平日に雨が降って休日に晴れるのが梅雨なら、
もう半年くらい梅雨で良いと思う今日この頃。
気温も丁度良いこの時期の晴れ間を逃す手は無いと
約1ヶ月振りにサイクリングすることにしました。
9時前に出発。
南や東は良く行くので、
今回は趣向を変えて名鉄河和線沿いに北へ。
東海通りに差し掛かったら西へと向かいます。
この辺を通る度に毎回思うのですが、
南区と港区の治安はどうにかならないんですかね?
運河を一本ずつ越える度に田舎度が増していって、
もう名古屋市を抜けただろう、
もう名古屋市を抜けただろうと思う脇を
名古屋市営バスが通り抜けていくので、
名古屋の田舎っぷりをまざまざと見せ付けられます。
このくねった善太川を越えたらやっと弥富市です。
蟹江町は一瞬かすめるだけだからなのか
標識では無かったことにされていました。
名古屋市港区の時点で大分田舎でしたが、
本物はやはり一味違いますね。
遮る物が無いので露骨に風が強くなりました。
弥富と言えば金魚だけど、麦畑しかないな…
尾張大橋を越えて三重県に入ります。
6年前と10年前にも通った橋です。
あまり記憶に残っていないと思ったらそんな前なのか…
中京工業地帯を走る時に毎回思うのですが、
見所が無さ過ぎて話題に困ります。
いや、別に中京工業地帯に限った話ではなくて
京浜工業地帯でも同じですが。
コンビナートで配管でも見て来いと言われそうですが、
自転車であのトラック地獄に突っ込むのは
自殺するのとほぼ等価です。
四日市までやって来ました。
商店街にある諏訪神社で一休み…
見所が無さ過ぎて前回は
昼食まで忘れてしまいましたが、
それだと狭い上に交通量の多い国道1号で
耐排ガス訓練をしているだけになってしまうので、
6年振りの四日市トンテキを昼食で頂きます。
サイクリング中の甘辛いお肉は最高ですね。
四日市市を抜けて鈴鹿市に入りました。
ここからは鈴鹿川沿いに南西へと走ります。
鈴鹿サーキットに行くのかと思われそうですが、
自転車で行っても仕様が無いので、
車を買ってサーキット走行をする時までお預けです。
堤防道路の脇一面に水田が広がる様子は
江戸川を彷彿とさせますね。
…とか感傷に浸っていたらいつの間にか時間がヤバい!
平田町駅に到着。
またしても列車発車時刻5分前です。
どうして毎回ギリギリになってしまうのか。
15:05発近鉄鈴鹿線普通伊勢若松行きに乗車。
そうです、この近鉄鈴鹿線に乗るのが
今回のサイクリングの目的です。
何処に通じるでもない短い盲腸線で、
内部・八王子線のナローゲージのような話題性も無く、
半田から中途半端な距離にあるので、
これまで未乗のまま残されていました。
鈴鹿市の中心っぽい名前の鈴鹿市駅。
嘗ては伊勢神戸駅(「こうべ」ではなく「かんべ」)
を名乗っており、路線名も近鉄神戸線でした。
ごっつ兵庫県を走ってそうな名前ですね。
実際には近鉄は大阪市止まりです。
しかし、本田技研工業や旭化成の工場が誘致されると
昭和38年に路線が平田町駅まで延伸。
その際にここの駅名と路線名が
それぞれ鈴鹿市駅と近鉄鈴鹿線に改称されました。
但し、鈴鹿サーキットの最寄駅はありません。
最寄駅(鈴鹿サーキット稲生駅)があるのは、
伊勢神宮に行ってそうな名前で
40km以上離れている伊勢鉄道です。
終点の伊勢若松駅で15:17発
近鉄名古屋線急行近鉄名古屋行きに乗り換え。
帰ります…
と見せ掛けて、まだあります。
近鉄四日市駅で降りてもう一つの盲腸線、
15:29発近鉄湯の山線普通湯の山温泉行きに乗り換え。
その名の通り、湯の山温泉を目指す路線です。
近鉄鈴鹿線に比べれば訪れる動機がありそうですが、
三重県の観光地に鉄道で行こうなんて
愛知県民はまず居ません。
15:55、湯の山温泉駅に到着。
というわけで、これにて三重県の鉄道は完乗です!
湯の山温泉駅を名乗ってはいますが、
その実湯の山温泉口とでも言うべき立地で、
湯の山温泉郷まではここから3kmほど
山を登っていかねばなりません。
しかし、車止めの目の前でこれだけの高さとなると
ここから先はケーブルカーでもないと無理でしょう。
ケーブルカーがあったら面白かったんだけどな…
ちょっとのんびりしてから
16:19発近鉄湯の山線普通近鉄四日市行きに乗車。
近鉄四日市駅名で16:54発近鉄名古屋線
急行近鉄名古屋行きに乗り換え。
木曽川を渡って今度こそ帰る…
と再び見せ掛けて近鉄弥富駅で下車。
歩いて乗り換えます。
プレーン弥富駅はJRの文字が示す通りJR関西本線の駅…
ですが、何やら見覚えのある赤い電車がいます。
ここ、実はJRと名鉄の共同使用駅なのです。
豊橋駅と違ってちゃんと自前の線路があるのに、
正直豊橋駅未満の扱いを受けています。
1時間に2本しか列車の無い名鉄最低クラスの駅なので
仕方の無いことではありますが。
17:20発名鉄尾西線普通須ヶ口行きに乗り換え。
水を張った水田の中を走ります。
この名鉄尾西線、名鉄路線の果ての果てとして
今でこそこんな扱いを受けていますが、
実は開業が明治31年4月(弥富-津島)と
名鉄で一番歴史の長い路線だったりします。
上ゲ駅に並ぶ珍駅名として有名な五ノ三駅。
新田に一ノ一から順番に番号を振っていった…
のではなく、「郷の桟」が転じたものだとか。
津島駅で17:35発名鉄尾西線普通名鉄一宮行きに乗り換え。
名鉄尾西線は運転系統が3分割されているので、
全線を通しで走る列車は存在しません。
ローカル線らしからぬ線形の良さ。
ところで、県外の人からすると尾西線は
同じ名鉄の西尾線と紛らわしいそうですね。
「尾西」の由来は「尾張西」で、
「西尾」の由来は「西尾市」です。
この後は名鉄一宮駅で18:15発名鉄名古屋本線
特急中部国際空港行きに乗り換え、
名鉄名古屋駅で18:41発名鉄河和線特急河和行きに乗り換えて
半田へと帰りました。
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