真っ暗過ぎな上に歩道が無いので却下。
知多半島南部を縦貫する南知多道路に沿って帰ります。
こっちも真っ暗ですが、自転車道があるので。
行きが向かい風だったから、帰りは追い風で楽々…
だと思っていたのに、何故か向かい風のまま。
超常現象だ…
真っ暗な武豊の道を1人きりで走ります。
人生とは孤独に向かい風の中で上り坂を上るようなもの…!
…いや、結構散歩しているお年寄りが居たのですが。
ここまで暗いと却って怖いですね。
衝突しそうで。


半田の灯だ…!
という訳で、17:40に帰宅。
帰りは1時間でした。
アップダウンが激しかった上に向かい風だったし、
小脇公園の道(のような何か)で走ったしで大腿直筋が痛い…

コメント

  1. sou16 より:

    >>R
    何だ?もっと良いスポットがあるのか?

    >>皐月
    時間に絶対的な尺度は無い。
    全て時間は相対的なものである。
    byアインシュタイン