山陽旅行 第3日目


6:58、起床。
旅行再開です。


大久野島第一桟橋から9:10発休暇村客船に乗船。


9:25、忠海港に到着。
本州に戻って来ました。


ところで、忠海と言えばジャムのアヲハタでも有名です。
みかん缶詰とオレンジママレードから始まったアヲハタは
良質なミカンが得られる場所として
忠海に本社と工場を構えています。
弊事業所もこれくらいの場所にして欲しかった。
工場見学やお土産屋などもあるのですが、
今は新型コロナの影響で完全予約制です。


忠海駅から9:57発JR呉線普通三原行きに乗車。


二夜を過ごした大久野島を後にします。


三原駅で10:24発JR山陽本線普通糸崎行きに乗り換え。


10:28、糸崎駅に到着。


駅前の細い急坂を登っていきます。
この辺りはJR山陽本線と国道2号(の旧道)が
仲良く海岸線ギリギリを走っていることからも分かる通り、
丘陵が海まで迫っているので平地はほぼありません。


バイパス沿いにある道の駅みはら神明の里に来ました。
ここでクーポンを使ってしまいます。
…お酒でピンと来るものが無くて余ってしまったな。


これだけ急坂ならJR山陽本線を俯瞰出来るのでは?
と思い立って道の駅から撮り鉄に挑戦してみた図。
一応写ってはいますが、かなりの逆光ですね…


11:43発JR山陽本線普通三原行きに乗車。


三原に戻ったら今度は船に乗ります。
12:10発マルト汽船に乗船。
折角の瀬戸内ですから。


さっき糸崎へ行った時に海が良く見えたので、
ということは海からもJRが良く見えるのでは?
と思ってちょっと見てみたら、
正に電車が走っているところでした。
船上でないと絶対に撮れないアングルだから、案外貴重?


それはともかくとして島が近付いてきました。
国勢調査によれば人口5人という無人島一歩手前の島です。


12:24、小佐木島に到着。
あれ?人口5人の島にしては結構降りますね。
というか、今降りた人だけで明らかに5人を超えているけど…


人口5人の島らしく、
この島から出港する船は日に僅か3本のみです
(下船出来る便は4本ある)。
Wikipediaには平成28年時点で1日14本と書かれていますが、
現在では大嘘情報なので気を付けましょう。


しかし…本当に人口5人?
家の数だけを見るとその10倍居ても不思議ではないけど…
最近急激に離島が進んでしまったのか、
それとも本土に本拠地のある非定住者がそこそこ居るのか。
ちなみに、ここで下船した人達の殆どは釣り人でした。


集落の外れには良く手入れされたミカン畑も。
やはり人口5人とは思えないなぁ…
まあ、国勢調査が実態の全てを表せる訳ではないか。


島の裏手には朽ち果てた桟橋がありました。
今の様子からは想像も出来ませんが、
嘗ては造船業で栄えていたこともあったそうです。


地理院地図では集落らしきものが描かれている島の北西部。
打ち棄てられて久しいのか森しか見えません。


この先に進むと灯台があるらしい道。
ちょっとここを進む勇気は無いな…
すぐ先で藪に埋もれてしまっているし…


何処にも通じていない謎の階段も散見されます。
元々は何に使われていたものなのだろう…
丘の上にあった畑へのアクセスとか?


もう少し探検してみたい気持ちもありましたが、
とにかく船便が少ないのでもう戻ります。


13:13発マルト汽船に乗船。


陸路からは到達出来なかった小佐木島灯台。
どうやって管理しているのだろう…


三原に戻って来たら、三原駅から
13:51発JR山陽本線普通糸崎行きに乗り換え。
この三原駅が始発で、隣の糸崎駅が終点という謎の列車です。
糸崎駅で乗り換える先の列車が
全然違う編成(長いor短い)とかならともかく、
パッと見全く同じなんですよね…
糸崎駅で13:57発JR山陽本線普通福山行きに乗り換え。


