白銀の道北旅行 第3日目(書きかけ)


5:00、起床。
吹雪く薄暗い幌延に繰り出します。
日曜の未明にも関わらず除雪車が出ていますね。
一日でも除雪を休むともう出られなくなるんだろうな…
いや、半日だろうか。


幌延町に泊まったのは当然幌延駅から始発列車に乗る為なのですが、
このドカ雪の所為で大幅遅延しているとの案内が入りました。
その遅延幅や実に2時間半。
この後の行程が滅茶苦茶になってしまうのだが…
うーむ、どうすべきか…


急遽JR宗谷本線の時刻表と地形図を精読した結果、
本来始発列車で行くつもりだった隣駅まで8km歩いて
そこから列車に乗ることにしました。
夏道なら8kmなんて1時間半もあれば余裕だけど、
この雪では果たしてどうか…


これがJR宗谷本線の線路の今の姿。
…これ、2時間半後に本当に列車が走れるんですかね?
万が一遅延じゃなくて運休になったとしたら帰れるのか…?
いや、そもそもホワイトアウトして隣駅に辿り着けず遭難という可能性も…


不安要素しかありませんが、
意を決して北海道道256号に踏み込みます。
視界が白過ぎる。
寒過ぎて人肌で温めてやらないとカメラがエラーを吐くのだが…


北緯45度通過点を北から通過。
無雪期(2020/11/5)とはまるで印象が違います。
これが北緯45°の真の姿…


景色が青味掛かった白から純白に変わってきました。
吹雪で見えませんが日の出を迎えたようです。
見えずとも存在感抜群なお天道様。


思ったよりペースを上げられているので、
ここでちょっと寄り道してみようと思います。
ここを左折して道道645号に入るとすぐに廃駅があるはず…


…あれなのか?
令和3年に廃止された上幌延駅は。
問寒別駅(2015/9/14)と同じく貨車(車掌車)を転用した
通称「ヨ駅」とも呼ばれるタイプの待合所が雪に埋もれています。
1m以上積雪していて全く近寄れません。
ワカンやスノーシューがあれば行けるかも知れないけど…


上幌延駅は視認出来ただけでも良しとして先へ進みます。
結構な頻度で除雪車が通るので、気を抜くと轢かれそうですね。
厳冬期の北海道の交通インフラの維持は尋常ではないな…


道路脇のこの広大な余白は本来何があるのでしょうか。
先程の上幌延駅跡もそうですが、
雪で塗り潰されてしまって何も判別出来ません。
夏季の衛星写真を見るに、
天塩川とその氾濫原に拓かれた水田のようですが…


ひたすらに白い景色の中を歩き続けること1時間半、
強烈なコントラストで存在を主張する小屋が現れました。


到達しました!南幌延駅です!
意外と無雪期と大差無い時間で着けましたね。
日曜日にも関わらず朝から除雪して下さる方々には頭が上がりません。

 

To be continued.

 

脚注
※「ヨ駅」
   車掌車の型式が「ヨ○○形」だった為この俗称が付いた。

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