遂に死んだかと思われていそうですが、
残念ながらそうでもありません。
sou16は未だ滅びず。
6:48、起床。
夜明けが早いので容赦なく起こされます。
しかし、今日は日曜日ということもあってか
喫茶店の朝食営業は9:00からなので
暫くのんびりしてから出掛けます。
今日も良い天気です。
今頃東京はジメジメした梅雨空なのだろうか…
Catedrala Mitropolitană din Chișinău(キシナウ大聖堂)。
ミサの声が聞こえてきます。
その背後に延びているStr. Eugen Doga(ユージェン・ドガ通り)。
Chișinău(キシナウ)の歩行者天国です。
この時間だとまだ人通りは疎らですが。
そんな中、大勢の人で賑わう喫茶店があったので
釣られて入ってみました。
美味しかったけど、出てくるまで結構掛かったな…
モルドヴァ人はゆったり朝食を摂るのでしょうか。
もう少しだけ観光します。
半角カタカナが降り注ぐ両替屋。
サイバーな空間を表現しているのでしょうか…
っていうか、モルドヴァの電光掲示板で半角カタカナが使えるんですね。
目抜き通りの名前にもなっている
Ștefan cel Mare(シュテファン大公)の銅像。
オスマン帝国と戦ったモルドヴァの英雄です。
その隣にあるのがParlamentul Repblicii Moldova(モルドヴァ議会)。
巨大です。
流石は旧ソ連。
トランスフォームしそうなこちらの建物は
Președinția Republicii Moldova(大統領府)。
モルドヴァは結構地震が多いそうで、
旧ソ連にしては真新しい建物が多いです。
まだモルドヴァ土産を買っていなかったので
国立劇場の隣にある民芸品市場へ。
かなり小さいですが、ある程度の土産は手に入ります。
一般的にはモルドヴァ土産と言えば
ワインを置いて他に無いのでしょうが、
まだまだ先が長いので嵩張るワインは止めました。
10時を回ってかなり人通りが増えてきました。
ラズベリーを売るお婆さんも居ます。
旧ソ連と言えばダーチャで採れたキイチゴですね。
それでは、モルドヴァを発ちます。
str. Armeneascăバス停(アルメネアスカ バス停)から
11:09発30番バスAeroportul Internațional(国際空港)行きに乗車。
Aeroportul Internațional Chișinău(キシナウ国際空港)に到着。
2日振りに受託手荷物と再会しました。
ギリギリ間に合って良かった…
荷物が戻ってきたので祝杯を挙げておきます。
空港のレストランでワインを飲んでも
1杯たったの60MDL(400円弱)という素晴らしさ。
Firiuzeというグラスケーキも頼んでみましたが、
ラズベリーの酸味が効いていて美味でした。
14:45発LO514便に搭乗。
同じ飛行機に関西弁のモルドヴァ人妻が居て何か笑った。
ここで日本語を聞くとは…
さらば、モルドヴァよ…!
首都まで良い意味で田舎で素晴らしい国だった…
蛇行するДнестр(ドナウ川)。
ウクライナのКам’янець Подільський
(カーミャネツ・ポディリスキー)辺りでしょうか。
ウクライナもまた行きたいな…
畑の形がブロック状から筋状に変わりました。
ポーランドに入ったのでしょうか。
ちなみに、今乗っているLOTポーランド航空は、
国際線のフライトなのに軽食は疎か
ジュースすら用意しないドケチです。
しかも、受託手荷物で追加料金を取ります。
そんなところで西欧の真似しなくて良いから…
(以降、中央ヨーロッパ夏時間UTC+2.0h)
15:42、Lotnisko Chopina Warszawa
(ワルシャワ・ショパン空港)に到着。
やって来ました、ポーランド共和国です!
