松田町を引っ越し先に決めた頃、
それを社員寮に入っている同期飲みで公表したら
南足柄市出身の同期が近隣のオススメスポットを
教えてくれたことがありました。
ドライブではもっと遠いところばかり行って
まだそのオススメスポットに行けていません。
という訳で、足柄峠に続く神奈川県道78号にやって来ました。
静岡県に抜ける道の中で一番空いていますね。
同期にオススメされたのがこちら。
峠のうどん屋です。
足柄古道沿いの小さな集落にありながら多くのお客で賑わっています。
ただ、駐車場にある車のナンバーは湘南ばかりなので
地元の人達で賑わうお店のようです。
流石は地元民推薦のお店。
こちらが看板メニューのカレーうどん。
ドライカレーが乗せられているのが特徴で、
和風出汁のカレーうどんにエスニックなスパイシーさを加えています。
ただ、個人的にはガッツリ和風な方が好みかも。
ついでに近くの観光地も寄っておきます。
うどん屋のある集落から更に奥に進んでどん詰まりから歩きます。
夕日の滝です。
金太郎が産湯に浸かったと伝わる滝で、
時期によって落ち口に夕日が沈むとか。
滝行も出来るそうです。
ここに立っているだけで凍えるほど寒いんだけど…
ここまで来たからには当然峠を越えます。
道路改良があまり進んでおらず昔ながらの峠道といった雰囲気。
ヘアピンカーブには数多のタイヤ痕が刻まれています。
走っていて楽しいです。
足柄峠を越えてやって来たのは富士モータースポーツミュージアム。
富士スピードウェイ(2023/4/15)に隣接して開館した
レーシングカーメインの自動車博物館です。
年始に行ったトヨタ博物館(2024/1/4)の入場券を買った際に
この富士モータースポーツミュージアムの入場券が
セットになったものを買っていたので、
忘れない内に来てみました。
トヨタ博物館とセットになっていることからも分かる通り
トヨタが開発を進めた博物館なので、
まずはトヨタ7が来場者をお出迎えです。
トヨタが運営する博物館ではありますが、
往年のライバル達の名車も展示されています。
F1では外せないホンダ。
オーストラリアラリーで初参戦初クラス優勝を飾った日産。
今ではモータースポーツから遠ざかってしまったダイハツも。
このP-5(右手前)はこの見た目で1.3Lという小排気量です。
分かりやすく言うと、フィットとかヴィッツとか、
所謂コンパクトカーと同じ大きさのエンジンです。
ダイハツは昔から小排気量に強いメーカーなんですね。
2階にはラリーでデッドヒートを繰り広げた
スバル インプレッサ(左手前)と三菱ランサーエボリューション(右奥)も。
国産車同士のライバル関係というと
やはりこの2車が真っ先に頭に浮かびます。
一方で向かう所敵無しだったのが日産スカイラインGT-R。
全日本ツーリングカー選手権では圧倒的強さで全勝し、
GT-Rがレースをする脇でその他大勢が賑やかしをする、
みたいな状態になったとか。
そして、モータースポーツの花形と言えば
プロトタイプレーシングカーによる耐久レース。
その中でもル・マン24時間レースは
マツダ787B(左手前)が奇跡の大逆転を果たしたことで
日本でも話題になりました。
787Bは「歴史上最も良い音を出す車」と称されることも多く、
その辺りは運営側も良く理解しているのか
展示車の中で唯一エンジン音が流されていました。
右奥のトヨタGT-One TS020も
ターボならではのブローオフバルブの音が印象的だったな…
ゲームの中でしか聴いたことないけど。
若干小さめではありますが、
オタク心にグッと来る良い博物館でした。
そう言えば、ヒルクライムのスズキは無いんだな…
ついでに隣にあるウェルカムセンターにも寄ってみます。
ここはトヨタ自動車の豊田章男会長が設立した
ROOKIE Racingというレーシングチームの付属施設なので、
基本的にトヨタ一色です。
これはAE86じゃないか!
これまたエラい古い車を持って来ましたね。
と思いきや、こちら何とAE86をベースに改造した
電気自動車と水素エンジン車だそうです。
流石豊田章男会長。
電気自動車でMT車という変態車です。
EVだと寧ろ低回転を維持するように変速するんですかね?
リアにある「APEX TWIN CAM 16」のステッカーも
ご丁寧に「APEX NON CAM 0」に変えるこだわりっぷり。
楽しんでいますね。
EV化により必要となったバッテリーは
レクサスNX PHEV用の代物を後部座席を取っ払って置いています。
バッテリーってこんなに大きいのか…
これだと豆腐配達は出来ませんね。
しかし、クルマ好きだからこそできるカーボンニュートラルは
一人の車好きとして素直に応援したいです。
20年後や30年後の車って一体どうなっているのかな…
脚注
※「TWIN CAM 16」
「カムシャフトが2本、バルブが16個付いたエンジン」の意味。
カムシャフトはバルブを開け閉めする為の部品で、バルブは燃料の混じった空気を出し入れする弁。
電気で動くモーターにはカムシャフトもバルブも無いため、
電気自動車ならカムシャフト0本、バルブ0個で「NON CAM 0」となる。
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