宮古列島旅行 第5日目

6:56、起床。
天気が良い内に行っておきたい場所は
昨日の内に粗方回ってしまったので、
今日はのんびり行きます。

まずは昨日案内看板を見掛けて気になっていた場所へ。
珊瑚礁由来の島で生活を営むにあたって
最も苦労することは何でしょうか?
それは真水の確保です。
強烈な日射し故に天水の半分は蒸発してしまい、
珊瑚礁由来の土地は透水性が良過ぎるので
残りはほぼ全て地下に染み込んでしまいます。
では、農畜産業が盛んになって
大量の水を必要とするようになった現代で
宮古島の人々はどのように水を確保しているのか?


その答が地下ダムです。
雨水が地下水となって海に逃げてしまうのなら、
地下水脈を堰き止めるダムを造ろうという訳です。
ここは世界最大規模を誇る地下ダムである
福里地下ダムが地上に飛び出た部分。
ここだけを見るとそこらの溜池レベルですが
これは地下ダムの水位を監視する為の施設で、
肥沃な農場の下には満々と水を湛えた
地下ダム湖が広がっているのです。


何の変哲も無いこの農場の地下に
世界最大の地下ダム湖が潜んでいるとは、
俄には信じ難いものがありますね…
…ところで、左手前に写っている
2人乗りで幌付きの謎の農機具は一体何用なのだろう。


地上部だけでは福里地下ダムの真の姿が分からないので、
地下ダム資料館へ…
行こうと思ったら月曜休館でした。
祝日は休館日をずらすとかしないのか…
出直すしかありませんね。


資料館からふと下を見ると
先程の謎の農機具が稼働していました。
どうやら、あそこで育てられている
謎の作物の天辺だけを採る用の機具みたいですね。
とすれば、あの作物は何なのだろう…


地下ダムが無かった時代の飲料水確保手段としては
昨日断崖下のムイガーを見ましたが、
あれが唯一という訳ではなくて
この野城泉(ヌグスクガー)のように平地に湧いている泉もあります。
集落で取り合いになるのでしょうが。


この穴から湧いているんですね。
奥には一体何が…


そう言えば、宮古島本当ではまだ碌にビーチを見ていなかったので、
野城泉近くのビーチを見ておきます。


何だかパリピな雰囲気の入口ですね。
本来宮古島ってそういう場所か。


新城海岸。
愛知県民としては「しんしろ」と読みたくなりますが、
読みは勿論「あらぐすく」です。
かなり多くの人が訪れていますが、
大量に漂着した軽石がそのままになっていますね。
昨日のフナクス浜は単に人気が無いから
除去されていなかったとかではなかったのか…
除去が追い付いていないんですね。
気温的にも泳げる状態ではないので
宮古本島のビーチをチラ見したら次に向かいます。


あっ、多良間島で見たあの厳つい収穫機が動いてる!
刈ったサトウキビって袋とかに詰めるんじゃなくて
こんな無造作に畑に放出するんですね。

さて、次なる目的地はサトウキビ畑ではなく海です。
但し、先程のようなビーチではありません。
通称パンプキンホールと呼ばれる鍾乳洞です!
鍾乳洞なのに海とはどういうこと?と思われるかも知れませんが、
この鍾乳洞は陸路が一切通じていないので
海からしかアプローチ出来ないのです。
ツアーに参加して保良泉ビーチから風雨の中カヤックを漕ぎ、
まるでカボチャのような丸い鍾乳石で溢れる鍾乳洞を探検しました。
どうやら鍾乳洞を流れる地下水は温泉になっているようで
外海よりもかなり温かくて不思議な空間です。
ケービングの中では初心者向けになるのでしょうが、
想像以上に面白かったです。
…防水カメラを持っていないので写真はありません。


せめてもの記録として鍾乳洞の入口がある辺りの遠景を。
あの巨岩がゴロゴロしている中に洞口があります。
…全く分かりませんね。
防水カメラ欲しいなぁ…


ケービングで体力を使い果たしたので宮古そばを補給。
ジューシーも付けちゃいます。
コーレーグースで疲れが吹っ飛びますね。


さて、今度はもうちょっと観光色の強い海も。
宮古島で最も有名だと思われる与那覇前浜です。
ここは宮古島の顔だからか軽石が完璧に除去されていますね。


奥に見えている長い橋は伊良部大橋でも池間大橋でもなく
来間大橋というまた別の橋です。
昨日の日記で
「池間大橋は平成4年に開通してから3年間沖縄県内で最長の橋でした」
と書きましたが、
平成7年に池間大橋を抜いたのがこの来間大橋です。
平成17年に沖縄本島の古宇利大橋に抜かされましたが、
平成27年には伊良部大橋が再び県内1位に返り咲いています。
長大橋が多過ぎでは宮古島。


ところで、この与那覇前浜にはつい先日
というか昨日ポケモンマンホールが設置されました。

ホウエン地方のモデルが九州ということでカイオーガです。
スカーフは何処に


ビーチにマンホール?
と違和感を覚える方もいらっしゃるでしょうが、
これは配管には繋がっていないダミーのマンホールです。
実を言うとウトロのパルキアもそうです。
最早マンホールにする意味とは。


では来間大橋を渡って来間島へ。
これで宮古列島制覇です!


祝杯のマンゴー。
やっぱり南国に来たからには果物を食べておきたいですね。


他の島と同じく来間島も果てまで行ってみます。
畑の中の赤茶けた農道を進んで…


来間島の南西端にあるムスヌン浜に到着。
「ムスヌン」とは「虫払い」の意味で、
嘗てはここで虫払いの儀式を行っていたのだとか。
それくらい虫の被害が酷かったということか…


もうかなり前から放置されているようで、
虫払いの儀式が行われていたのであろう祭壇は
今や僅かに基礎を残すのみとなっています。
来間島が害虫の脅威から解放されたという意味では
喜ばしいことなのでしょうか…

この後は郷土料理屋で夕食…
といきたいところでしたが、
春休みで何処も彼処も一杯だったので、
スーパーで地元の惣菜とかを買って帰りました。

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