北東インド遠征 第9日目(書きかけ)

6:50、起床。
今日のDarjeeling(ダージリン)はガス気味です。
一昨日の午前が快晴で本当に良かったな…


朝食は優雅にホテルのレストランで頂きます。
遠き大英帝国の余韻を感じる。


さて、優雅なホテルを離れて喧騒の街に繰り出し、
今日も今日とてDarjeeling駅(ダージリン駅)へ。


ディーゼル機関車があっちへ行ったりこっちへ行ったり、
朝のDarjeeling駅は入換作業でてんやわんやです。


レッドカーペットの如く1番線への線路がクリアになったところで
真打ちの蒸気機関車がゆっくりと入線してきました。


Darjeelingの最終日はここへ来て漸く王道の
Darjeeling Himalayan Railway(ダージリン・ヒマラヤ鉄道、DHR)
Joyride(ジョイライド)に乗ります!
9:25発52594番列車Steam Joyride(スチーム・ジョイライド)に乗車。

Joyrideについておさらいしておくと、
New Jalpaiguri駅(ニュー・ジャルパイグリ駅、NJP)から
Darjeeling駅(DJ)まで全線乗り通すと時刻表上でも
登り(NJP→DJ、列車番号的には下り)で8時間30分、
下り(DJ→NJP、列車番号的には上り)でも7時間25分、
実際には渋滞や車両故障で更に時間が掛かると言う長大なDHRを
お手軽に楽しめるように設定された観光客用の列車で、
Darjeeling駅からGhum駅(グーム駅)までの1区間だけを走ります。


蒸気機関車はバック運転させるんですね。
確かに、New Jalpaiguriまでの全線を走るのなら
坂の下から押す形になるこの連結方法で然るべきですが、
Ghumまでだとこちら側は寧ろ坂の上になってしまうはず…
全線を走るのと同じ雰囲気を出す為?
いや、単に転車台が無いのかな。


単に運転区間が短いだけかと思いきや、
車両もちゃんと観光向けに展望車になっています。
天井には煤が降るのであまり綺麗には見えませんが。


出発から10分かそこらで給水の為に止まってしまいました。
何故出発前に給水しておかずに
こんな公共の往来を妨害する場所で長時間停車するのか。
乗客に蒸気機関車ならではの風情を体験してもらう為…?
しかも、前の車両だから給水だと分かるけど、
後ろの車両だと何で止まっているのかさえ分からないのでは。


給水が終わったらしく5分程で動き出しました。


が、その後もちょくちょく停車しては
その度に機関士が降りて何やら機関車に手を加えています。
この有様で8時間以上も走ることを思うと、
Joy Rideを設定する動機も確かに分かる…


天井が透けているのでBatasia Loop(バタシアループ)も
下から路盤を見ることが出来ます。
出来たから何だと言われても困りますが。


Batasia Loopで15分間停車。
快晴ならKanchenjunga(カンチェンジュンガ)も見えますが、
今日は雲がかかっていてその周辺の雪山しか見えません。
土産物の露天商が所狭しと連なっていますね。


停車している間も火を絶やす訳にはいきません。
こういうのを見ると、
ディーゼル機関車や電気機関車って画期的な発明だったんだな…


良く見たらボイラーの上に何やら神様の写真が飾ってあります。
有識者のOMさん曰くチベット仏教のラマではないかとのこと。
やっぱりDarjeelingはネパール文化圏なんですね。


いつの間にかディーゼル機関車牽引のJoy Rideが後ろに付けていました。
Joy Rideは蒸気機関車牽引の列車が出た10分後に
必ずディーゼル機関車牽引の列車が後続する設定になっています。
蒸気機関車は給水やら不具合やらでしょっちゅう停まるので、
実際には追い付かれてしまうようですね。


Batasia Loopでの観光停車を終えて再出発。
が、勾配がキツくなってきたのかどんどん減速して
遂には立ち往生してしまいました。
えっ、これどうするの?


と思っていたら、後ろから突くような衝撃があり、
振り向いたら何と後続のディーゼル機関車牽引の列車が連結していて
推進運転を始めました。
この為の連続運転だったのか!
何というゴリ押し。

 

(以下、メモ書きネタバレ注意)

こんなこともあろうかと奥の手を用意しておいたのさ!
5年間でソールが擦り減りまくったトレッキングシューズを捨てて
受託手荷物14.8kg、持込荷物6.7kgに抑えることに成功!

 

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搭乗口もまた大混雑です。
この大きさの旅客ターミナルで捌ける限界を攻めているのだろうか。
自動車交通もそうだけど、安全率を増した方が良いと思いますよ。

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18:20発IX1154便に搭乗。

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機内食は出ないだろうと考えていましたが、
何故か機内食付きのクラスとして登録されていたようです。
ただ、既にMomoを食べていたのと、
あまりにも辛過ぎる味付けで殆ど食べられませんでした。

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21:25、Indira Gandhi国際空港(インディラ・ガンディー国際空港)に到着。
着陸から搭乗ゲート到着まで20分も掛かるという巨大空港。
インドの首都New Delhi(ニューデリー)の空の玄関口です。
ちなみに、ガンディーはガンディーでも
助走を付けて殴る非暴力非服従の方のガンディー
(Mahatma Gandhi、マハトマ・ガンディー)ではなく、
インドの第5・8代大統領を務めて
第三次印パ戦争やブルースター作戦を執り仕切った
ゴリゴリの武闘派のIndira Gandhi(インディラ・ガンディー)です。
ちなみに女性です。

 

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もう追加で観光する時間も体力も残されていないので、
ここは乗り継ぎをするのみです。
この広さ、Bagdogra空港に分けてあげたい。

0:15発AI306便に乗り継ぎ。
日本へ帰ります。

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