正直に言わなくても僕は東京が嫌いです。
しかし、そうは言っても折角東京近郊に住んでいるのなら
離れる前に東京を観光しておかなければ損でしょう。
という訳で、今日から東京を観光する事にしました。
北松戸駅からJR常磐線各駅停車に乗り、
西日暮里駅でJR山手線内回りに乗り換え、
新宿駅で京王線に乗り換えて調布駅へ。
懐かしいな…
4年振りだろうか。
ここでYR(常滑)と合流。
駅前のパルコでちょっと買い物をしたら
小田急バス調40系統に乗り込みます。
やってきたのは調布飛行場。
ここでkuniと合流。
東京は東京でも本土ではありません。
東京都の真髄と言ったら島嶼部を措いて他にありません。
この土日は伊豆諸島を観光します。
が、いきなり乗る予定の飛行機が
機材トラブルで1時間40分も遅延したので、
調布飛行場の脇にある喫茶店で昼食を取る事に。
島で島寿司を食べるつもりだったんだけどな…
この喫茶店は飛行機マニアが集うのか、
飲食スペースの隣には小型飛行機が展示されていました。
僕等が今から乗るのも小型飛行機です。
ドルニエ228という、日本では新中央航空でしか乗れない機体。
これに乗るのは4年振りです。
定刻11:10発NCA203便に搭乗。
機内の様子。
僕等は3人組だったので最後尾の3列席に回されました。
19人乗りの狭い機体は満員です。
味の素スタジアムを眼下に飛び立ちます。
小型機なので揺れが激しいです。
雲の中に突っ込んだら
何と機内に雲が入ってきました。
何という気密性の低さ。
運航高度が低いので何ともありませんが。
鎌倉や江の島の上空を通って太平洋へと出ます。
徹頭徹尾横田空域のど真ん中を突っ切っていますね。
目的地の島に向かって高度を下げていきます。
13:32、新島空港に到着。
やって来たのはサーファー集う白砂の島、新島です!
迎えに来ていた宿の人の車で宿に向かい、
荷物を置いたら自転車を借りて早速散策を始めます。
新島の目抜き通り。
小型スーパーマーケット並みの商店が軒を連ねており、
離島にしてはかなり栄えています。
何とスクランブル交差点までありました。
日本一交通量の少ないスクランブル交差点ではなかろうか。
島の西部にある前浜海岸。
流紋岩質の白い砂浜と
透き通った海の対照が何とも美しいです。
石のオブジェが何個も置かれていますが、
これは日本では新島でしか採れない
コーガ石をアピールする為のもののようです。
美術館オタクのYRたっての希望で、
そんなコーガ石を活かした
とあるものを展示している施設へ向かいます。
およそ島に似つかわしくない
近未来的、というかバブル的な建物。
新島ガラスアートセンターです。
上述のコーガ石はガラスの原料として使われる鉱石なのです。
残念ながら内部は撮影禁止でしたが、
新島に集った世界中のガラス芸術家達の作品があって
規模は小さいながらも充実した展示内容でした。
ガラス細工を作る過程を収めたビデオは一見の価値があります。
今でも毎年海外から著名な講師を招いた
サマースクールが開かれていて、
新島で作られたガラスアートは競売に掛けられて
その売上金で優秀者を留学させているそうです。
バブルのノリで造って朽ち果てている施設かと思ったら
今でもきちんと活用されているんですね。
今度は島の東部へと向かいます。
途中に集落を通ったので
お土産に新島名物だという牛乳せんべいを買いました。
噛み砕く毎に牛乳の香りが口の中に溢れて美味しいです。
でも、新島で乳牛を飼っているんだろうか…
新島東岸の羽伏浦海岸に着きました。
ホテルのような謎の建物が建っています。
こちらもまた美しい。
波はこっちの方が前浜海岸より若干強め?
この辺りにはサーフスポットが幾つもあるそうです。
駐車場から少し南へ歩くと
真っ白い崖が島の南端まで延びています。
白ママ断崖と呼ばれている崖だそうです。
この先の島の南端にある高台には
自衛隊のミサイル試射場があるとか。
打っているところを見てみたかったな…
激しい荒波をフィルムに収めようとするkuni。
YRも新たにデジカメを買ったそうで四苦八苦していました。
海岸沿いの道を走ります。
「シークレットポイント」を標識に書いたら
それはもうシークレットと言えるのだろうか。
ちなみに、サーフスポットの名前だそうです。
人を寄せ付けない新島北部の山々。
この先は勿論人跡未踏の地…
ではなく、何と島の北端には若郷という集落があります。
昔は舟が主要な交通機関だったから
途中に山があろうが関係なかったのでしょうが、
陸上交通が主になった現代では大問題で、
現在では東京都道211号が
離島としては破格の2,878mもの長さを誇る
平成新島トンネルで若郷集落に通じています。
青ヶ島の平成流し坂トンネルといい、
平成以前の伊豆諸島の道路事情はどんなものだったのだろう…
夕暮れになったので再び島の西側へ。
炎天下を走ってかいた汗を流します。
パルテノン神殿のような建造物のあるこの場所。
海に臨む公衆混浴露天風呂の湯の浜露天温泉です。
水着必須ですが誰でも無料で浸かる事が出来ます。
神殿部にも浴槽があり、
海に沈む夕陽と沖合いの地内島を望む事が出来ます。
いやぁ、良い景色だ。
新島は適度に鄙びていながらも
そこはかとないリゾート感もあったりして、
終末のリフレッシュに最適な島でした。
夕食は宿で。
野菜が少なくて魚と肉のタンパク質で押してくるのは
本土から遠く離れた離島の特徴ですね。
YRは居酒屋へ行きたがっていましたが。
この後は部屋で晩酌をしてから島らしく早めに寝ました。
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