7:23、起床。
残念ながら今日のKanchenjunga(カンチェンジュンガ)は
雲の奥に隠れてしまっていました。
9:00発の列車を予約しているので、
朝食を終えたらDarjeeling駅(ダージリン駅)に向かいます。
Googleマップによれば直線的に下りていく道があるはずですが…
どう見てもジグザグに下りていく裏道しかありません。
Googleマップは概してインドでの精度が低過ぎる。
地元の人達に道を尋ねながら何とかDarjeeling駅に到着。
世界文化遺産のDarjeeling Himalayan Railway
(ダージリン・ヒマラヤ鉄道、DHR)です!
DHRの観光と言うとDarjeeling駅から1駅だけ往復する
Joy Ride(ジョイライド)というお試し乗車が一般的ですが、
乗り鉄としてそんなお遊びだけで満足する訳にはいきません。
乗るのならば当然ローカル列車です。
地滑りでNew Jalpaiguri(ニュージャルパイグリ)-
Kurseong(カルシャン)間は長期運休中ですが、
言い換えるとKurseong – Darjeeling間は今も運行中です。
9:00発02540列車Darjeeling Kurseong Special Train
(ダージリン・カルシャン特別列車)、
別名DJ KGN SLIP TRN(ダージリン・カルシャン地滑り列車)に乗車。
軌間610mmという立山砂防軌道(2015/7/29)と同じナローゲージながら
車内は思ったより広々した印象です。
車両限界は存外大きいんですね。
それでも、世界一広いインド軌間1,676mmと比べると
かなり狭く感じるのでしょうが。
席は8割方埋まっていますが、
ルーマニア人観光客が1人居た他は地元民ばかりでした。
車道と住宅街の両方からギチギチに詰められて
610mmでも全く余地の無いDHRの軌道。
まるで路面電車ですね。
急カーブなどでは曲率半径を確保する為に
車道の中央まで大きく迫り出してカーブを描いています。
…と言うと、DHRが車道に迷惑を掛けているような物言いですが、
実のところは元々この地に車道は疎か民家も殆ど無く、
DHRが開通したことによって周囲の開発が急激に進んで
オリジナルのDHRが飲み込まれる形になってしまったのです。
しかし、そんな中で1ヶ所だけ、
DHRが車道とはまるで異なる経路を辿っている場所があります。
それがこのBatasia Loop(バタシアループ)です。
Kurseong – Darjeeling間で最もキツい勾配を克服する為に
ループ線が設けられた箇所で、
天気によってはKanchenjungaも見える景勝地です。
Joy Rideだと一時停車しますが、
この列車はローカル列車なので素通りします。
Batasia Loopを越えると再び建物が迫ります。
手を伸ばせば軒先のスナック菓子を取れそうな勢いです。
ワンチャン買えるんだろうか。
9:31、Ghum駅(グーム駅)に到着。
Joy Rideだとここが終着駅です。
数分停車するとのことで少し外に出ることが許されました。
数十時間走り続ける夜行列車ならともかく、
こんな短距離のローカル列車でも途中駅で外に出られるんですね。
定時を待たず1分前に出発。
ここから先は今乗っているこの列車とその折り返し列車、
1日1往復しか列車が走っていない過疎区間です。
ふと後ろを見ると、
車掌っぽいおじさんが緑旗を掲げていました。
緑旗と言えば走行可能(Aライ所持者並みの発想)
もしかして本当にレース旗から取っているんですかね?
だとしたら、危ない時は黄旗を掲げるのかな?
Ghum駅から少し走ると街を外れて森林地帯を走るようになります。
Darjeeling – Ghum間にこういう区間は無かったので新鮮です。
(以降、メモ書きネタバレ注意)
Tung駅(トゥン駅)は通過してしまいました。
Black Tea Ff1(紅茶FF1グレード、図中左)と
Bai Mu Dan White(白牡丹白茶、図中右)。
Black TeaはDarjeelingらしく苦味や渋みは殆ど無く、
仄かな香ばしさを感じるお味。
Bai Mu Dan Whiteはジャスミン茶のような爽やかな香り。
食後に来たこちらがOolong Tea(烏龍茶)。
勿論Darjeeling産の茶葉を発酵させて作られています。
これもまた鼻に烏龍茶の香りが抜けるものの
烏龍茶っぽい苦味などは殆ど無くあっさりとした風味です。
Darjeelingの紅茶は和紅茶と似た雰囲気なのでしょうか。
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