アルジェリア旅行 第5日目(書きかけ)


8:27、起床。
今日から暫く文明とはおさらばです。


朝のDjanet(ジャーネット)。
昨夜は真っ暗で良く分かりませんでしたが、
町自体砂漠に埋もれているような感じなんですね。


ということで、今日から5日間の砂漠ツアーで
世界遺産Tassili N’Ajjer(タッシリ・ナジェール)に出掛けます!
Alger(アルジェ)、Constantine(コンスタンティーヌ)と
実は砂漠ばっかりがアルジェリアじゃないんだよと言いつつ、
それでもアルジェリアという国を、アフリカという大陸を語る上で
Sahara(サハラ砂漠)を外すことは出来ません。


アフリカの砂漠地帯のお供、ランドクルーザーに乗り込みます。
ランドクルーザーって名古屋高速とかじゃなくて
こういう場所で走らせるのが本来の用途だし。


一歩Djanetの町を出るとこの通り。
あまりにも、あまりにも広大なSaharaです。
完全なる死の世界…
と思いきや、ちょこちょこ木が生えていたり、
羊やロバやラクダが歩いていたり、
羊飼いが木陰で休んでいたりして何だかんだ生物の営みがあります。
5ヶ国に跨るSahara一帯にはTouareg(トゥアレグ人)が住んでおり、
ガイドさん達もまたTouaregだそうです。


記念撮影の為に停車した地点。
ここ、ある場所への道とある場所への道が分かれる分岐なのですが、
何処へ通じる道か想像は付くでしょうか。


正解はリビアとニジェールです。
どちらも外務省の渡航情報で全土危険度レベル4の内戦中国家。
Tassili N’Ajjerはその2ヶ国との3国国境に程近い場所なのです。
となるとTassili N’Ajjerも結構危険なのでは?
という疑問は当然湧き上がると思いますが、
それに対して全否定は出来ないのが正直なところです。
ただ、最近はかなり治安が改善しているのと、
南部のSahara観光をしないとアルジェリアの
アライバルビザが下りないという事情もあるので…


我々が進むのはリビア方面です。
ラクダ飼いがいたり、これぞ砂漠な雰囲気。


道路標識でもラクダ横断注意の印があります。


不意に舗装路を外れたと思ったら木々の生える場所で停車しました。
どうやらここで昼食にするようです。
今日は歩いていないし、ラマダンにも慣れてきたので
昼食抜きでも全然行けますが。


こちらが砂漠ツアーの昼食。
ラクダの乳製品とか出てくるかと思いきや、
流石にそれだと観光客の大半をふるい落としてしまうのでしょうか。
フランスパンと、レタスとトマトのサラダと、
ツナ缶とミックスビーンズ缶を混ぜたものと、オレンジです。
ビタミン多め。


昼食を終えたらいざ出発!
…ではなくお昼寝タイム。
ラマダン中ですし、そもそも砂漠の昼は暑いですからね。
その暑い砂漠の地べたで寝たら暑いじゃん、と思うかも知れませんが、
実はDjanetって石垣島と同じくらいの緯度なので
今の時期は普通に春っぽい涼しさになっていて、
強烈な日差しさえ避ければ風を感じて想像以上に心地良いです。


昼寝も終えて再出発すると
何も無い砂漠の只中に突如現れた軍の検問。
運転手が旅行会社の許可証的な書類を渡していました。
駐屯地とかは一切無くてただ車が置いてあるだけだけど、
ここ担当の軍人は車に寝泊まりしているんだろうか…


検問も無事に突破してTassili N’Ajjerの核の一つ、
Tadrart(タドラルト)に突入です!
Tadrartはこの一地点の名前ではなくて
Tassili N’Ajjerの中の南東部の地域を指す地名のようです。


(我々自身を始めとして)期待していた皆様、お待たせしました。
ここからは完全に舗装路を外れて
Saharaの只中を彷徨っていきます。


という、こんな辺境中の辺境に思える地でも
ラクダ飼いは居るんですね。
人間の営みってしぶとい。

 

(以下、メモ書きネタバレ注意)

キリンの壁画

牛の群れを率いる人の壁画

 

海藻の化石
嘗てここが海だった証

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