道東旅行 第5日目

道東旅行第5日目。

6:00、起床。
STの提案でフロストフラワーが出来ていないか
湖畔へ見に行こうということになったのですが…


この暴風雪です。
気温-7℃で平均風速6m/s。
ミスナールの式曰く体感温度は-27℃だそうです。
ここまできちんと外挿されているか分かりませんが。


視界が一面真っ白になった阿寒湖。
フロストフラワーが出来るには厳しい冷え込みの他に
風が無く穏やかであること、という条件があるので、
火を見るより明らかな通りフロストフラワーはありません。


では、遊歩道で朝の散歩…という案もありましたが、
深い深い雪に没していました。
帰るか…
朝っぱらから冷え切った身体を温泉で温めます。


二度寝して英気を養ってから再び外へ。
早朝の暴風雪は収まり、普通の極寒になりました。
阿寒湖の対岸まで望めます。


全面凍結した阿寒湖でやりたいことと言えばあれですよ。


ワカサギ釣りですよ。
氷に穴を開けて釣り糸を垂らすあれ。
冬に北海道を訪れたからこそ出来るアクティビティの代表例。
僕等も嗜んでおきます。
テントの中にはストーブがあるので案外寒くないです。
STは食べ切れないほど釣れたらどうしようとか不安がっていますが…


まあ、それは杞憂に過ぎないのは火を見るより明らかで。
ワカサギは群れで移動しているので
上手いこと自分の穴の下に群れが来てくれないと全く釣れません。
が、逆に群れが来ると次から次へと釣れます。
ワカサギは小さいからなのか
当たりが分かり難いのが難点ですが…


釣ったワカサギはすぐさま天麩羅にして頂きます。
自分で釣ったからというのもあるかも知れないけど、
今まで食べたワカサギの天麩羅とは一線を画すほど美味しい!
この天麩羅を食べんが為だけにまたワカサギ釣りをしたくなるな…


移動こそ旅行と考える質なので
正直釣りは乗り気がしなかったのですが、
絶品の天麩羅を食べられてとても良かったです。


が、流石にワカサギの天麩羅だけでは昼食には足りないので
昨夜猛吹雪に阻まれて撤退した土産物屋街で昼食にします。


鹿肉のルイベなどを頂きました。
鹿肉となると完全にストロガニーナですね。
生姜醤油で食べるところがやはり日本ですが。
アイヌなら何も付けずに食べるのかな。


昼食と土産物屋巡りを終えてもまだ少し時間があるので、
朝は行けなかった遊歩道へ行ってみたいと思います。
昼になったからといって雪が融ける訳はないのですが、
阿寒湖畔エコミュージアムセンターでスノーシューを借りられるので
一昨日培ったスノーシューテクニックで突入します。
遭難しないように気を付けなければ…


辿り着きました、ボッケです。
阿寒湖温泉の源泉の一つで、所謂泥火山です。
泥火山という日本語よりも擬音的でしっくり来るアイヌ語ですね。


このボッケのお蔭でこの厳寒の中でも
阿寒湖の一部には氷の張らない場所があり、
阿寒に棲む生き物たちの貴重な憩いの場になっています。


とか何とか見ていたらバスの時間が迫ってきたので
急いでバス停へと戻ります。


何とか間に合った…
冬の阿寒で汗をかいてしまった。


ちなみにこの阿寒湖バスセンター、
全国的にも極めて珍しいことに2階が宿泊所になっています。
元々はバスの運転手の詰所だった場所を一般開放しているのだとか。
バスマニアには堪らなさそうな場所ですね。
きちんと温泉も付いているそうです。


16:00発阿寒バス阿寒線釧路駅行きに乗車。


阿寒湖温泉街を出るとバスの運賃が跳ね上がります。
阿寒湖が如何に隔絶された場所であるかが分かりますね。
温泉が無かったら確実に昭和までに無人化、
というかそもそも集落が造られたかどうかさえ定かではありません。
幸か不幸か、温泉街に着いてしまえば
そんな秘境中の秘境であることはあまり感じられませんが…


道東最大の街釧路にやって来ました。
ここもまた懐かしいですね…


夕食は懐かしのスパカツ。
改めて見るとやはり名古屋感のある料理ですね。
もしかして名古屋からの入植者が作ったのでしょうか?
…違うみたいですね。

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