英国出張 第5日目(書きかけ)

4:30、起床。
英国の滞在日としては最終日です。
今日は土曜日なのでそもそも自由行動の日です。
夜には帰国便に乗らないといけないので実質半日くらいですが。
出張なのに遊んでばっかりじゃないかって?


West Kensington駅(ウェスト・ケンジントン駅)から
5:33発London Underground District Line(ロンドン地下鉄ディストリクト線)
Edgware Road(エッジウェア・ロード)行きに乗り、
Paddington駅(パディントン駅)で下車。
Heathrow Express(ヒースロー急行)が発着するターミナル駅で、
Paddington Bear(くまのパディントン)の舞台でもあります。
熊の銅像もあるそうなのですが、探している時間は無いのでスルー。


TfL Elizabeth Line(ロンドン交通局エリザベス線)に乗り換えます。
2022年に開業したばかりの新線で、
London(ロンドン)らしからぬ近未来的な雰囲気です。
Abbey Wood(アビー・ウッド)行きに乗り換え。


London Liverpool Street駅(ロンドン・リヴァプールストリート駅)に到着。


昨日のLondon Victoria駅(ロンドン・ヴィクトリア駅)に次いで
英国で3番目に利用者数の多いターミナル駅です。
ターミナル駅が多過ぎて良く分からなくなってきた。


6:30発Greater Anglia(グレーター・アングリア)
Norwich(ノーリッジ)行きに乗り換え。
実はこのGreater Anglia、三井物産が運営に関わっています。
高速鉄道の車両は日立製だし、鉄道発祥の国としての意地は何処へ。
元・植民地のインドやマレーシアにも買収された
自動車産業に比べたらどうということは無いのでしょうか。


長大12両編成にも関わらず20人乗っているかどうかの列車は
殆どの駅を通過して北東へと走ります。


8:18、Norwich駅(ノーリッジ駅)に到着。
古英語で「北の町」を意味する地名で
既に地の果て感を漂わせていますが、
今日の目的地は更に奥地です。


その奥地を走るローカル線の観光案内がありました。
Great Britain(グレートブリテン島)最東端を目指す
Wherry Lines(ウェリー線、Wherryは小型の帆船)と、
保存鉄道が点在するBittern Line(ビタン線、Bitternは鳥の一種)。
僕が選ぶのは…


8:36発Greater Anglia、Great Yarmouth
(グレート・ヤーマス)行きに乗り換え。
ん?何だか変な物がフロントガラスに乗っているような…


Bomb-attacking Hawk(急降下爆撃鷹)が撃墜されている…
Battle of Britain(バトル・オブ・ブリテン)に勝てなかったか。


選んだのは帆船のWherry Linesです。
それも、最東端のLowestoft(ローウェストフト)ではなく
ちょっとだけ経度が足りていない
Great Yarmouth(グレート・ヤーマス)に延びる支線です。
湿地帯みたいな場所を突っ切っていきます。


9:12、Great Yarmouth駅(グレート・ヤーマス駅)に到着。


さあ、ここからが大勝負です。
色々と頭を捻って行程を考えてみたのですが、
12kmを2時間49分以内に歩き切るというのが
僕の導き出した最良解でした。
しかも、終わった後に空港へ直行出来るよう
12kgのザックが肩に食い込んでいます。
生成AIでももっとまともな行程を出してくれそう。


River Yare(ヤレ川)の河口に位置し(Yare mouth→Yarmouth?)、
North Sea(北海)らしい砂洲の上に造られた町。
Niedersachsen(ニーダーザクセン州、2019/9/8)を思い出す。


そして、やっぱり英国の(イングランドの?)住宅は
この煉瓦様式なんですね。
イギリス人からしたら画一的でつまらない
とか思っていたりするのでしょうか。


何とモスクまで全く同じ様式です。
どれがモスクか分からないと思いますが、
右手前の家がMasjid At-Tauwheed(アト・タウヒード・モスク)です。


水路が設けられたビーチフロントの公園。
地元の人達が犬の散歩などをしています。
こんな場所に住みたい。


海岸に到着。
昨日のDover(ドーヴァー)とは打って変わって
遠州灘を思い出させる砂浜です。
この砂浜から見えるのが…


ありました!
Scroby Sands Wind Farm(スクロビー・サンズ風力発電所)です。
日本では遅々として進まない洋上風力発電所ですが、
英国は遠浅で安定して風が吹くNorth Seaの地の利を活かして
欧州全体の5割以上もの容量を開発しています。
このScroby Sands Wind Farmの運転開始は2004年で出力は60MW。
宗谷岬ウインドファーム(2015/9/15)が出力57MWなので、
あれと同じ規模のものが海の上に建っていることになります。
比較対象になるものが無いのでサイズが良く分かりませんが。


さて、Scroby Sands Wind Farmを見るだけなら
Great Yarmouth駅から往復たった3.2kmですが、
本番はここからです。
Great Yarmouth駅の隣駅、
公式をして”One of the most remote railway stations in England”
(イングランドで最も隔絶された鉄道駅の一つ)と言わしめた
英国の秘境駅、Berney Arms駅(バーニー・アームズ駅)を目指します!


秘境駅なだけあって停車する列車の本数は非常に少なく、
月曜から土曜は上下2本ずつしか列車が停まらない上、
土曜ダイヤで下り(Great Yarmouth行き)が8:01発と12:01発、
上り(Norwich行き)が15:19発と17:54発になっていて、
Londonからでは始発でも8:01の列車には間に合わないので、
順当に行けば12:01着の列車でやって来て
15:19発の列車で帰ることになります。
しかし、それでは帰国便に間に合わないので
こうして徒歩でアプローチして12:01発の列車での脱出を試みます。
もっと賢くバスやタクシーを使えば良いのではって?
それで済むなら”the most remote”とは形容されない訳で…


地図を見た時から予感はしていましたが、
Great Yarmouthの町を出た途端に歩道が無くなりました。
これで先月の宗谷くらいの通行量だったら問題無いのですが、
このA47号線は都市間を結ぶバイパス的な存在なのか
100km/h近くで飛ばす車がバンバン行き交っています。
しかも、路肩が全く踏み締められていなくてぐずぐずです。
辛い…


車と泥濘に怯えながら20分以上延々歩いて
やっとの思いで目指していた分岐に辿り着きました。
これでバイパスから逃れられる!

 

(以下、メモ書きネタバレ注意)

Berney Arms駅12:01発

12:11、Great Yarmouth駅
12:17発

Norwich駅で13:00発Greater Anglia鉄道London Liverpool Street
(ロンドン・リヴァプールストリート)行きに乗り換え。

14:47、London Liverpool Street駅

コメント