四国環状旅行 第1日目

万が一年度中に仕事が終わらなかったら心象が悪いよな…
と新入社員らしい謙虚さを見せて
ここのところ残業しまくっていた訳ですが、
残業し過ぎた所為で今度は寧ろ早く終わってしまい、
最後2週間が割と余裕のありそうな雰囲気になってきました。
上司に対する見せ方を工夫しないと
これを基準線とされてしまう可能性もあるので、
力配分は難しいですね。

さて、何はともあれ余裕が生まれたというのは良いことです。
今月は僕の誕生月。
誕生月の特権を活かせるあそこへ行きたいと思います。
3時台に起床して始発電車に乗り、羽田空港へ。
新宿駅だけ明らかにノーマスク率が高い…


7:00発JAL453便に搭乗。
向かうのは…


8:22、徳島阿波おどり空港に到着。
元日以来の徳島県にやって来ました!
9年前(2014/3/1-3)も使ったバースデイきっぷで
久しく放ったらかしにしていたJR四国を乗り潰します。
8:52発徳島バス鳴門藍住線鳴門公園行きに乗車。


9:09、鳴門駅に到着。
ここで行き止まりだからというのもあるんだろうけど、
鉄道としての存在感が恐ろしく薄い駅だな…


JR鳴門駅は1時間に1本の運行なのに54分待たせるという
極限まで接続を悪くしたバスダイヤになっている為、
駅前の足湯で時間を潰します。


10:03発JR鳴門線普通徳島行きに乗り換え。


10:48、徳島駅に到着。


人生で初めて徳島駅で降りました。
県庁所在地の駅の中では46番目の来訪です。
残る一つは佐賀駅です。


朝食を食べてから既に7時間以上経過しているので、
ここで早めの昼食にします。
徳島市のご当地グルメということで徳島ラーメン。
甘めの豚骨醤油スープに豚バラ薄切り肉の甘辛い煮付けで、
九州を感じさせる塩味より甘味を押し出したラーメンです。
ラーメンは東北から北関東にかけての
塩味主張系の方が好みかな…
その点では東日本の人間なんだろうか。


11:23発JR高徳線特急うずしお12号高松行きに乗車。
バースデイきっぷは特急も乗り放題なので
積極的に活用していきます。
そう言えば、四国で鈍行鉄道旅行はしたことがないな…


大坂山トンネルで大坂峠を抜けて香川県に入ります。
何気に9年振り(2014/2/28)の香川県です。
記憶違いが無ければ一番ご無沙汰だった都道府県のはず。


この大坂峠、列車は割とすんなりと抜けていますが、
地図を見ると香川県道1号は中々に過激な線形をしています。
徳島-香川県境って意外と険しいんだな…
ちなみに、鉄道の方も平成27年のゴールデンウィークには
線路上に毛虫が大発生して列車が運休するという
珍事が起こったことがあるとか。
想像したくない…


12:35、高松駅に到着。


徳島ラーメンを食べてしまったので讃岐うどんはお預けです。
12:50発JR予讃線特急いしづち11号松山行きに乗り換え。


13:17、丸亀駅に到着。


丸亀というと丸亀製麺を思い浮かべてしまいますが、
丸亀製麺は丸亀市発祥ではないばかりか
そもそも丸亀市には店舗がありません
(香川県内では高松市に1店のみ)。
博多ラーメンを店名に掲げる店が
必ずしも博多発祥でないのと同じことでしょうか。
ただ、「本場」とか「名物」みたいな言葉を使ってしまうと
法律違反になるそうです。
…「本場の台湾ラーメン」はセーフなのか?


丸亀製麺は無いので丸亀城をチラ見しておきました。


13:43発JR土讃線特急南風11号高知行きに乗り換え。
うずしおもいしづちもガラ空きだったので舐めていましたが、
この南風は満席状態でデッキに立っている人まで居ます。
まさか高知行きが一番乗車率が高いとは…
単に四国内じゃなくて岡山始発だからかな?


難所大歩危・小歩危を走ります。
ここはJR四国の中でも5本の指に入る景勝地なのですが、
思ったより木々やロックシェッドに阻まれて見えません。
地盤の脆さの裏返しでしょうか。


JR土讃線では坪尻駅(2014/2/28)を散策したことがありますが、
JR土讃線には坪尻駅以外にもスイッチバック駅があります。
それがこの新改駅。
ここもまた秘境駅として知られています。
一番の表玄関に2つのスイッチバック駅があるという、
高知県の隔絶具合を象徴するような路線です。


15:31、後免駅で下車。
後免はやなせたかしの育ちの地ということで
やなせたかしの手掛けたご当地キャラが沢山居ます。


後免駅から出ている土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線も
車両に様々なキャラクターをラッピングしています。
痛々しいほどボロボロだな…


