北東インド遠征 第1日目(書きかけ)


3:10発6E1632便に搭乗。

(以降、インド標準時UTC+5.5h)


4:27、Netaji Subhash Chandra Bose国際空港
(ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港)に到着。
物理学を専攻した身としてはChandrasekhar(チャンドラセカール)と
Bose(ボース)の2人を合わせたような名前に見えて
量子効果が効きまくる超高密度物体を想像してしまいますが、
これは勿論英国支配下でインド独立活動に奔走した
Subhash Chandra Bose(スバス・チャンドラ・ボース)の名です。


やって来ましたKolkata(コルカタ)。
そう!今回の遠征先はインド共和国です!
それこそベトナムやカンボジアでの痛い経験以来、
衛生状態のヤバさも客引きのウザさもそれ以上と悪名高いインドは
どうしても気乗りせず後回しにしてしまっていました。
それでも、いつかは通らなければならない国…
と意を決してやって来たのです。
まあ、決してそんな義務感だけで来た訳ではありませんが。


インドは目下Diwali(ディワリ)という
別名「光の祭り」とも呼ばれるヒンドゥー教のお祭りの最中で、
ATMまでギラギラに電飾で飾り付けされています。
パチンコ台みたいになっておる。


山のやの字も無いKolkataは例によって乗継地です。
8時間ほど乗継時間があるので、市街地に出てみます。
何で国際空港なのにこんな数の野犬が屯しているんですかね…


うーん、インド!
近年発展著しいと良く言われるので
インドも綺麗になったんだね〜
となるかと思いきや、雑然としたインドのイメージど真ん中です。


ITに強い人材を大勢輩出して今特に勢いのある国と言われながら
何十年も前のイメージから微塵も変化が無いとはどういうこと?
以前はもっと凄かったってことなのか?
アフリカの国であっても大都市であれば
「余所向き」の小綺麗な地区の一つや二つあるものですが、
Delhi(デリー)、Mumbai(ムンバイ)に次ぐ
インド第3の大都市であるにも関わらず、
そういった小綺麗な地区は全く見当たりません。


Sealdah駅(シアルダー駅)に到着。
Kolkataの近郊列車のターミナル駅です。
Kolkata自体の混雑がヤバいのにそのターミナル駅ともなれば…


そこはもう混沌の一言です。
写真では伝わらない点として何処からかゴミの臭いが…
そして、どう贔屓目に見ても清潔ではない床に
座り込んだり寝そべったりしている人の何と多いこと。
というか、これは駅構内だけではなくて
何なら幹線道路の中央分離帯でも寝ている人が複数人居たりしたので、
それに比べれば大分マシ…なのでしょうか。


インドと言えば屋根まで人が溢れる列車の写真が有名ですが、
流石に今はそこまでの乗車率ではないようです。
それでも扉が外されて飛び乗り、飛び降りや
はみ出し乗車が可能になっていますが。


ベトナムを経ってから何も食べておらずお腹が空いたので、
駅の食堂で朝食にDosa(ドーサ)とLassi(ラッシー)を頂きます。
Dosaは何よりもクレープに近い薄い生地で、
ちょっとした酸味があるのと、辛い具が巻いてあるのとで
インジェラを思い起こさせる料理です。
パリパリ食感ときちんと食べ物然とした見た目で
インジェラよりは大分初心者にも優しいですが。
Lassiは王道の美味しさです。
氷も混ざってシェイクされているのが衛生的に気掛かりだけど…


