(無題)

いよいよ明日から日本物理学会です。
今年の秋季大会の会場は信州大学松本キャンパス。
当日に出発すると、僕の下宿からでは
午前の講演に間に合わないので前泊します。
まさかの3週連続中央東線か…
流石にあのクソ長い中央東線を
3週続けて鈍行で乗り通すほど酔狂ではないので
今回は特急を使わせてもらいます。


17時半頃に松本駅に到着。
ホテルにチェックインして荷物を置きます。
さて、折角松本に前泊するんだし、
ちょっとくらい松本観光でもしたいな…


という訳で、この機会に松本電鉄に乗っておく事にしました。
18:02発松本電鉄上高地線新島々行きに乗車。
こいつは元・京王電鉄の車両です。
京王のあの殺人的混雑に対応するべく
狭軌とは思えないほど広い造りになっていますが、
この松本電鉄の利用者数では完全にオーバースペック…
という訳でもなく、意外にも満員に近かったです。
2両編成ではありますが。
帰宅ラッシュかな?


当然の如く車窓は真っ暗です。
スマホのカメラなのに
こんなに暗くても結構撮れるもんなんだな…


中々乗客が減らなくて
皆一体何処まで行くのだろうと不思議に思っていたら、
終点2つ手前の波田駅で殆ど降りて、
車内に残されたのは僕を含めて4人になりました。


18:35、新島々駅に到着。


駅舎に掲げられた名前は新島々駅ではなく
「新島々バスターミナル」になっています。
この看板が示す通り、
この新島々駅のメインの役割は
松本への鉄道輸送ではなく、
上高地へのバス輸送にあります。


駅前には何十台もの大型バスが。
僕以外の4人の乗客は皆
隣にある駐車場に停めてあった
自家用車に乗り込んでいきました。
新島々駅は終着駅でありながら
大半の利用者にとってはただの結節点でしかありません。


現在は新島々駅が終着駅ですが、
嘗てはこの先に島々駅という駅がありました。
しかし、島々駅前には広い土地が確保出来なかった事から、
こちらの新島々駅にバスターミナルが造られ
新島々-島々間の利用者は激減。
台風による土砂災害の被害を蒙った際に
そのまま廃止されてしまいました。


旧・島々駅の駅舎は新島々駅前に移設されて
波田観光協会の建物になっています。


松本まで来て上高地に行けないなんて
生殺しにもほどがありますが、
18:42発松本電鉄上高地線松本行きに乗車。
戻ります。


19:08、渚駅に到着。
実は松本電鉄の1日フリー切符を買ったので、
折角だし上高地線の沿線で夕食を取る事にしました。
この駅は松本電鉄のイメージキャラクター、
渕東なぎさの名前の由来になっているそうで、
駅名標にキャラクターが描かれていました。


ホームに駐輪場とはまた合理的な…
駅前にスペースを確保出来なかったのでしょうか。


渚駅から徒歩10分ほどの場所にある
豚の生姜焼き専門店で夕食。
ここのお店、+50円で味噌汁
ではなくカレールーがおかわり自由という
斬新なシステムを採用しています。
ドリンクバーみたいな勢いでおかわりしました。
カレーは飲み物という言葉の意味が
少し分かってしまったような気がする。


上高地線はおおよそ毎時1本の運行なので
適当に駅に行って乗れるという感じではありません。
調べてみると、次に来るのは下り列車のようなので、
ついでに上高地線の無人駅を
何個か訪れてみる事にしました。
まずは渚駅の隣駅まで歩きます。
この辺は立派なお屋敷がやけに多いな…


どうやら、ここには嘗て荒井城というお城があったようです。
立派なお屋敷は元・武家屋敷なのでしょうか。


どちらから来ても最低1回踏切を渡る必要のある
島式ホームの信濃荒井駅から
20:17発松本電鉄上高地線新島々行きに乗車。


20:18、大庭駅に到着。
これまた何の変哲もない無人駅…
なのですが、実は松本ICの最寄り駅なので、
東京から上高地へ行く際は、
高速バスを松本インター前バス停で降りて
この大庭駅から松本電鉄に乗ると、
最安値で行く事が出来ます。
松本駅乗り換えとの差は微々たるものですが。
20:32発松本電鉄上高地線松本行きに乗り換え。


20:37、西松本駅に到着。
ここからJR篠ノ井線を跨いでホテルに戻りました。
明日の講演に間に合わせるべく
論文に最後の修正を加えてarXivに投稿してから就寝。
さあ、いよいよ明日が初めての本番か…

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