学会が開かれるのはここWarszawa(ワルシャワ)です。
大正義Fryderyk Chopin(フレデリック・ショパン)を有する
ピアノ好きにとっては聖地の一つとも言えるお国。
ポーランドボール好きとしても聖地ですね。
東欧ロシアと西欧ドイツの狭間で
分割に分割を重ねられた悲運の歴史は、
Jeszcze Polska nie zginęła(ポーランドは未だ滅びず)という
その国歌にも現れています。
ポーランド語子音多過ぎ問題。
wyzを阿呆みたいに使っていたらまずポーランド語です。
スロバキア語やセルビア語に多いrは少なめですが。
スラブ諸語なのに全然ロシア語に似ていない…
何はともあれ、まずは宿に向かいます。
Lotnisko Chopina Warszawa駅
(ワルシャワ・ショパン空港駅)から
16:28発SKM電車Sulejówek Miłosna
(スレユヴェク・ミウォスナ)行きに乗車。
切符は車内の機械で打刻します。
西欧式ですね。
ポーランド人はポーランドが東欧扱いされるのを
殊嫌っているのだとか。
ただ、普通は西欧にも入らず中欧に分類されます。
Warszawa Służewiec駅
(ワルシャワ・スウジェヴィエチ駅)で下車。
駅の上を通る跨線橋に上ります。
日射しが強い…
PKP Służewiecバス停(国鉄スウジェヴィエチ バス停)から
189番バスに乗り換え。
Bełdanバス停(ベウダン バス停)に到着。
何なんだろう、この生活感の無さは。
人気が全くありません。
声も全然聞こえてきません。
鳥や風の音も聞こえてこず、
生物が死に絶えてしまったかのような印象を受けます。
Chișinăuとは大分違うな…
そんな生気の感じられない地区の中にあるのが、
Uniwersytet Warszawski(ワルシャワ大学)のゲストハウスです。
もしかすると、周りの無機質な建物も教員寮とかなのでしょうか。
外見によらず、中は結構立派です。
少なくとも、京大の北白川宿舎よりはずっと良い。
でも、何故ダブルルームなのだろう…
さて、この時期のWarszawaはまだまだ日が沈みません。
折角なので荷物を置いたらちょっと観光してみることにしました。
Aleja Lotników電停(空港通り電停)から
17:54発市電4系統Żerań Wschodni(ジェラニ東)行きに乗車。
日曜日だからなのか切符売り場が閉まっていて、
どうしたものかとケバブ屋の店員さんに尋ねたら、
「どうせ検札なんて来ないし行けるっしょ」
と言われました。
それで良いのか…?
結局、車内に券売機(現金不可)がありましたが。
Metro Świętokrzyska電停で下車。
ポーランドは旧ソ連諸国と比べて
格段に英語の通用度が高いのですが、
如何せん目的地の名前を発音できないので
結局道を尋ねることができません。
この電停は特に発音が分かりませんでした。
車内放送でも聞き取れなかった…
「メトロ・シュヴィエントクルズィスカ電停」でしょうか…
この道路標識とか運転中の一瞬で読みきれるんですかね?
僕は立ち止まっても読めませんが。
高さ237mを誇るPałac Kultury i Nauki(文化科学宮殿)が聳えています。
紛うことなきWarszawaのシンボルですが、
Сталин(スターリン)からポーランドに「贈られた」という経緯を持つ為、
ポーランド人の中には複雑な感情を抱く人も居るそうです。
しかし、Warszawaの代名詞は何と言っても
Fryderyk Chopinをおいて他にありません。
ということで、Muzeum Fryderyka Chopina
(フレデリック・ショパン博物館)に来てみました。
館内には幾つものブースがあり、
Chopinの代表作を聴くことが出来ます。
普段からP会の演奏会で嫌というほど聴いているけど。
勿論、Chopinが実際に弾いていたピアノの展示も。
残念ながら触ることは出来ませんが。
Chopinのデスマスクなんてものもありました。
アニメに出て来る老執事みたいな雰囲気ですね。
そんなに大きな博物館ではありませんが、
オリジナルグッズなんかも買えたりするので
Chopin好きには是非訪れて欲しいところです。
…本音を言うと、僕はそんなにChopin好きでは(ry
閉館時間になったので次に向かいます。
Warszawa Powiśle駅(ワルシャワ・ポヴィシュレ駅)から
S1電車Warszawa Zachodnia(ワルシャワ西)行きに乗車。
Warszawa Śródmieście駅
(ワルシャワ・シュルドミエシュチエ駅)に到着。
これがPKP(ポーランド国鉄)の中心、
Warszawa Centralna駅(ワルシャワ中央駅)です。
切符売り場は中々の混雑。
ここで後日使う切符を買いました。
英語は一応通じましたが、
例によって駅名を発音出来ないので
結局大半を筆談に頼っていました。
一仕事終えたら夜の街へ繰り出します。
夕食は勿論Pierogi(ピエロギ)です。
ポーランドの国民食とも言える料理で、
一言で言ってしまえばポーランド版の餃子です。
ロシア料理のПельмень(ペリメニ)と間違えると
多分ポーランド人は激怒します。
Пельменьに比べると皮が厚くもっちりしており、
餃子と肉まんの間といった感じでしょうか。
添えられたフライドオニオンとベーコンの香ばしさが実に合う。
流石はスラヴ系、料理が美味しいですね。
では、そろそろ戻ります。
Hoża電停(ホジャ電停)から
22:21発市電35系統Wyścigi(ヴィシュチギ)行きに乗車。
22:43、Aleja Lotników電停に到着。
無機質で暗い夜道を足早にゲストハウスまで帰りました。
明日からいよいよ孤独な国際会議の始まりか…
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