眼下に見えてきたのはこの土地。
果たして何処の国でしょうか?
(以降、ニュージーランド夏時間UTC+13.0h)
9:05、Auckland国際空港(オークランド国際空港)に到着。
初の海外出張先はまさかのニュージーランドです。
これは会社命令というよりも僕が選んだ面が強くて、
学会発表をするというノルマに対して、
折角なら行ったことのない物価の高い国での
国際学会に行きたいなぁと考えて、
査読付きに出すから通ったら行かせてくれ
と出してみたら本当に通ったという経緯です。
院生の頃はWarszawa(ワルシャワ)での学会(2019/7/1-4)のついでに
モルドバ(2019/6/28-30)やら沿ドニエストル(2019/6/29)やら
ベラルーシ(2019/7/5-6)やらКамчатка
(カムチャッカ、2019/7/7-14)やら寄ったりしましたが、
流石に会社の出張となるとそこまでは出来ません。
院生の頃にニュージーランドで学会があったら
確実に南太平洋の島国とか寄っただろうけどな…
国立公園のトレッキングも良いなぁ…
何はともあれ、市内に向かいます。
会社がお金を出してくれるのでタクシー
でも良いのかも知れませんが、
経費削減に努める真面目社員なので公共交通機関を使います。
国際線ターミナルからそれなりに距離のある
国内線ターミナルまで歩いて…
国内線ターミナル4番出入口の近くにある自動販売機で
交通系ICカードAT HOP Cardを購入します。
国際線ターミナルでも街までの乗車券を買えるようですが、
ここでAT HOP Cardを入手しておいた方が
市内の路線バスでも使えて後々便利です。
これがAT HOP Card。
紙箱に入った状態で売られていて、
20NZDが予めチャージされています。
丁度やって来たAirportLink(エアポートリンク)
Manukau(マヌカウ)行きに乗車。
Puhinui(プヒヌイ)で降りて電車に乗り換えます。
真新しくてお洒落な駅です。
11:33発Southern線(南線)New Market(ニューマーケット)経由
Britomart(ブリトマート)行きに乗り換え。
Britomart駅(ブリトマート駅)に到着。
マオリ語ではWaitematā駅(ワイテマタ駅)と言うそうです。
ここがAuckland(オークランド)の中央駅。
事実上ニュージーランド最北の旅客駅でもあります。
中央駅ですが発着するのは近郊列車だけで、
首都Wellington(ウェリントン)行きの長距離列車は
Auckland Strand駅(オークランド・ストランド駅)発着です。
賑わう駅前。
ただ、国内最大の都市にしては大分こじんまりしていますね。
バスに乗り換えてホテルに向かいます。
ニュージーランドは一日の中に四季があると言われるくらい
天気の変化が激しい土地柄。
ホテルに着いた途端土砂降りになったので、
昼寝しながら天候の回復を待ちます。
仕事しろって?
雨が上がったので27H系統Hillsborough
(ヒルズボロー)行きバスに乗って
Tahaki Reserveバス停(タハキ保護区バス停)に来ました。
Auckland Way Memorial Museum(オークランド戦争記念博物館)と
どちらに行こうか迷いましたが、
博物館は誰かとまた来た時でも行けそうなので
よりニッチっぽいこちらを選択。
Mt. Eden(イーデン山)ことMaungawhau
(マウンガファウ)に登ります。
環太平洋造山帯に含まれるニュージーランドは
日本に負けず劣らず火山と地震の多い国。
Auckland市内も流石に活火山こそ少ないものの
Maunga(休火山)は大量に存在しています。
オセアニアっぽい野鳥の声を聞きながら登ります。
名前は分かりません。
噴火口に出ました。
ここから木道でお鉢巡りをします。
Maungawhauから見たAuckland中心街。
やっぱり小さいですね。
という訳で、Maungawhau(標高196m)に登頂。
これが今年最後の登山…ということになるのでしょうか?
噴火口とAuckland市街。
こういう草に覆われたMaungaは
伊豆の大室山(2018/8/7)を思い出させますが、
国内最大の都市の中にポコンと出ているのは面白いです。
Maungawhau以外にも幾つもMaungaがあるのが見えます。
これはMt. Hobson(ホブソン山)こと
Ōhinerau(オヒネラウ)です。
Aucklandの住宅街。
日本ほどではないのかも知れませんが、
ニュージーランドも平地の少ない地形だからか
割と窮屈そうですね。
また雨雲っぽい雲が近付いてきたので退散します。
天気が本当に変わり易いな…
天候が回復するまで山の中腹にある喫茶店で一服。
喫茶店にビジターセンターが併設されていたので、
ちょっとだけMāori(マオリ)の文化を学びます。
Maungaは土地が肥沃で防衛にも適している為、
MāoriはMaungaとその周辺に好んで集落を作ったとか。
ご多分に漏れず大英帝国に接収されてしまいましたが、
2012年にはAuckland、いやTāmaki Makaurau
(タマキ・マカウラウ、オークランドのマオリ語名)にある
14のMaungaの所有権が13のMāoriの部族に返還されました。
ニュージーランドは米国や豪州と比較すると
先住民と共存している方ではあります。
博物館は諦めたけど、少しでもMāoriの文化を学べて良かった。
バスでBritomart駅に戻って
近くのDowntown Ferry Terminal
(ダウンタウン・フェリーターミナル)にやって来ました。
これは明らかに廃線跡…
昔は駅から港へ引き込み線があったのでしょうか。
港町なので夕食は生牡蠣で。
出張初日に生牡蠣に挑戦するという暴挙。
ニュージーランドのほぼ最南端の町、
Bluff(ブラフ)で採れる牡蠣は
Bluff Oyster(ブラフオイスター)の名で世界的にも有名です。
まあ、冷静に考えると日本とは季節が逆なので
今は天然牡蠣の漁期ではないのですが…
それでも美味しかったです。
イギリス連邦ということでFish and Chips
(フィッシュ・アンド・チップス)も。
これはまあ普通ですかね。
英国よりは断然美味しいですが。
という訳で、明日からいよいよ国際学会本番です。
コメント