15:39発土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線
快速奈半利行きに乗り換え。


15:41、後免町駅に到着。


謝ってばかりも何だから、
ということで後免町駅の愛称はありがとう駅だとか。


後免町駅では路面電車に乗り換えられます。
…路面電車だよね?
バス乗り場って書いてあるし、
線路も見えないのだけど…


あ、線路があった。
出発後すぐにキツく曲がっているので見えませんでした。
15:54発とさでん交通後免線鏡川橋行きに乗り換え。


15:55、後免東町電停に到着。


海洋堂SpaceFactoryなんこくにやって来ました。
海洋堂はフィギュアや食玩を手掛ける模型メーカーで
本社は大阪府にあるのですが、
創業者が高知県出身だからという理由で
高知県の各所に博物館チックな施設を展開しています。


海洋堂が世に送り出してきた数々の模型や、
ソフビの製造過程を見学することが出来ます。
入場無料でそんなに大きな施設ではないので
数としてはそこまででもありませんが。


2階は後免町の歴史についての展示や…


フィギュアを製作するスペース等があります。
作り方を学べるワークショップもあるとか。


3階では企画展で春のカプセルトイまつりをやっていました。
企画展というか、ガチャガチャが置いてあるだけでは…?
でも、やっぱり模型って童心を擽りますね。
四万十町の山奥では廃校跡を利用した
巨大な展示館もあったりするので、
レンタカーで高知県を巡る際に寄ってみては。
鉄道利用だと…列車の本数が…


後免東町電停から16:15発とさでん交通後免線鏡川橋行きに乗車。


専用軌道なのか併用軌道なのかどっち付かずな路線。
一応専用軌道扱いだそうですが、
一番左のレールは車道と一体化してしまっています。
資料で見た昭和初期の軽便鉄道がこんな感じだったような。


個人的にちょっと衝撃だった明見橋電停。
写真向かって右側は茶色い民家の軒先がホームです。
まるでこの家専用みたいな…
そして、更に凄いのが反対側。
写真では車で大分隠れてしまっていますが、
ただでさえ狭い車道の車線の
3分の2を緑色に塗ってホームとしています。
百歩譲って下車は出来たとしても
ここで待機は出来ないだろ…


踏切(?)の数が多過ぎて枕木みたいになっています。
この辺りは玄関先が踏切という家ばかりですね。


日本一駅間距離が短い区間として有名な
清和学園前-一条橋。
手前が清和学園前電停で、橋の向こうが一条橋電停です。
駅間距離は僅か63mしかなく、
4両編成の列車なら両方の電停に同時に停車出来る距離です。


ここまで車道やら民家の軒先やら
色んな物を間借りしてきた割には、
一番お金の掛かる橋梁はしっかり自前のものを架けています。
これこそ併用軌道の使い所なのでは。


はりまや橋電停で16:55発とさでん交通桟橋線
高知駅前行きに乗り換え。


高知駅で17:10発JR土讃線特急あしずり9号宿毛行きに乗り換え。
路面電車だけだと時間が掛かり過ぎてしまう為、
特急を使って先回りします。


17:23、伊野駅に到着。


朝食と昼食が大分早くてもうお腹ぺこぺこなので、
夕食までの中継ぎとして駅近のスーパーへ。
チョコカステラという見慣れないパンがあったので購入。
チョコ味のパンをパイ生地で挟んで
間に少しカスタードクリームを入れるという、
B級感溢れるご当地パンでした。
ネットで調べても全然出て来ない謎のパンだな…


さて、伊野の町を歩いていくと
周りに溶け込むようにして市電が佇んでいます。
はりまや橋電停から遥々やって来たとさでん交通伊野線です。
17:39発とさでん交通伊野線文殊通行きに乗り換え。


伊野線は日本で唯一郡部(市ではない場所)を走る路面電車で、
全線の3分の2弱が単線、
峠越え的な区間もあったりと
街中を走るという路面電車のイメージとは大分違います。
それこそ簡易軌道に近いイメージです。


高知大学の目の前を通るので、
平日なら高知大生で賑わったりするのでしょうか。


ちなみに、高知大学(浅倉電停)の周辺が
とさでん交通の中でも一番窮屈な区間です。


はりまや橋電停で18:28発とさでん交通桟橋線
桟橋通五丁目行きに乗り換え。


18:39、桟橋通五丁目電停に到着。
という訳で、これで高知県の鉄道は完全乗車しました!


市街地に戻って夕食。
今日は宿もかなり予約が取り難かったのですが、
飲食店も有り得ないくらい混んでいました。
2時間半も待たされた…
初鰹の時期だから混んでいるんですかね?

コメント