宮古列島旅行 第6日目

6:30、起床。
今朝は雷も鳴るような雨です。
なのに何故早起きしたかと言えば、
またしてもオンラインミーティングがあるからです…
毎回背景が変わっているし、
そろそろ勘付かれているでしょうか。


雨が小康状態になったのを見計らって出掛けます。
まずは昨日休館日で入れなかった地下ダム資料館へ。
僕は執念深いのです。


普通の貯水ダムが峡谷にしか造れないように、
地下ダムも造れるのは「峡谷」に限ります。
即ち、V字型に切れ込んだ不透水層に
透水層が詰まった地層でなければならないのです。
宮古島の不透水層は洗濯板のような形をしており、
地下ダムにとってこの上無い適地になっています。
あれ、そう言えばこの図何処かで…
宮古空港の待合室に貼ってあったあの地形図か!
まさかあれが伏線だったとは…
中々に面白い資料館でした。


地下ダムが無かった時代の飲料水確保手段として、
地下水位の高い位置に湧出した野城泉や、
地下水脈が南端から海へと流れ落ちる位置に設けられた
ムイガーを見た訳ですが、
もっと脳筋な方法も取られていました。
それがこのアマガー。


水が地下深くまで浸透してしまうのなら、
地下深くにまで到達する穴を掘れば良いのです。
昔の島民の水に対する執念が滲み出ています。


階段がコンクリート製になっていて、
且つあまり観光を意識していなさそうなことを鑑みるに、
コンクリートが一般的な時代になっても尚
この井戸が現役であったことが窺えますね。
まさか、平成10年の地下ダム完成まで現役だったのでしょうか…?


ここまで大々的に穴を掘って
たったこれだけしか地下水が現れていません。
地下ダムの影響を受けている可能性も無くは無いですが、
ここにもステップが刻まれている以上
今見えている水位になることはそこそこの頻度であったのでしょう。


何と言う巨大な穴…
フタツガーとは桁違いですね。
…多良間島の数少ない観光名所を潰してしまった。


飛行機の時間的にそろそろ観光も終わりなので、
最後は下地島で締めたいと思います。


やって来たのは何の変哲も無さそうなホテル。
実はこのホテルにはちょっと特殊な由緒があります。
ここは全日空の宿舎だったのです。
現在下地島の観光名所かつ玄関口となっている下地島空港は
平成31年まで一般の旅客便の設定が無く、
各航空会社の訓練の為だけに使われていました。
このホテルも元々は訓練生が泊まる為のものだったのです。
そんな訳で航空オタク垂涎の宿になっているとか。
但し、当然のことながら設備は最低限なので
航空オタク以外からしたらぶっちゃけただのビジホです。


これが噂の下地島空港。
そう言えば、まだ着陸進入灯しか見ていませんでしたね。
ちなみに、下地島空港で訓練をやらなくなった今、
全日空が訓練を行なっているのはまさかの中部国際空港です。
宮古島に泊まれていたのが常滑になるとは
社員からの反発が凄そう。
日本航空はグアム国際空港だとか。


マンホールだけでなくこんなところにもポケモンがいました。
ポケモンはあらゆるところにいるんですね。
ウインディが描かれているのは
シーサーに似ているからということのようです。


ニューカレドニアを思い起こさせるターミナル内。
オリジナルグッズも充実しており、
飛行機に乗らなくても十分に楽しめます。
しかし、空港で一番重要な出発案内は何処に。


宮古列島最後の食事は伊良部島のカツオ再び。
下地島空港にも飲食店はあったのですが、
パリピな感じだったのでこちらに。
海鮮は港町で食べるに限りますね。


最後の最後の観光スポットは漁港近くのサバウツガーで。
ここはムイガーと同じく崖下に設けられた井戸です。
…何か井戸ばっかり見ていますね。


って、土砂崩れで行けなくなってるじゃん…
現代の土木技術を以ってしてもこれとは、
昔の人々がどれだけ苦労したか計り知れませんね。


それでは、そろそろ帰ります。
宮古空港から15:05発ANA330便に搭乗。


17:20、中部国際空港に到着。
これにて学生生活最後の旅行が終わりました。
さあ、新生活の準備をしなければ…

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