アルジェリア旅行 第1日目(書きかけ)

(以降、トルコ時間UTC+3.0h)


4:16、İstanbul空港(イスタンブール空港)に到着。
1年振りのİstanbul(イスタンブール)です。
エティハド航空が中部に来なくなった今、
我々の支えはターキッシュエアラインズです。


勿論、トルコが最終目的地な訳は無いので乗継便を待ちます。


8:50発TK651便に乗り継ぎ。
搭乗口に”Cezayir”という謎の地名が表示されていて焦りましたが、
これはどうやら目的地のトルコ語読みのようでした。
Al-Jazair(アルジャザーイル)が現地語読みなのですが、
“Al”は定冠詞なので省略してJazair→Cezayirということのようです。
Al Jazeera(アルジャジーラ)に似ているなと思った方は勘が良くて、
Al JazairはThe Islands(島々)、
Al JazeeraはThe Island(島、半島)です。


じゃあ向かうのは島国なのかというとそうでもありません。
嘗て首都にお台場みたいな要塞島があったので
それが首都の名前の由来になり、
延いてはこの巨大な国の名前の由来にもなりました。
この国に島のイメージを持っている人は皆無だと思いますが。


目的地がイスラム圏だからなのか、
そもそもトルコもイスラム圏だからなのか、
機内食にRamadan Mubarak(良いラマダンを)と書かれています。
まさか断食しなさいという意味で空箱?


流石にそんなことはなくて中身が入っていました。
しかし、周りで食べている人はあまり居ません。
持って帰って日没後に食べるようです。
目的地の国は敬虔なムスリムが多いんですね。


また、一度強風の為にゴーアラウンド(着陸復航)していました。
海沿いで風が強いのでしょうか?

(以降、中央ヨーロッパ時間UTC+1.0h)


10:40、Alger Houari Boumediene国際空港
(アルジェ・ウアリ・ブーメディアン国際空港)に到着。
東アフリカ(2017/2/12-3/2)、南アフリカ(2017/8/31-9/11)
西アフリカ(2024/3/20-30)と来たら行かねばならない、
北アフリカの未知の国、アルジェリア民主人民共和国の首都
Alger(アルジェ)です!

地中海を挟んで古くから欧州との関わりが深いので
エジプトやモロッコなど観光客の多い北アフリカですが、
その中で例外的に渡航し難いのがアルジェリア。
まず、日本国籍の観光目的でもビザが必須です。
その観光ビザも政府が認定した旅行会社に頼んで
全行程きちんとガイド付きで手配しなければ下りず、
しかも申請から受領まで順調に行って6週間という驚異の所要日数。
北アフリカに限らず世界全体を見渡しても稀なビザ取得難度です。


正式な観光ビザはあまりにも時間が掛かり過ぎるので、
南部の州の訪問を計画することで発行される
アライバルビザを取ることにしたのですが、
それでもインビテーションレターを得るのに3週間も掛かりました。
でもって、入国審査にあたって現在進行系で待たされています。
1時間以上延々待合室で待たされて、
名前を呼ばれたからいざ入国かと思いきやビザ代の支払いとのこと。
ビザ代は10日間で20,000DZD(22,530円)。
高い!
こんなに高い観光ビザは初めてです。
観光客に来て欲しくないという政府の意向を犇々と感じます。


日本円払いが出来るとのことで、
2人で45,060円なので端数を切って45,000円渡してみたら、
何故か820DZDの「お釣り」が渡されました。
どういう計算?


ビザ代を払ってからも大分待たされて、
結局、着陸から2時間半も掛かってやっと空港を出られました。
どうにか入国成功です。


迎えの車に乗ってホテルに向かいます。
まず気付いたこととして車のナンバープレートの桁数が非常に多いです。
6桁+3桁+2桁の11桁もあります。
最後の2桁は”16″の車が大半なので、
恐らくこの部分が”Alger”を表しているものと思われます。
いや、アラビア語は右から左に書くから
最後じゃなくて文頭という扱いなのかな?


あと、市街地は何処も彼処も急坂だらけで、
路面がツルツルだからなのかスキール音が凄いです。


無事にホテルに到着しました。
市街中心部は建物がギチギチに詰まっていて、
5階建て以上が基本な感じです。


そして、読者の方の多くもこう思ったのではないでしょうか。
ここは本当にアフリカか?と。
これまで訪れたどのアフリカ諸国であっても
都市部は欧米諸国と比較して遜色無い発展度合いだったので
発展していること自体に然程驚きは無いのですが、
基本的には現代的な高層建築が建ち並ぶ感じでした。
しかし、ここAlgerでは歴史を感じさせる建造物が建ち並んでおり、
どう見ても完全に欧州のそれです。

アルジェリアは1830年から1962年まで
130年以上に渡ってフランスに支配されていた上に、
更に遡ればローマ帝国としてフランスと同じ国家に属していた土地。
地中海を挟んで目と鼻の先(日本-中国より近い)という地理もあり、
アルジェリアの、特に地中海沿岸の都市部は完全に欧州の雰囲気です。


…と言った舌の根の乾かぬ内から反例を挙げますが、
フランスを始めとした欧州と決定的に違う点もあって、
今は大通りでも殆どのお店が閉じています。
特に飲食店。
これはシャッター街とかいう意味ではありません。
そうです、(ヒジュラ暦で)今月は断食でお馴染みのラマダンなのです。

 

To be continued.

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