明日から今秋最初の三連休です。
秋の三連休と言えば気温も丁度良く、
会社の登山部の企画で一昨年は斜里岳(2022/9/23-26)、
去年は赤石岳・荒川岳(2023/9/16-19)に遠征しました。
今年も何処か登山遠征に行きたいものです。
という訳で、三連休の混雑と高値を避ける為に
有給を取って1日前倒しして根室中標津空港にやって来ました。
騒音問題やら何やらで制限が厳しくて
ただでさえ変な立地になりがちな空港の中でも、
特に何故そこに…?という位置にある根室中標津空港。
根室と銘打っていますが根室市街までは80km以上、
路線バスを使うと運賃1,920円で所要2時間超という
日本一アクセスが不便と言って良い場所なのです。
何故そんな位置に空港を設けたのかというと、
ここは元々千島列島を防衛する為に帝国海軍が建設した
標津第一航空基地を出自としており、
千島列島へのアクセスを考えた結果の立地という訳です。
あと、根室市内=海の側に空港を造ると
夏の間海霧で全然飛べなくなってしまうからというのもありそうです。
まあ、羽田便は満席だったので悪い立地でもないのかも知れませんが。
レンタカーを借りて登山口へとアプローチします。
日本一の酪農どころ根釧台地、道は何処までもまっすぐです。
コンパクトカープランでマツダCX-5が出てくる
道東のサイズ感は伊達じゃない。
根釧台地の縁である根北峠を走っていると
沿道の森の中に巨大な構造物があるのを見付けました。
越川橋梁こと旧・国鉄根北線第一幾品川橋梁です。
根北線は根室国の厚床と北見国の斜里を結ぶ計画で
斜里駅(現・知床斜里駅)から延ばされていた路線で、
途中の越川駅までが開業していました。
この第一幾品川橋梁は未開通区間にあったもので
北海道最大のコンクリート橋だったものの、
部分開通線の宿命である利用者数の低迷に悩まれ続け、
昭和41年度には全国最悪の営業係数を叩き出して
昭和45年に道内の国鉄線の中でいの一番に廃止されました。
この橋梁は物資不足の戦時中に建設されたこともあり、
この大きさながら鉄骨が使われていないという珍しい造りになっています。
根北峠を越えて北見国に入ってやって来たのは
2年前の遠征(2022/9/26)でも訪れた知床自然センターです。
2年半前(2022/3/5)にも知床に来ている所為で
懐かしいを通り越して見慣れた景色になってきました。
ここで明日の登山に備えて熊スプレーを借ります。
熊スプレーとはカプサイシンを主成分とした催涙スプレーの一種で、
熊などの野生動物が攻撃してきた際に
顔を目掛けて噴射することで怯ませることが出来るという装備。
日本一ヒグマ密度の高い知床半島に於いては必需品です。
我々がどの山に挑戦するか、もうお分かりでしょうか。
今回の山行はヒグマを恐れる人が多くて
斜里岳の半分の参加者しか集まりませんでした。
ヒグマを圧倒する為に同行者を増やしたかったところですが…
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