ライス大学滞在第11日目。
朝の内に洗濯などを済ませてしまい、
昼から市電に乗ってHouston(ヒューストン)の中心街へ。
Ensemble/HCC電停(アンサンブル/HCC電停)。
滞在11日目にして初めてMidtown
(ミッドタウン)に来ました。
3年前に来たはずだけどこんな鄙びていたっけ?
もっと高層ビルが建ち並んでいたような…
と思ったのですが、3年前に訪れていたのは
もう2km先のCentral Business District
(セントラル・ビジネス・ディストリクト)でした。
でも、たった2kmでこんな感じになるのか…
まあ、それは名古屋も同じか。
治安も名古屋の駅裏と同じく悪そうです。
電停で何やら喚いているおっさんが居ました。
電停のすぐ近くにまさかのくら寿司が。
値段は一皿$2.85です。
日本の3倍か…
流石にまだ日本食を食べる頃合いではないので
Texas(テキサス州)らしくTex-Mex(テクス・メクス)です。
キューバを思い出させるカラフルな色合いの店内ですね。
Tacos(タコス)とChips(チップス)。
日本では右奥の料理をタコスと呼ぶことが多いですが、
そのパリパリの料理はChipsです。
しまった、本格派過ぎて具材にもソースにも
パクチーが混入しているじゃないか…
Houstonは中米が近い所為でこの手の罠が多いです。
スーパーで買ったチキンブイヨンにも
粉末パクチーが混入していました。
食料品のパクチー残留量を厳しく制限する規格をISOに制定して欲しい。
そのままHouston Museum of Natural Science
(ヒューストン自然科学博物館)に再挑戦。
どうやら先週混んでいたのは
Pompei(ポンペイ)関連の特別展の最終日だったからのようです。
今日はそんなに混んでいませんでした。
そして、やっぱりライス大学の学生は入場無料です。
地上4階+地下1階ですが、今は3階と地下が改装中なので
見学出来るのは3階分だけです。
1階は化石コーナー。
ティラノサウルスが6体も展示してあるのは
何とも米国らしいというべきか。
Texasは保守派が多いから進化論とかどうするのだろう
と気になっていましたが、
創造論者よりもポリコレへの対応に苦慮している跡が見受けられました。
そもそも創造論者は科学館に来ないか…
ちなみに、米国は「2010年代」になって初めて
進化論を信じる人が過半数を超えたという国です。
しかも、ここで言う「進化論」は
神の導きによって生物が進化したという
有神的進化論を含めての値です。
英語版のWikipediaにはこんな記事が作られているくらい、
進化論は米国にとってセンシティブな話題なのです。
人を月まで送っておきながらとんでもない国ですね…
2階に上がると地元の動植物を展示していました。
Texasは地元愛が強いです。
その向かいは鉱石の展示コーナー。
鉱石の名前や産地は書かれていますが、
それ以外は何も書かれていません。
科学館なら成因とかを書くべきなのでは。
普段目にする(?)宝石が
どんな形で掘り出されるのかを見てみよう、ということでしょうか。
と思ったら、カットされてしまって…
更には装飾品に加工されてしまいました。
Natural Scienceとは一体。
これは最早美術館なのでは…
というか、こういう展示に割ける予算とスペースがありながら
今のところ物理学や化学の展示が一切無い。
ロシアでは水族館でさえ元素合成から説明していたのに…
最後はWiess Energy Hall(ワイス・エネルギー・ホール)。
米国、それもTexasでエネルギーと言ったら何を指すか。
勿論石油ですね。
Gulf of Mexico(メキシコ湾)に面したHoustonは
エネルギー産業、特に石油産業が盛んな土地。
この科学館にも石油会社が多額の寄付をしている為、
1フロア丸ごと石油産業についての展示になっています。
油田探査と掘削技術についての説明があまりにも充実し過ぎている。
これが事実上物理学と化学の展示でしょうか。
いや、地学かな。
“On the road to sustainability”(持続可能性への道)
という展示があったので、
再生可能エネルギーとかについての展示だろうかと思ったら、
いきなり宇宙論についての解説が始まりました。
Sustainabilityとは一体…
そして、これが唯一の宇宙関連の展示でした。
宇宙に興味があるならSpace Center(スペースセンター)へ行け、
ということなのでしょうか。
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