14:05、尾道駅に到着。


(名目上)人口5人の島に食堂があるはずもないので、
ここで遅い昼食です。
尾道と言えば尾道ラーメン。
松山からしまなみ海道を走ってきたと思しき
サイクリスト達が美味しそうに麺を啜っています。


僕の行程はまだ道半ばです。
14:47発JR山陽本線普通長船行きに乗車。


15:50、倉敷駅に到着。


言わずと知れた岡山県随一の観光地、倉敷です。
初訪問なので一応美観地区も見ておきます。
実は、中途半端な田舎度と中部・関東地方からの遠さが相俟って
個人的に一番観光地が思い浮かばないのが岡山県なんですよね…
全国的に見れば愛知県の方が遥かに下だと思いますが。
何はともあれ、これで岡山県の観光地と言われて
少なくとも倉敷は想像出来るようになった…はず。


しかし、僕が倉敷駅で下車した理由は
例によって倉敷美観地区が主目的ではありません。
本来の目的はこの水島臨海鉄道です。
臨海鉄道というのは、港湾での貨物輸送を目的に
昭和30〜40年代に建設された貨物路線ですが、
ここは全国で2つしかない旅客営業を行っている臨海鉄道の1つです。
(もう1つは鹿島臨海鉄道(2013/11/9)。)
基本的に臨海工業地帯への通勤需要を担っているので、
土曜の夕方なんてガラガラ…


と思いきや、何と今日は運賃無料デーらしく、
大勢の人達が押し寄せていました。
運賃が無料になっただけでそんなに乗りに来るのか…


有り得ないほど混み合う水島臨海鉄道。
倉敷市駅から17:08発水島臨海鉄道三菱自工前行きに乗車。


多くの区間は高架化されており、線形は良いです。
建設当初からそうなのかと思ったら、
平成4年に高架化されたのだとか。
今年は高架化30周年で記念切符も売っていました。


隼駅(2022/2/26)みたいな感じで
車オタクの聖地化しても良いんじゃなかろうか
と思った西富井駅。
「西富井」の何処に車要素があるかって?


駅のナンバリングが「MR2」(2021/6/19)なんです。
…これだけじゃ厳しいか。


大半の列車が終点となる水島駅。
元々、水島臨海鉄道はこの地にあった三菱重工業
水島航空機製作所への物資輸送の為に
太平洋戦争の最中に敷かれた専用鉄道に端を発しています。


17:35、三菱自工前駅に到着。
皆乗り通すのかと思いきや、
途中駅で順当に乗客が降りていって
ここまで乗っていた乗客は僅かでした。


その名の通り、三菱自動車工業の
工場への通勤の利便を図る為に設けられた駅なので、
周囲には民家は勿論お店も一切ありません。
ただ、工場への通勤が目的なのに
駅の目の前には入口が無いように見えるのは何故だろう…


今日は運賃無料デーで人が多いからまだ良いですが、
普通の土曜夜だと人気も灯りも全然無くて結構怖そうです。
かといって平日だと通勤の邪魔になるしな…
まあ、普通は用事の無い駅なのでそこに悩む人は居ませんが。


折り返しの17:45発水島臨海鉄道倉敷市行きに乗車し、
倉敷駅で18:18発JR山陽本線普通岡山行きに乗り換えて岡山駅へ。


40分の乗換時間の間にデミカツ丼で夕食を済ませます。
そう言えば、前(2019/3/19)も短い乗換時間の間に
デミカツ丼を食べたな…
もう少し良い岡山グルメがあったら教えて下さい。
上述の通り、僕は岡山に疎いもので。


19:15発JR宇野線普通宇野行きに乗り換え。


20:04、宇野駅に到着。
ここが今日の投宿地です。
全国旅行支援の所為でここでしか宿が見付からなかったので…
まあ、ついでに宇野線を乗り潰せたし結果オーライか。

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