北海道中央旅行第4日目。
ワーケーションの日です。
5:57、起床。
今日は早起きしなくても良かったのですが、
自然と目が覚めてしまいました。
北海道は生活習慣を改善しますね。
今日はセミナーの多い月曜日。
今風に旅先で仕事をする
ワーケーションをしようと思います。
ホテルの部屋でやっても良かったのですが、
趣向を変えて占冠村物産館に来てみました。
無料Wi-Fiが整備されている上に
1階にはふかふかのソファと机があり、
ここでセミナーを受けてくれと言わんばかりです。
人も全然居ないし。
2階には占冠村周辺から寄せられた
民芸品などが展示されていました。
樺太アイヌの品なども出土しているようです。
無事にarXivセミナーを終えたら、
占冠村の中心街で飲み物などを調達して
紅葉求めて無人地帯へと分け入ります。
鵡川とニセイパオマナイ川の合流地点である、
厳つい名前の赤岩青巌峡にやって来ました。
渓谷の中だからかかなり肌寒いです。
もう紅葉は終わりかけていますね。
赤岩青巌峡の名前のうち、
「赤岩」に相当するのが手前の赤色チャートで、
「青巌」に相当するのが奥の珪長質凝灰岩。
川一つ挟んでこれだけ岩の色が変わるのは面白いですね。
川の合流地点で、尚且つ本流の鵡川が直角に曲がっているので
やはり水害が多いのか、
旧道にあったと思しき橋は跡形も無く流失しています。
上にある現道の橋も工事の真っ最中です。
橋の上から見た赤岩青巌峡。
綺麗ですね。
この奥には昭和41年まで電気が通っていなかったという
北海道でも屈指の陸の孤島ニニウ集落がありました。
この更に奥地とは…
現在では全戸離村してしまったそうですが。
遊歩道があるとのことだったので、
そちらもちょっと歩いてみることにしました。
峡谷の遊歩道なのに、川に背を向けて
原生林の中に突き進むという硬派な遊歩道です。
何というか、凄くヒグマが出そうな雰囲気…
観光客なんて滅多に来ないだろうし…
入口の近くに居たおじさんは
「そんな毎日出るもんじゃないよ」
と言っていましたが。
赤岩青巌峡は頑丈なチャートの奇岩が多くあることから、
北海道有数のロッククライミングの聖地となっているそうです。
この遊歩道も元はと言えば岩場へのアプローチです。
赤岩青巌峡から峠を越えて
日高山脈のど真ん中にある日高町にやって来ました。
四方を山に囲まれた中のほんの少しの平地に街が造られており、
交通量も殆ど無い…
と見せ掛けて、大型トラックがバンバン通ります。
日高町を突っ切る国道274号は
札幌と道東を結ぶメインルートの一つであり、
道東自動車道と違って通行料がかからないことから
物流の大動脈となっています。
しかし、国道274号にある日勝峠は気象条件が厳しく、
冬は吹雪、夏は濃霧がしょっちゅう発生することから、
道の駅樹海ロード日高には日勝峠のライブカメラ映像などで
現在の道路状況を知らせるコーナーがあります。
30km以上も先の峠の情報をここに載せているのは
ここから峠まで一切集落が存在しないからです。
平成28年の台風10号で被災した際には
復旧まで1年以上もの期間を要しました。
1ヶ月ほどは被災状況の調査すら出来ない区間があったそうで、
如何に深い山の中を走っているかが窺い知れます。
勿論、道の駅なので物販コーナーもあります。
大量のジャガイモが新聞紙に包まれて陳列されているのは
如何にも北海道らしいですね。
あれ?ヨーグルッペって都城市の商品では…
日高のご当地ドリンクと主張しているけど…
と思ったら、北海道日高乳業は
宮崎県の南日本酪農協同の系列企業なのだそうです。
また両極端な位置にありますね。
日高ヨーグルッペは都城ヨーグルッペよりも
心成しか酸味強めで爽やかな味わいです。
道の駅のすぐ隣には
日高山脈博物館なるものもありましたが、
こちらは閉館中でした。
屋外に展示してある岩は見放題ですが。
そして、日高町と言うと
鉄オタとしては旧・国鉄富内線も忘れてはいけません。
太平洋岸の鵡川駅から、占冠を経由して
昨日見た根室本線金山駅までを結ぶ計画だった路線で、
ここに存在した日高町駅まで達したところで事切れました。
どしんと置かれた岩に
「国鉄富内線の跡」と刻まれている以外には
何一つ遺構が見当たりませんね…
丁度お昼時になったので、
トラックドライバー御用達っぽそうな
地元の小さな食堂で昼食。
このキンピラキムチチャーハンなど、
夏休みの昼ご飯で出て来そうなメニューが多かったです。
午後にもセミナーがあるのでそろそろ戻ります。
午後のセミナーはホテルで受けます。
ラウンジで喋るのは迷惑になりそうだったので
ウッドデッキでやりました。
ワーケーションにハマりそう。
でも、10月末の北海道内陸で屋外でやるのはアホでした。
眠くならないという利点はありましたが。
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