中南米旅行 第2日目

久方振りの2連続夜行便は効きますね…
まあ、距離が距離だから仕方無い。


砂埃と海霧でぼやけた赤茶色の港町が見えてきました。

(以降、ペルー時間UTC-5.0h)


7:08、Jorge Chávez国際空港(ホルヘ・チャベス国際空港)に到着。
ペルー共和国のLima(リマ)です!
が、ここはまだ経由地なので入国しません。
ペルーを旅行するという案もありましたが、

KT先輩(元・旭丘高弦楽部)はここが最終目的地だそうで
入国審査の列へと消えていきました。


空港内の売店でお土産マグネットと、
Inca Kola(インカコーラ)なる謎のジュースを購入。
毒々しい程真っ黄色の炭酸飲料で、
バニラともバナナとも取れる香りが付けられています。
ペルーではコカコーラより人気だとか。


10:00発LA2382便に乗り継ぎ。


アンデス山脈を飛び越えます。


始めの内は草一本見当たらない荒涼たる景色でしたが、
次第に緑豊かな山肌に広がる街が見えてきました。

(以降、エクアドル時間UTC-5.0h)


12:22、Mariscal Sucre国際空港(マリスカル・スクレ国際空港)に到着。
ここが我々の目的地、エクアドル共和国の首都Quito(キト)です!
7年振り(2016/2/25-3/12)の南米。
赤道直下ながら標高2,850mもあるお蔭で過ごし易い、
ボリビアのLa Paz(ラパス、2016/2/26)に次いで
世界で2番目に標高の高い首都です。


ホテルの送迎の車に乗ってMariscal(マリスカル)、
またはNorte(ノルテ)とも呼ばれる新市街に向かいます。
空港と市街の間には100mを超す深い谷や
3,000m級の山が聳えている為、
車は非常に起伏の激しい道を走ります。
標高が高くて空気が薄いだろうし、
車にとっても過酷な環境だな…


Mariscalに到着。
Quito(キト)は南米の他の首都と比較すると治安が良く、
張り詰めた空気は感じられないと評されています。
空気が張り詰めていないだけで
一番治安が良いとされるのは流石南米。
Mariscalは新市街だけあって建物も通りも綺麗で、
Quitoの中でも特に治安の良い地区とされています。


ただ、残念ながら南米では治安が良い地区というのは
観光するべきものが何も無い地区なので、
タクシーでCentro Histórico(セントロ・イストリコ)、
即ち旧市街に行きます。


新市街から来るとCentro Históricoの入口にあたる
Basílica del Voto Nacional(ヴォト国立大聖堂)。
ここから観光を始めます。


スペインの植民地支配はキリスト教の宣教とセットなので、
この荘厳な大聖堂も現地民を酷使して造らせたのだろう…
と想像していたのですが、
Basílica del Voto Nacionalの建築が始まったのは
エクアドルがスペインから独立して65年も経った後の
1887年のことだそうなので、
エクアドルが自主的に建造したようです。


建築は今も尚継続中だそうで、
Basílica del Voto Nacionalが完成するのは世界が終わる時
なんて言われ方もしているそうです。
工期の長さもスペイン譲りですかね?


ステンドグラスは最近修復されたばかりのようで
ピカピカに美しく輝いています。


追加料金を支払うと高さ151mの尖塔にも登れるので勿論登ります。
空気が薄いからなのか、
階段を登るとすぐに息が上がってしまう…
単に身体が鈍っているだけか?


尖塔の頂上からの景色。
波打つ山肌に旧市街が広がっています。
右奥にある丘はLa Loma del Panecillo(パネシージョの丘)。
頂上には高さ41mの聖母像があり
Quitoの名所の一つになっているのですが、
治安が全く宜しくないと評判なので今回はパスします。


反対側の新市街はこんな感じ。
上から見ても街の雰囲気が全く違いますね。


それでは、旧市街の中へと歩みを進めます。
通りには多くの人が行き交っていて、
そこまで治安が悪そうな雰囲気ではありません。
スリには気を付けなければなりませんが。


2連続夜行便と標高3,000m級の尖塔の昇降で疲れたので、
道端にあった喫茶店で一服します。
世界5位のカカオ豆生産量を誇るエクアドルを
代表するチョコレート屋だそうで、
非常に香り高い濃厚なお味です。
これは美味しい!
値段も先進国並みですが。


エネルギーをチャージしてやって来たのは
Centro Históricoの中心である
Plaza de la Indepenencia(独立広場)。
単にPlaza Grande(大広場)とも呼ばれます。
地元民も観光客も大勢居て大賑わいです。
ただ、ここまで全然アジア人観光客を見ないな…
ほぼ地球の裏側で距離があるとはいえ、ここまで少ないかな?


広場はただの広場で時間を費やすような物は無いので、
Iglesia San Francisco(聖フランシスコ教会)を拝観してみます。


教会を梯子して違いなんか分かるのか?
と正直自分でも思っていましたが、
思った以上に趣が違います。
Basílica del Voto Nacionalは白を基調として
そこにステンドグラスから差し込む色とりどりの光が彩を添える
というコンセプトがあるように見えましたが、
こちらは壁や天井自体が豪華絢爛です。
教会にも色々あるんですね。
そもそもBasílica(大聖堂)とIglesia(教会)なので
明確に違う目的を持った建物なのかも知れません。
キリスト教に明るくないのでその辺りの解説は出来ません…

荘厳な教会に見入っていたら薄暗くなってきたので、
急いでタクシーを捕まえて新市街に戻ります。
…良く勘違いされますが、
こういう点に於いて僕はかなりの臆病者です。
でないと旅先が旅先なので多分今五体満足にはなっていません。


新市街のエクアドル料理店で夕食。
右がLocro Quiteño(キトのロクロ)、
左上がCrocante de Cuy(クイのパリパリ焼き)です。
Locroとはジャガイモとチーズのドロっとしたスープで、
付け合わせのアボカドとクリームチーズを入れながら
まろやかに頂きます。
ジャガイモ好きには堪らない一品。

そして、Cuyというのは…
テンジクネズミ、つまりモルモットです。
アンデス地方では昔から祝いの席には欠かせないものとされており、
今でも沢山のモルモットが食用に供されています。
そのお味はというと…
Crocante(パリパリ)と言うだけあって
皮がかなり香ばしく焼かれており、
皮付き豚バラを使ったローストポークに似ています。
あと、脂が結構弾力強め。
甘めの味付けがしてあるので臭みはそんなに感じません。
それでも多少の獣臭はありますが。
総評すると脂多めの割と普通のお肉という感じです。
外国人も来るお高めのレストランなので
その辺り気を遣っているのかも知れませんが。

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