社内部活とは別に、会社の同期を誘って
これまで4回登山をしてきましたが、
この面子に登山を持ち掛けた際、
一つの目標として掲げていたのが
日本第2位の標高を誇る北岳でした。
北岳へのステップアップとして
赤岳(2022/7/23-24)や鳳凰三山(2022/10/1-2)、燕岳(2023/7/29-30)を経てきた
(ただ、ぶっちゃけ前者2つは
北岳並かそれ以上の難易度だったらしい)訳ですが、
そろそろ機が熟した頃でしょう。
お盆明けの夏山登山第一弾は南アルプスの北岳です!
甲府駅から4:35発山梨交通37系統快速広河原行きに乗車。
甲斐駒ヶ岳の時にも乗った懐かしのバスです。
最大5便体制にまで大増便していました。
広河原バス停に到着。
この写真は人が捌けてから撮ったもので
バス到着直後は大混雑していました。
甲斐駒ヶ岳の時(2017/10/1)はここから更に
北沢峠行きのバスに乗り継ぎましたが、
現在広河原から北沢峠までの林道は崩落しています。
甲斐駒ヶ岳は随分遠い山になってしまったな…
伊那側からのバスは今も走っていますが。
北岳の登山口は広河原なので今のところ大丈夫。
目的とする頂に見守られながら野呂川を渡り、いざ入山です!
日本第二の高峰に登るだけあってかなりの急登。
合戦尾根(2023/7/29-30)よりよっぽど大変です。
というか、合戦尾根って何故北ア三大急登に選出されているのだろう。
更に、南アルプスらしさ、
つまりは地盤の崩れ易さも随所に見受けられ、
こんな感じのトラバースも現れます。
とはいえ、人気の山なので登山道は良く整備されていますが。
白根御池小屋に到着。
ここで休憩します。
小洒落た住宅街のケーキ屋に置いていそうなお菓子がありますね。
登山者は身体に良い食べ物というよりも、
登山という免罪符によって普段は控えてしまうような
高カロリーな食べ物を食べがちな気がしますが、どうなのでしょう。
でも、売り切れていたので実際人気なのかも知れません。
白根御池小屋はコンクリート造りで自動販売機まであり、
山上というよりは下界の匂いをかなり強く感じさせます。
流石に自販機を担いであの急登を登って来たとは思い難いし、
ヘリ輸送でもしたのでしょうか。
小屋の傍には小屋名の由来となった白根御池があります。
直径20m程の小さな池ですが、
龍神が棲んでいるという伝説があるとか。
割と小さな龍神ですね…
白根御池に映した逆さ北岳。
…北岳がその高さの割に
剱岳や槍ヶ岳や穂高岳に比べて大分存在感が薄いのは、
山容があまり映えないという点も大きいでしょう。
ここからは花に包まれた急登、
草すべりを登っていきます。
急登に息が上がって振り返ると
野呂川を挟んで鳳凰三山が聳えています。
当然だけど、あの山頂よりも高い位置まで登らないといけない訳だよな…
花の多い草すべりでは昆虫も多く見掛けます。
こちらはクジャクチョウ。
中部地方では高山帯でしかお目に掛かれない蝶です。
鳳凰三山を背景にクジャクチョウ。
羽根の模様はおどろおどろしいけど、
本体はもふもふしていて可愛い。
草すべりを抜けてもまだ登りは続きます。
地味だとしてもそこは日本第二の高峰。
遂に稜線に出ました!
左奥には山頂から続く土砂崩れが特徴的な仙丈ヶ岳が見えます。
右奥には双璧を成す甲斐駒ヶ岳もあるはずですが、
今は雲に隠れてしまっています。
折角なので記念撮影など。
緑が豊か過ぎてあまり3,000m峰っぽくはないですね。
鳳凰三山側を見ると、
とんでもない高さまで砂防工事が施されたゴウロ沢が。
一体どうやってあそこまで工事したんだろう…
それに何故あの沢だけあんなにガチガチに?
漸く3,000m峰らしくなってきた岩場を進んで
山小屋を目指します。
辿り着きました!
北岳肩の小屋です。
北岳山頂は目前ですが、
昼過ぎになってガスも出てきたので今日はここで宿泊です。
去年改築したばかりということでピッカピカの屋内。
大きさでは全く敵いませんが、
白馬山荘(2023/7/22-23)や燕山荘(2023/7/29-30)に勝るとも劣らない快適さです。
1,500mの標高差を登り詰めてお腹が空いたので、
まずは昼食にします。
山の上で食べるラーメンはやっぱり美味しい!
昼食の後は昼寝をしたり、
偶然全く同じ日程で北岳を登りに来ていたという
ZXの友達と談笑したりして過ごしました。
夕方になったら夕食です。
昼食と夕食の間に写真をほぼ撮らなかった所為で
食べてばっかりの日記みたいになってしまった。
北岳肩の小屋はかなり食事に力を入れているようですね。
実はここも白馬山荘と同じく
自治体運営の山小屋(南アルプス市営北岳山荘)が近くにあるので、
公営小屋と私営小屋の間で競争が発生しているのでしょうか。
ところで、何故こんなにウサテイっぽいフォントなのだろう…
スタッフの中に東方オタクが居るのかな?
さて、こちらが本日の夕食。
「肩」の小屋に掛けた豚肩ロースが名物の主菜で、
色とりどりの副菜が散りばめられています。
燕山荘もそうでしたが、
品数を増やすのが今の山小屋のトレンドなのでしょうか。
トレンドと言えば最近アウトドアスパイスも流行っていますが、
食卓にはカタノコヤスパイスという名の
オリジナルスパイスも置かれていました。
唐辛子とニンニクをベースにガラムマサラなどが混ぜられており、
豚肩ロースに良く合います。
残念ながらお土産販売はしていないようです。
夕食を終えて外に出てみると
いつの間にかガスが晴れていました。
日本最高所の岩場として名高い
北岳バットレスが目の前に聳えています。
夕陽に照らされる甲斐駒ヶ岳もハッキリと。
白い山頂はとても良く目立ちますね。
この絶景の中のテント泊も気持ち良さそうだな…
テント装備をここまで担ぎ上げるのが大変ですが。
伊那谷の向こう、中央アルプスに沈み
雲を燃えるように染め上げた日没。
さあ、明日はいよいよ北岳山頂にアタックか…
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