社会人にとって何よりも貴重なのが時間。
大学生の頃は2ヶ月もあって湯水の如く使えた夏休みも、
今やお盆の1週間+αです。
その貴重な夏休みを帰省だけに費やす訳にはいきません。
という訳で、久し振りに中部国際空港へ来ました。
コロナ禍の間は中部国内空港と化していましたが、
漸く国際空港らしさを取り戻しつつあります。
それでも、アジア便以外は未だに全便欠航状態で
幾度と無くお世話になったエティハド航空も
運航再開の目処が立っていませんが…
保安検査場は大行列なのに中はガラガラという謎の空港。
飛騨の木工家具の展示スペースで寛ぎながら待ちます。
9:40発VJ921便に搭乗。
台風7号が接近していてちゃんと飛んでくれるかと
先週からやきもきしていましたが、
ギリギリ台風から逃げ切れました。
太平洋上に進路を取らず
瀬戸内海に沿うように飛んでいるのは、
台風7号を避けているからなのでしょうか。
元々こういう経路なのかな?
(以降、ベトナム時間UTC+7.0h)
Nội Bài国際空港(ノイバイ国際空港)に到着。
因縁の国ベトナム共和国の首都Hà Nội(ハノイ)に降り立ちました。
今の御時世中韓経由の航空券はあまり安くなくて、
(セントレア発の)一番安い航空券を探すと
大体ベトナムかフィリピン経由になります。
去年はまだ多くの人が海外旅行に対して及び腰で
お盆真っ只中(2023/8/9-17)に豪州へ行っても
そんなには高く付かなかったのですが、
新型コロナが5類感染症になった今では
欧米などのメジャーどころは勿論のこと、
アフリカ行きなどもお盆の値上がりが激しくなっています。
航空券だけで往復40万円や50万円は流石に無理…
そういう訳で、今回は運賃-drivenで、
「お盆期間中も値上がりしていない航空券」
という観点から旅行先を決めています。
ベトナムは普通に値上がりしているのでスルーです。
まあ、そうでなくともベトナムはトラウマ(2014/3/26)が…
9年間の間に見違えるほど発展した
可能性もあるかと考えていましたが、
道路は相変わらずの混沌状態で、
クラクションが引っ切り無しに響いています。
一応、乗り継ぎ時間の猶予的には市内まで行けなくもないのですが、
Hồ Chí Minh(ホーチミン)ならまだしも
Hà Nộiは普通に観光もしたことがありますし、
現金を両替して、タクシーのクソウザい客引きを押し退けて、
鮨詰めのバスに揺られて、渋滞による遅延に冷や汗をかかされて、
1時間かそこらの滞在時間を確保したいほどの街では…
などと言い訳しながら空港で過ごします。
少しでもベトナム感を出す為ベトナムコーヒーなど。
コロンビアのコーヒーが恋しい
ブログを書いたりしていたら良い感じに時間が潰れたので
再出国します。
「飲料の持ち込みは出来ません!」
と再三注意を促す看板があるにも関わらず、
処理を忘れていたペットボトル3本(中身入り)が
完全にスルーされてしまったガバガバ保安検査。
水すら配られないベトジェットの乗客である僕を憐れんで
お目溢ししてくれたのでしょうか。
19:20発VJ 907便に乗り継ぎ。
さらばベトナム!
…さあ出発という段になって
物凄い雷雨になって留め置かれてしまった。
毎秒特大の稲光が空を照らしています。
格安航空で悪天候による遅延って、
離陸前チェックリストをおざなりにして墜落する
メーデーで良く見る特大フラグでは…
頼むぞA321、謎の隠しコマンドは発動させないでくれ…
(以降、インド時間UTC+5.5h)
22:50、Chhatrapati Shivaji Maharaj国際空港
(チャトラパティ・シヴァージー・マハラジ国際空港)に到着。
アラビア海に面したインド共和国のMumbai(ムンバイ)です!
Bombay(ボンベイ)は旧名なので気を付けましょう。
日本では最終目的地までの航空券が発券出来なかったので、
ここで一度入国して改めてチェックインする必要があります。
30分ズレた時差にも片鱗が表れているように、
このインドという国は入国前から面倒臭さ全開で…
インドに入国する日本人は電子ビザか
アライバルビザの取得が求められるのですが、
アライバルビザは航空会社への周知が徹底しておらず
航空会社とトラブルになることがある
(日本、韓国、UAEの3ヶ国の国民に対してのみの適用で、
それ以外の国で乗り継ぎをすると事情を知らない係員から
「ビザを事前取得していなければ
インドへの入国は出来ないはずだ」
と搭乗を拒否されることがあるらしい)とのこと。
仕方無く電子ビザを取ることにしたのですが、
この電子ビザの申請ページがまた分かり難い。
Googleで検索しても公式サイトではなく
高額な手数料を取ろうとする旅行代理店のサイトばかり
上位結果に挙げられる始末。
でもって、やっと掘り起こした大使館の公式サイトが
どう見ても粗悪な詐欺サイトにしか見えない作り。
実物を見てもらった方が早いのですが、こんなんです↓
これが在東京インド大使館の公式サイトです。
ピカピカ光るNEWの吹き出しなんて
平成中期以前の個人サイトでしか見たこと無いぞ…
しかも、下に写っている黄緑色のボックスは
黄緑色で固定ではなくて赤色に点滅します。
電子ビザの申請時の質問事項は
「信仰する宗教は」
「身体の外見的特徴を述べよ」
「両親か祖父母にパキスタン人は居ないか」
等々、他国ながら今時のコンプラ的に大丈夫なのか?
と心配せざるを得ない項目ばかり。
ただ、僕にとって一番厄介だったのは
「過去10年間に訪れた国・地域を列挙せよ」
いや、10年て…
しかも、ご丁寧に
「回答内容と事実に齟齬がある場合は入国を拒否する」
という注意書き付き。
仕方無いのでブログの過去記事を振り返りながら
71個ポチポチと入力したのですが、
「20ヶ国までしか入力出来ない」
とエラーを吐く始末。
10年間分書かせたいならそれに見合う仕様にしてくれ…
ちなみに、中部国際空港でMumbaiまで
通しの航空券を発券する際にビザの有無は確認されず、
Nội Bài国際空港で出国する際も何も確認されませんでした。
ならアライバルビザにしておけば良かったかな。
いや、それはそれでまたしち面倒なことになりそうだしな…
そんな苦労をして入国したインドですが、
今回することと言えば中部国際空港で発券出来なかった
Mumbai以遠の航空券を発券して乗り継ぐことだけです。
こんなに面倒な作業を要求されるなら、
1年有効の複次ビザを申請して
次回のちゃんとした観光分まで賄っておけば良かった。
ちなみに、入国審査そのものは非常にスムーズでした。
まず気付いたインドの(Mumbaiの?)大きな特徴として、
国際空港にも関わらず半露天型の飲食店が
非常に多いことが挙げられます。
深夜の今はまだ良いけれども、
昼のMumbaiってそれで耐えられるような気候なんだっけ?
海沿いだから乾燥している訳でもなさそうだけど…
あと、菜食メニューの充実っぷりが凄い。
お肉の入っているメニューの方が少ないです。
様々な宗教の信者が居るので、
最大公約数として菜食が普及しているのでしょうか。
お肉の入っているメニューは全て鶏肉です。
では、チェックインが始まるまで暫し仮眠を取ります。
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