(無題)

初期宇宙論の論文を書くとき、
一番悩ましいのが観測可能性についての議論です。
幾ら数式上これで上手く行くと主張しても、
実証できないのならそれは科学ではなく寧ろ宗教です。
宗教を貶めているとかではなく、
科学ではそれが是とされない掟になっているという話です。
重い右巻きマヨラナニュートリノを
何とか実証する術は無いものか…
RESCEUとUTAPの助教2人と
侃々諤々の議論を繰り広げ、
「エネルギー保存則を守ってれば何でもええんや!」
という樫山さんの有難いお言葉の下に
思い付いた案を素粒子論研の助教に話してみたら、
その肝心のエネルギー保存則を破っていることが判明して
議論は振り出しに戻ってしまいました。
まあ、M2が数時間考えたくらいで思い浮かぶなら、
とっくの昔に誰かが提唱しているだろうしな…
中々難しいものです。

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