6:56、起床。
何故か時差があっても7時に起きてしまう謎。
昨夜は雨も無くぐっすり寝られた…
と言いたいところですが、
雨が無ければ無いで野犬の鳴き声だったり、
鼠が戸を齧る音が聞こえてきたりして、
それなりに安眠を妨害されました。
僕が神経質過ぎるのだろうか…
せめて窓硝子さえあればもう少し安心なのですが。
今日は午後にはもうPohnpei(ポンペイ島)を発つのですが、
この3日間で一番と言って良いくらいの好天です。
何かしたいな…
そう言えば、昨日は避けたSokehs Rock
(ソケースロック)も今日なら登れるかな?
宿から近いし、試しに行ってみるか。
と歩いていたら、
「あそこはガイド無しじゃ遭難するから駄目だ!」
と警察に連行されました。
どういう展開?
「ホテルまで送り届けてやる」
とのことだったので、取り敢えずKolonia(コロニア)の
適当なホテルの名前を言って街まで送ってもらいました。
きっちり運賃は取られましたが。
警察が副業で押し売りタクシーをやっているんだろうか…
期せずしてKoloniaに出て来てしまったので、
そのままKoloniaの南西にある
Kapingamaranngi(カピンガマランギ村)へ。
ここは1900年に起きた大旱魃(台風、飢饉説も有)の為に
ポリネシアから集団移住してきた集落で、
木彫りの民芸品が有名です。
手頃なのがあったらお土産に買っていこうかな?
と考えていたのですが、
何処がお店なのか村人に訊いても判然としませんでした。
仕方無いのでその辺を散策します。
この気象観測所はNOAA(アメリカ海洋大気庁)のものだとか。
太平洋の只中にある孤島は気象観測の価値が非常に高いので
屡々こういった立派な観測所が設けられます。
日本の南大東島(2017/11/11)や南鳥島もそうですね。
そのまま街を通り過ぎて、空港へ通じる
Dekehtif Causeway(デケティフ・コーズウェイ)へ。
初日に空港から宿まで送ってもらった際に
面白そうなものがあるのを見ていたのです。
それがこれ。
Causeway(埋立道路)に並ぶ四阿です。
幹線道路以外のあらゆる土地が私有地で
立ち入るには許可や入場料の要るミクロネシアですが、
Causewayは埋め立てによって生じた土地だからなのか
ミクロネシアでは珍しい無料公園になっており、
地元の人達が車でやって来てはピクニックに興じています。
長閑で贅沢な時間だなぁ…
こんな場所が近所にあれば良いのに。
また、ここは火山島のPohnpeiでは貴重な遊泳場にもなっており、
地元の子供達が海に飛び込んで遊んでいました。
(ミクロネシア基準では)そんなに綺麗な水ではないので
僕はおよぎませんでしたが。
昨日登ったDollap(ドラプ山)も見えます。
こうして見ると結構な角度の道ですね。
今朝挑戦しようとしたSokehs Rock
(の中のPaipalap(パイパラプ)というピーク)も。
登攀ルートは背骨みたいなあれ…なのか?
二子山(2022/11/12)を彷彿とさせる険しさです。
あれは確かにガイド無しだと遭難するかもな…
もうちょっとSokehs Rockを間近に見られないかと
Causewayを歩いていたら、
難破船とSokehs Rockという組合せを見付けてしまいました。
戦跡という訳でも無さそうだけど、
朽ちるに任せているんだろうか…
島時間を堪能出来たらタクシーを捕まえて宿に戻ります。
「Nan Imwinsapw(ナン・イムィンサプ)まで幾ら?」
「すぐに行きたいなら特急料金が要るぜ。
そうでなければ他の客の行き先を回ってからだ」
「(他の人達の後で)構わないよ」
「そうだな、$5だ」
何か$1高い気がするけどまあそれくらいなら仕方無いか…
と思ったんですが、大分早めの段階で降ろされました。
まさか「(特急料金込みで)構わないよ」だと取られた?
まあ、飛行機の時間まで余裕綽々って訳でもないし
それはそれで良しとするか。
では、荷造りをして空港へ送ってもらう為に女将さんへ電話を…
…あれ?
ええっ!?ここ圏外なの!?
しまった、もっと良く確認しておくべきだった…!
じゃあ、歩いて最寄りの集落まで…
…番犬に遮られて圏内まで行けない!
どうしたら良いんだ!
藁にも縋る思いで通り掛かった軽トラをヒッチハイクし、
電波が届く位置まで乗せてもらって
どうにか連絡を取ることが出来ました。
という訳で、最後の関門を抜けて無事
Pohnpei国際空港(ポンペイ国際空港)に到着。
助かった…
出国税が事前情報の倍の額($40)になっていて
危うく出国出来ないところでしたが、
$2.18を残してギリギリ足りました。
これ、Kapingamaranngiでお土産を買えていたら
本当に出国出来なかったやつじゃないか…
久方振りのマイナー国家巡りなので
余裕を持たせたつもりだったのですが、
結局いつも通りの綱渡りになってしまいました。
15:40発UA154便に搭乗。
案の定1時間半近く遅延しています。
だからと言って遅く来たらオーバーブッキングで
締め出される可能性もあるしな…
さらば、ミクロネシア連邦よ…!
とか言いつつ、Island Hopper(アイランドホッパー)なので
Chuuk(チューク州)にも寄りますが。
ちなみに、Island Hopperは東行き西行きに関係無く
ミクロネシア連邦内の空港では
基本的に右舷側を島に向けて離着陸するので、
A席よりもF席の方が景色を楽しめるかも知れません。
マーシャル諸島はその逆です。
天候次第かも知れませんが。
往路はA席だったのとChuukが大雨だったのとで
殆どChuuk Lagoon(チューク環礁)の姿を拝めていなかったので、
ここで写真を撮りまくります。
Chuuk Lagoonは巨大な火山島が数千年掛けて海に沈み、
嘗ての山頂が100余りの島となって
周長300kmの堡礁に囲まれているという
太平洋の箱庭と呼びたくなる特徴的な地形をしています。
その数々の島の中で、
この小さな小さな島は日本でも名を知られた
Jeep Island(ジープ島)。
周囲僅か徒歩3分という島に
20本足らずの椰子の木とコテージが2棟だけという、
まるで漫画に出て来るような南の島として有名です。
少しでも遅れを取り戻す為か、
Chuuk国際空港(チューク国際空港)では
慌ただしく乗降を済ませて再出発。
で、この機内でまさかのリアル
「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?」
が発生しました。
本当に言うんだ…
Guam(グアム)への最終区間だっただけ
本人にとっても周囲にとっても不幸中の幸いだけど、
万が一Kwajalein(クワジェリン)→Kosrae(コスラエ)みたいな
一番都会から離れた区間だったらどうしたのだろう…
(以降、チャモロ時間UTC+10.0h)
19:38、Antonio B. Won Pat国際空港
(アントニオ・B・ウォン・パット国際空港)に到着。
Guamに戻って来ました。
同日に乗り継ぐのは厳しいので1泊します。
…で、ダブルブッキングなのかシステムのエラーなのか
何とホテルの予約が見付からないと。
しかも、今夜は既に満室だと。
今日は一体何なんだ…
結局、別の系列ホテルに案内されたのですが、
その部屋番号がまさかの404。
おいおい、Not Foundってか?
こいつがGuamanian Jokeかい?HAHAHA
なんて強がりながら、
計画していたレストランでの夕食に行けなくなった
悲しみを堪えて夜を過ごしました。
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