5:30、起床。
まだ眠いですが、北海道道14号で内陸に向かいます。
道路は相変わらず立派ですが、
集落らしい集落は殆どありません。
摩周駅にやって来ました。
3ヶ月振り(2022/3/6)です。
今回は車があるのに何故わざわざ足を伸ばしたのか?
釧路行きが決まって過去の「おさらい」をしていた時に
極めて重大な事実が発覚してしまったからです。
あれは7年前(2015/2/8)のこと。
冬期は路線バスが運休するとは知らずに摩周駅に降り立った僕は、
急遽その場で行程を組み直して摩周湖と屈斜路湖に向かいました。
実はその時大急ぎで計画変更した僕が
あるミスを犯していたことに、
その後7年間もの間気付かずにいたのです。
あの時列車を降りたのは摩周駅。
そして、湖を巡って戻ってきたのは川湯温泉駅。
そう、摩周-川湯温泉間の区間は未乗のままだったのです!
これまで、静岡県と東京都で
ケーブルカーを見落としてはいましたが、
まさか普通の鉄道、それもJRの路線を見落としていたとは…
期せずして釧路行きが決まらなければ
今後も気付いていなかったでしょうし、
文句を言ってはいましたが4分の1を引き当てて釧路になったのは
運命だったのかも知れませんね。
8:00発JR釧網本線普通網走行きに乗車。
道道と同じく原生林の中を突っ切ります。
車道と比べて何とも細い路盤を見ると、
嘗て道路が未整備だった地域は
まず鉄道を敷設したというのも頷けます。
途中駅の美留和駅。
珍駅名ですね。
北海道の駅名なんて殆ど珍駅名だろと言われたら、
それはまあそうなのですが。
8:18、川湯温泉駅に到着。
これで今度こそ北海道の鉄道を完全乗車しました!
8:20発JR釧網本線普通釧路行きで蜻蛉返りします。
戻ってきたら道の駅摩周温泉の足湯で一休み。
前回(2022/3/6)は雪の中バスの時間に急かされながら浸かったっけ…
今日は帰宅しないといけないので次が最後の観光です。
鶴居村ふるさと情報館へ。
鶴居村は釧路市の北に位置し、釧路湿原の一部を含む村。
北方領土と南鳥島を除くと日本最東端の村です。
ただ、日本最東端だから情報館に来た訳ではありません。
お目当ては簡易軌道です。
この旅行では簡易軌道ばかり見ているような気もしますが、
道東で鉄オタが一人旅したらこうなるのは必然です。
鶴居村では昭和43年まで簡易軌道が運行されていました。
その為、このふるさと情報館には
簡易軌道についてかなり詳しい展示があります。
簡易軌道無しだとこんな有り様だったとか。
これは凄まじいですね…
何故鉄道なら大丈夫なのかというと、
重みがレール全体に分散されるからです。
道東は湿原が多く軟弱地盤が広がっている為、
北海道の中でも最も簡易軌道が栄えました。
全盛期はこんな路線網が張り巡らされていたとか。
その中でも陸の孤島と呼ばれた鶴居村は
特に簡易軌道への依存度が高く、
簡易軌道無しでは外界へ出ることも儘ならなかったそうです。
また、寒冷な気候から作物がまともに育たず、
離農者も後を絶たなかったとか。
そんな鶴居村を救ったのが例によって酪農。
情報館でも一番力を入れている展示は酪農関連です。
簡易軌道も牛乳の運搬に良く用いられました。
長閑な風景ですね。
こんな簡易軌道に乗ってみたかったな…
このように苦難の歴史を辿ってきた鶴居村ですが、
今では釧路空港も整備され、
釧路管内で唯一人口が増加するイケイケの村になっているとか。
実に面白い郷土資料館でした。
最後は鶴居村の道の駅阿寒丹頂の里で昼食。
エゾシカステーキやスパカツも迷いましたが、
他の場所で見たことない気がしたのでとろたまカツ丼。
カツ丼は卵とじ派ですが、こういう餡掛けも良いですね。
という訳で、これにて道東旅行は終了。
15:15発JAL542便に搭乗。
四国を狙っていたのに釧路行きが決まった時は
笑うしかありませんでしたが、
終わってみれば様々な新発見があって実に楽しかったです。
ランダムに行き先を決めるというのも良いものですね。
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