南太平洋旅行第6日目。
ツバルから脱出します。
6:54、起床。
雲の切れ間から陽が射し込む穏やかな天気です。
ホテルの廊下では子猫が寛いでいました。
まずはホテルのチェックアウトと
飛行機のチェックインを済ませます。
人生初のビジネスクラスなのに、
航空券がまさかの手書きでクラスも書いていないという。
勿論、ラウンジなんてありません。
まあ、地球の歩き方によれば数年前まで
エコノミーですらこのビジネスと
同程度の運賃を取っていたらしいからな…
帰れることが最大のサービスです。
ツバル脱出が確定したところで最後にお散歩。
ツバルの海を見納めします。
何処までも広がる南太平洋…
太平洋戦争に、地球温暖化に、
大国の勝手で振り回されてきたツバルですが、
荒れ狂う先進国共を他所にツバルは今日も平和です。
Funafuti国際空港(フナフティ国際空港)に戻ったら
いつの間にか軒先に手芸の屋台が並んでいました。
Tシャツなんかも売っています。
メラネシアン仕様で僕には大き過ぎましたが。
店番のおばちゃん達もそんなにやる気は無いのか
商売そっちのけでカードゲームに興じています。
傍から見ていてもルールが良く分からない…
何という長閑な国際空港。
世界一長閑な国際空港ですね。
滑走路には消防車が。
日本から寄贈されたもののようです。
飛行機の離発着前に人払いをする為にあります。
消防車のサイレンが鳴らされ、
ATR72-600の機影が見えました!
着陸。
この便も満員御礼です。
これだけ賑わっているなら、週3便と言わず
もっと飛ばしても良さそうなものだけど…
満員でも赤字が出る運賃設定なのでしょうか。
それでは、ツバルを発ちます。
12:20発FJ280便に搭乗。
本当に満席だな…
さらば、ツバルよ…!
絶体絶命のアクシデントはあったけど、
それも含めて一生物の思い出になる国だった…
座席はエコノミークラスと何一つ変わりませんが、
ただのお菓子だった機内食が豪華になっていたり、
機内映画用のiPadを貸し出したりしていました。
しかし、何にも増して最大のメリットは
オーバーブッキングや過積載時に
降ろされるリスクが極めて低いことでしょう。
周囲にダイバート出来るような空港が無く、
Funafuti国際空港の設備も貧弱なFunafuti線は、
万が一の時の為に
「乗客を降ろして燃料の為の余分を確保する」
と言われるほど燃料を積んで飛ぶそうなのです。
こういう路線にとってのビジネスクラスは
「目的地まで確実に当日中に辿り着ける」
こと自体が売りなのです。
実際、僕はそれで助かっているわけだしな…
ツバルに慣れてしまった身にとっては
あまりにも巨大なViti Levu Island
(ビチレブ島)が見えてきました。
(以降、スバ時間UTC+12.0h)
14:52、Nausori国際空港(ナウソリ国際空港)に到着。
フィジー共和国に戻って来ました。
こんなにもすぐ再訪することになるとは。
機体の構造上、ビジネスクラスは必ず
一番最後の降機になります。
大人の余裕を持つのがビジネスクラス。
またNadi国際空港(ナンディ国際空港)まで
戻る必要があるのですが、
乗る飛行機までは大分時間があるので
今日はここNausori(ナウソリ)で一泊します。
空港の滑走路に隣接している立地の民泊だけど、
殆ど飛行機の音が聞こえないな…
宿の周りに飲食店は無く、
基本的には自炊するタイプの宿なので、
宿の人に中心部まで送ってもらって
スーパーマーケットで買い出しをします。
Funafutiに比べて何て大都会なんだ…
夕食の買い出しを終えたらバスターミナルで情報収集。
勿論、Nadi(ナンディ)まで行くには
飛行機を使うのが最も楽ではあるのですが、
折角時間があるのでもっと地元密着型で行きます。
Suva(スバ)は治安面に不安があるので
Suvaを経由しない経路で行きたいと言ったら
「あー、確かにねぇ…」
みたいな反応をしていたので、
Suvaの治安の悪さは地元の人の間でも
周知の事実となっているようです。
宿に戻ったら夕食を作ったりしてのんびり。
ここへ来て初めてフィジーのテレビを見ましたが、
ラグビー特集ばっかりです。
日本でもワールドカップで話題になりましたが、
南太平洋はラグビーがとにかく盛んで、
特にフィジーは7人制ラグビーに於いて
圧倒的な強さを誇っています。
ワールドラグビーセブンズシリーズで
初めてニュージーランドの牙城を崩した国こそ、
他ならぬフィジーなのです。
東京オリンピックには7人制ラグビーの種目があるので、
きっとフィジー代表の勇姿が見られることでしょう。
ラグビー特集が終わった後は
時間を持て余してしまったので、
まさかのここへ来て論文を読んでいました。
ネットも無いし、凄く集中出来る環境ではある。
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