さて、Kolkata市内の観光地も少し巡りたいので
Uberで車を呼んでみます。
乗降場所は地図に拠るとこちらのはず…


何処だ…?
っていうか、この通りって治安的に大丈夫なのか…?
今のところ、タクシーの客引きを除けば
絡んでくる輩は全く居ないけど…


結局、ちょっと戻って駅前の駐車場で乗車出来ました。
Uberの地図の精度が宜しくないような…
まあ、拾えたので良しとします。


ところで、インドの車、特に大型車は後方に
“Follow The Traffic Rules”(交通規則に従え)とか、
“Safe Drive Save Life”(安全運転が命を守る)とか、
交通安全標語みたいなものを書いている車がやけに多いんですね。
それはつまり交通規則が全然守られていない現状の裏返しです。
あまりに車間距離が狭い。
メートル単位じゃなくて数cm単位で詰めていく姿勢。
他にも信号無視とか速度超過とか色々ありますが、
車間距離が強烈過ぎて霞みます。


どういう訳か事故らずに到着しました、
Kalighat Mandir(カーリー寺院)です。
血と争いを好む戦いの女神Kali(カーリー)を祀っているので
毎日のようにヤギを生贄に捧げているとか。


寺院の中なら外とは違って厳かな雰囲気
かとほんの少しだけ期待していましたが、
勿論そんなことはなくて外と同じ人口密度と騒音レベルでした。
中心部は土足禁止だったのが辛かった。
なお、中は撮影禁止です。


日が昇って皆が活動する時間になってくると
渋滞が激しくなる恐れがあるので、
そろそろ切り上げてSealdah駅に戻ります。
この屋根としてしか使われていない歩道橋は何なんだ…


道すがら見付けた何ともインディアンな屋台。
眉間に塗る用の顔料が売られていました。
こういう感じで売られているんだ…


明らかに人も車も増えたSealdah駅に戻ってきました。
まだ増える余地があったのか…
この混雑ではUberを呼んでも辿り着けなさそうなので、
仕方無く寄ってくる客引きに競争入札させて
空港までのタクシーを探します。


経験を活かして言い値1,000INRを600INRまで値切れました。
白いタクシーには”AC TAXI”と書かれているのでエアコン付きで快適
何てことはありませんでしたが。
“AC”を「千客万来」みたいな験担ぎの言葉だと思ってない?


どうにかNetaji Subhash Chandra Bose国際空港に戻ってきました。
良く見たら天井に梵字のような何かが描かれていますね。


ここからインドのLCCで国内移動します。
12:45発6E6749便に搭乗。


タラップに書かれている”Kashmir to Kannur”
(カシミールからカンヌールまで)というキャッチコピーは、
「国の端から端まで」という意味合いなのでしょうか?
地図で見ると東部が無視されているようにも思えるけど…


我々が向かうのは正にその「無視された」東部です。


13:57、Donyi Polo空港(ドニーイ・ポロ空港)に到着。


第一目的地、Itanagar, Arunachal Pradesh
(アルナーチャル・プラデーシュ州イタナガル)に到着です!
…と地名を聞いてもピンと来る人は100人に1人も居ないでしょう。
Arunachal Pradeshはインドの北東端に位置し、
ブータン、バングラデシュ、ミャンマーに挟まれた
通称Seven Sisters(七姉妹)と呼ばれる北東部7州の中でも
最も秘境であるとの呼び声が高い州です。


国境地帯でしかも中国と領土争いをしているということで
外国人が入境するにはProtected Area Permission
(保護地域入域許可証)、通称PAPと呼ばれる書類が必要です。
時間短縮の為に現地の旅行会社に頼んで
PAPを代理申請してもらったのですが、
4人中1人はパスポート番号を間違えられ、
4人中2人はインドビザの有効期限を間違えられ、
4人中3人はパスポートの有効期限を間違えられるという、
あまりにもガバガバな運用で準備段階から大いにインドを感じたものです。
そういうところだぞ。

 

(以降メモ書き、ネタバレ注意)

 

ガイドさんはAdi Minyong(アディ族)

 

Donyi Poloの礼拝所

毎週日曜にお祈り

左下が太陽と月の神でメイン

中央はガラスになっていて外光を取り入れる

土着信仰と仏教、キリスト教が混ざったような

ホテルのチェックインの際にはPAPの提出を求められました。

コメント