(無題)

北海道縦断旅行第2日目。


6:50、起床。
朝食を済ませてレンタカー屋に向かい、
これから1週間の足となる車を調達します。


無事に車を得たら郵便局で年末調整の書類を提出し、
国道231号でひたすら北を目指します。
長い旅路の始まりです。


雨予報でしたが実に爽快ですね。
北海道らしい丘陵地帯を走ります。


望遠鏡…ではなく双眼鏡を覗き込んで
見えないものを見ようとするD1の2人。
見えないものは見えないそうです。


今、北海道ではNEXCO東日本がスタンプラリーをやっていて、
道の駅などでスタンプを集めることが出来るので、
道中にある道の駅に立ち寄って集めていきます。
北海道の日本海沿岸は無人地帯が多過ぎて、
こうでもしないと休憩の機会を
逸してしまうというのもありますが…
まずは道の駅石狩「あいろーど厚田」です。


超巨大キャベツが売られていたので、
小顔のTTと比較してみた図。
体積で言ったら頭の2倍くらいあるのでは…?


ここから長い長い無人地帯が始まります。
北海道の広大さをとくと目に焼き付けましょう。
…向こうの方は天気が悪そうだな。


北海道の海岸には割とありがちなのですが、
山塊がそのまま海に落ち込んだような
断崖絶壁が何十kmにも渡って続く地形の為に
道路工事は困難を極め、
全通を果たしたのは昭和56年。
それも開通直後から崩落で度々通行止めになり、
通年通行可能になったのは何と平成4年になってから。
「道にダイアモンドを敷き詰められる」ほど掛かったという
膨れ上がった莫大な工事費から、
俗に「ダイアモンド道路」とも呼ばれています。


特に嶮岨な雄冬岬付近は
北海道で最後に電話回線が引かれたという、
海にある孤島以上の陸の孤島。
昭和56年まで、外界への移動手段は
住民が運営する雄冬海運の定期船しかありませんでした。


この白銀の滝も、嘗ては極々一部の
限られた人間しか見得ないものだったのが、
今ではこうして車で気軽に来られるようになったというわけです。
時と共に移ろい行く自然と街の境界、
その際の際に興奮を覚えるんだ
ということを熱弁していたら、
運転していたYYさんから
「居眠り運転しそうになるから黙れ」
と一喝されてしまいました。


ダイアモンド道路は続きます。


札幌を発って早100km強、
漸く初めてのまともな町である増毛に到着しました。
5年振りの来訪ですが、今はもう鉄道がありません。
諸行無常。


5年前はローカル線のどん詰まりの
辺鄙な場所に来たなぁ
なんて思っていましたが、
国道231号でやって来た今日は大都会に見えます。


そして、お昼はやっぱり海鮮丼。
旬の甘海老は外せません。
甘ーい!


日本最北の酒造にも再訪しましたが、
今回は運転があるのであの時のようには試飲出来ず…
この点は車旅の難点ですね。


前回からの細かい違いとしては、
マスコットのヒグマがマスクを付けていました。
ヒグマも感染予防をする時代です。


現在のJR留萌本線の終点である留萌を抜けると、
果てしない無人地帯の始まりです。
一体誰がこんな道を通るというのか?
と思ってしまいますが、
実はこの国道239号は
札幌から稚内へ向かう際のメインルートなので、
大型トラックやバスがそこそこ通ります。
そこそこと言っても高が知れていますが。


そんな無人地帯の中にポツンとある道の駅おびら鰊番屋。
嘗てはここを拠点にして
大勢の漁師がニシン漁に繰り出していた時代もあったのです。


今度は巨大白菜が売られていたので
やっぱりTTと比較してみた図。
北海道の道の駅は巨大野菜を売るのが慣習なのでしょうか…?


海岸は続くよ何処までも…


留萌を抜けて40km強、
漸く現れた町である苫前町の
道の駅風W(ふわっと)とままえに到着。
(小平町という町も途中にあったのですが、
規模的にはノーカウントです。)
町と言っても人口は僅か3,000人余り。
宿泊施設など無きに等しいので、
道の駅が宿泊施設を兼ねています。
殆どモーテルですね。


GoToキャンペーンを使ったこともあって
かなりお安く泊まれたのですが、
夕食はこのボリュームです。
料理が運ばれてくる前はやけに席が離れて見えたので
感染防止対策なのかと思いきや、
単に料理を置く空間を確保していただけという。
ミールディスタンスですね。
日本海の海産物を鱈腹食べられて満足です。

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