修士課程は終わりにけり。
無事に修士号を手に入れたということで、
就職する東大ピアノの会の同期3人と共に
帰省がてら卒業旅行へ行くことにしました。
4:00、起床。
昨夜は理物の飲み会に参加したせいで
睡眠時間が3時間半くらいしかありません。
しかし、二度寝などしてはいられません。
北松戸駅から4:47発JR常磐線各停代々木上原行きに乗り、
西日暮里駅で5:14発JR京浜東北線各停大船行きに乗り換え、
品川駅で5:52発京急本線エアポート快特
羽田空港国内線ターミナル行きに乗り換え、
6:07発羽田空港国内線ターミナル駅に到着し、
ここでETと合流。
6:55発ANA381便に搭乗。
向かうのは…
8:20、米子鬼太郎空港に到着。
2年半振りの山陰地方です!
空港連絡バスで松江駅へと向かいます。
米子空港と松江駅の位置関係的に
もしかしたらと思っていましたが、
やはりベタ踏み坂こと江島大橋を通りました。
言うほどアクセルベタ踏みしていませんが。
また、中海を淡水化しようとしていた頃の名残である
森山堤防の上も通ります。
千と千尋の神隠しに出てくる鉄道のようで
中々幻想的な風景です。
淡水化事業に振り回された人々は堪らないでしょうが。
もし、中海の淡水化が実現していたら、
沖島は日本唯一の淡水湖有人島ではなくなっていたところでした。
小1時間で松江駅に到着。
ここで陸路組のMD、KTと合流。
P会の良く分からない繋がりの修士3人が揃いました。
手始めに松江市内を観光します。
9:40発ぐるっと松江レイクラインバスに乗車。
9:50、国宝松江城バス停に到着。
今回、行程を組んだのは僕ではなく主にMDなので、
割と有名どころを中心に周ります。
こういう名所は人に連れて行ってもらわないと来ないからな…
まずは松江神社に参拝。
この神社も勿論立派なのですが…
瓦葺きならぬ苔葺きとでも言うべき手水舎が目を惹きます。
京都御所の離れに手水舎を造る際の参考にもされたのだとか。
そして、その裏には城址らしからぬ洋風な建物が。
脇役が気になる神社だ…
この洋館はその名を興雲閣と言い、
明治天皇の巡幸を見込んで
行在所(宿泊施設)として建てたものの、
結局明治天皇は来なかったという悲運の(?)建物です。
見切り発車でこんな豪華な館を建ててしまったのか…
大正天皇が皇太子時代に宿泊したそうですが。
元々の用途が行在所ということで、
こんな欧風なのに寝室用の和室があったりします。
面白い和洋折衷ですね。
120年物だというチェコ製のピアノがありました。
どんな音色なのだろう…
P会民としては弾いてみたいところですが、
この4人(特にMD)が弾いたら壊れそうですね。
松江城にも忘れずに登城します。
バス停の名前からして国宝をアピールしていますが、
実は国宝指定されたのはほんの4年前の平成27年だそうです。
だからこそ嬉しくてアピールしているのかも知れませんが。
中はこんな感じ。
全国の他の現存天守閣と同じく資料館になっています。
松江城名物だという包板。
柱のひび割れを隠す為のもので、
松江城では全308本の柱のうち
実に4割以上にもなる130本にこの包板が施されているとか。
「普通は気付かれないように目立たなくしてある包板が
これだけはっきりと見えるのは松江城だけ!」
みたいに誇っていましたが、
それって単にお金に余裕が無かっただけなのでは…
望楼から俯瞰した松江市街。
案外栄えている…ような?
天守閣から降りて茶店で一休み。
抹茶と桜餅の春を感じるセットです。
まだ若干肌寒いですが。
松江城を出ようとしたら、
何やら武将のコスプレをした人が松江城の解説をする様子を
テレビカメラで撮影している現場に遭遇しました。
島根県のローカル番組でしょうか。
昼食を求めて歩きます。
この看板、何故「ソフトビジネスパーク」の英訳が
“Research Business Park”なのだろう…
宍道湖の畔に居るのでシジミを食べようと探し回って
やっと見付けたシジミラーメン。
かなり濃厚なスープですが、
それでもシジミの香りが消えていません。
ただ、長いこと煮込んでいるからなのか
身が縮こまってしまってちょっと食べ難い。
ついでに土産物屋も覗いてみました。
不昧公が不味公に見えて
何故そんな不味いアピールをするのかと思ってしまった。
不昧公とは松江藩7代藩主松平治郷のことだそうです。
お次はカラコロ工房。
嘗ての日本銀行松江支店の建物を利用した施設です。
そこはかとなく銀行の雰囲気が残っていますね。
こんな部屋を龍馬伝か何かで見たような…?
ロケ地だったりするのでしょうか。
日本銀行ということで滅茶苦茶堅牢な地下金庫もあります。
現在ではレンタルスペースになっているとか。
1億円のレプリカもありました。
重いです。
今一つ実感の湧かない、1億円で買えるもの一覧。
松江ではショートケーキは1個300円なのか…
というか、上2つはそれだけ大量に仕入れれば
値下げ交渉してもっと沢山買えそうだけど。
それでは、そろそろ松江市を後にします。
カラコロ工房前バス停から14:32発
ぐるっと松江レイクラインに乗車。
松江駅に戻って来ました。
朝は寝惚け眼で気付いていませんでしたが、
竹島は島根県の隠岐の島町に属するということで
竹島関連の碑が幾つか建てられています。
15:10発一畑バス七類港行きに乗り換え。
15:50、七類港に到着。
ほぼほぼ米子鬼太郎空港まで逆戻りしてきたような位置です。
16:20発隠岐汽船レインボージェットに乗船。
竹島こそ行けませんが、向かうのは…
17:29、西郷港に到着。
竹島も属する隠岐の島町、隠岐島です!
容易に察しは付くかも知れませんが、
島根県へ卒業旅行に行こうという話を持ち掛けられた際に
僕が懇願して入れてもらったのがここ島後隠岐島です。
4年前に行った島前よりもかなり大きく、
発展具合も段違いな隠岐島。
後鳥羽上皇の流刑地に選ばれただけのことはあります。
島後でも名産はやっぱりサザエ。
海の幸満載な夕食を堪能し、
夜は部屋で飲み会…
と思ったら、何と自動販売機ですら
酒類については夜間は販売停止するという有様で、
健全に早寝しました。
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