静岡県路線バス乗り継ぎの旅第2日目。
7:00、起床。
バスの始発が思ったより遅かったので余裕の朝です。
朝食を食べ、列車に乗って再開地点へと向かいます。
藤枝駅南口バス停から8:43発しずてつジャストライン
藤枝相良線相良営業所行きに乗車。
ここでJR東海道本線から思い切り離れます。
鉄道空白地帯は全ての旅客輸送がバス依存になる為、
却って鉄道沿線よりもバス路線が繋がったりするのです。
但し、鉄道が通っていないということは
一般的にそれだけ人口も少ないことが多いので、
バスの本数は減るという諸刃の剣ですが…
越すに越されぬ大井川は楽々越します。
9:42、相良営業所に到着(運賃940円)。
歴史を感じさせるバスターミナルです。
実は渋谷への直行便も日に4本出ていたりします。
ここまで乗ってきたバスは一旦引っ込んで
給油を済ませると…
行き先を変えて再び戻って来ました。
10:10発御前崎市自主運行バス相良御前崎線
御前崎海洋センター行きに乗り継ぎ。
自主運行バスとなっていますが、
運転手も車両も静鉄バスのままです。
赤字を全額補填しているという意味なのでしょうか。
10:35、御前崎海洋センターバス停に到着(運賃510円)。
2015年版道路地図ではもっと
岬の先端まで行くように書かれていますが、
現在ではここが終点です。
たった5年の間に色々と廃止され過ぎでは。
実は単に西へ向かうだけなら
ここはそのルートから少し外れているのですが、
ここには今回のバス旅を決意するに至った
極めて重要なチェックポイントがあるのです。
路線の短縮によりちょっと遠くなってしまいましたが、
御前崎市の象徴、登れる御前埼灯台です!
既に自転車で一度来ていますが、
当時はスタンプラリーが始まっていませんでした。
ここに公共交通機関で再訪しようと調べてみたら
何度もバスを乗り継がねばならないことが判明し、
それならいっそ全部路線バスの乗り継ぎで行ってみるか?
と今回の旅を企画するに至ったのです。
御前埼灯台のスタンプは申し出ると
受付の人が代わりに押してくれる方式で、
他の灯台は全て燈光会名義のスタンプだったのに
ここだけは御前崎市名義になっています。
御前崎市自主運営灯台なのでしょうか。
ちなみに、地名の御前崎市に使われている崎は
山偏で読みは「ざき」ですが、
御前埼灯台の名前に使われている埼は
土偏で読みは「さき」です。
これは他の灯台でも一緒です。
灯台の上からの眺め。
懐かしいな…
前来た時は夏真っ盛りだったっけ…
ただ、あまり感慨に耽っている暇は無いので
次のバスが出る前に戻ります。
御前崎海洋センターバス停で
11:15発御前崎市自主運行バス御前崎市内線
比木経由浜岡営業所行きに乗り継ぎ。
御前崎市内線は浜岡原発をかすめていますが、
御前崎市内線には比木経由と桜ヶ池経由の2系統あり、
原子力発電所入口バス停を通るのは
残念ながら桜ヶ池経由の便だけです。
その代わり、原発関連施設感満点(実際そう)の
温水プール「ぷるる」を経由します。
原発の温排水を使用している…わけではありませんが。
ラジウム温泉とかラドン温泉が流行るなら
温排水プールがあっても良い気がするけど。
11:51、浜岡営業所に到着(運賃510円)。
バス案内所があったのでこの先の接続を訊きます。
それによると、
掛川駅へのバスは間も無く12:11発の便があるが、
次の13:41発の便は途中で袋井行きに接続しており、
更にその袋井行きの路線の途中で
浜松行きの路線が出ているバス停があるが、
その路線は別会社になるのでダイヤは分からない
とのこと。
すぐに掛川駅へ向かって改めて経路構築するか、
1時間半待って確実に袋井駅まで延ばすか、
一気に浜松まで行ける可能性に賭けるか…
うーむ、今後の展開を大きく分けそうな選択ですね…
取り敢えず、丁度お昼時なので掛川駅へは向かわず、
ここで昼食を取ることにします。
成人式帰りの新成人が多く居ました。
沿道に御前崎市立図書館があったので、
最新版の静岡県道路地図が置いていないか
ちょっと寄ってみましたが、
3連休だからなのか生憎貸出中でした。
浜岡営業所で13:41発しずてつジャストライン
掛川大東浜岡線掛川駅前行きに乗り継ぎ。
14:00、大東支所バス停に到着(運賃420円)。
大東支所バス停で14:08発秋葉バスサービス
秋葉中遠線袋井駅南口行きに乗り継ぎ。
これもまた静鉄バスによる運行のようですが、
車両が古くなってICカード非対応になりました。
14:24、横須賀車庫前バス停に到着(運賃340円)。
袋井駅まで行ってもその先どう繋げるか
今一つイメージが湧いてこないので、
一発逆転を狙って浜松行きに賭けます。
最悪、秋葉中遠線はここ始発の便があるので、
今日は浜松行きが無いようなら
改めて袋井駅に向かいます。
道を挟んで向かい側に乗り継ぐバス停がありました。
遠鉄バスの横須賀バス停です。
興津からお世話になってきた静鉄バスの領域は終わり、
ここからは浜松を牙城とする遠鉄バスの領域です。
さて、肝心のダイヤは…
あった!
遠目に見ても分かるほどスッカスカで焦りましたが、
1時間半後に便があるようです。
でも、ここで1時間半も待つのか…
何か見所でも無いかと探してみましたが、
この横須賀町番所くらいしかありませんでした。
近くに掛川市立大須賀図書館があったので、
情報収集兼暇潰しに訪れてみました。
静岡県道路地図はここも貸出中。
飛行機事故についての本を読んでいたら
あっと言う間に時間が過ぎてしまった。
横須賀バス停で15:58発遠鉄バス97系統
掛塚さなる台線浜松駅行きに乗り継ぎ。
浜岡での分と合わせて3時間も待った甲斐あって
バンバン市境を越えていきます。
初日の沼津市と富士市とはえらい違いだ。
17:11、浜松駅バスターミナルに到着(運賃700円)。
ポスドクのYYさんを輩出した地として
全国にその名が轟く浜松市です。
円形のバスターミナルになっています。
案内所はタッチの差で閉まっていましたが、
時刻表は自由に取れるようになっていました。
この時間ならワンチャン今日中にゴール出来るかも?
なんて思ったりもしましたが…
何だこのダイヤは!
今日の便が既に終了している、
浜名湖を渡るバスが1日3本しか無い、
それはまあ想定内です。
しかし、その便は午後が始発だって!?
そこは普通朝1本の夕方2本だろ…
静岡県のバス会社のスジ屋は
本当にやる気があるんだろうか。
しかし、道路地図を見てみても
それ以外の合理的な経路は見当たらないし…
浜松駅バスターミナルで17:54発遠鉄バス9系統
掛塚さなる台線医療センター行きに乗り継ぎ。
何にしても今日は浜松で投宿する他無さそうです。
宿に向かいます。
根上り松バス停に到着(運賃170円)。
宿の最寄りバス停ではないのですが、
夕食を食べる為にここで降ります。
根上り松という聞き慣れない名前は
この松のことを指しているようです。
値上がりして欲しい相場師が拝んだりするのかな?
そして、静岡県ということで夕食はハンバーグ。
待ち時間が長過ぎて、1.2km離れたホテルに
一旦チェックインしてから戻って来られてしまった。
その分美味しく感じられます。
さて、明日は無事にゴール出来るだろうか…
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