(無題)

アフリカ旅行第17日目。
最早アフリカではありませんが、
Musandam(ムサンダム)を巡ります。

(以降、アブダビ時間UTC+4.0h)

0:54、Dubai国際空港(ドバイ国際空港)に到着。
そして、ここで皐月から衝撃の連絡が。
何と、エチオピア航空が2時間遅延して
Bole国際空港(ボレ国際空港)で乗り継げなくなり、
今日のツアーに参加出来なくなったとの事。
何と…
アフリカは最後までアフリカだったか。
でも、国際線で55分乗り継ぎしようとしたのは
正直アフリカ云々抜きに無謀だと思う。
という訳で、今日は皐月抜きです。


Airport Terminal 1, Arrivalバス停から
2:35発C01バスに乗車。
タクシーは高いのでケチってバスを使います。
外国人労働者しか乗っていないな…


Naifバス停(ナイフバス停)で下車。
宿まで歩いて手早くチェックインしてから寝ました。

翌朝6:30に起床。
眠過ぎる…
正味3時間くらいしか寝ていない…
しかし、今日は最後のツアーがあるので起きねばなりません。
7:30に宿に迎えがやって来て出発します。


おお、大都会。
完全にお上りさんの気分です。
眠いので暫く爆睡しました。


起きたら砂漠の中を快走中。
全く揺れないなんて僕等の知っている道路じゃない…!
というか、UAEの道路状況はアフリカどころか
日本よりも良いのではないかという気さえします。


次第に砂砂漠から岩砂漠になってきました。
UAEにもこんな場所があるんですね。


Dibba Al-Hisn(ディッバ・アル・ヒスン)に来ました。
こんな辺境の地でも建物がしっかりしている…
アフリカから来るとUAEの発展度がやばいです。


ここで国境を越えます。
MusandamはUAEによって本土から切り離された
オマーンの飛び地なのです。
そもそもオマーン自体何処か良く分からないのに
その飛び地って一体何よ、
という人は世界地図を見てみて下さい。
僕も地図でその存在を知って、
何があるのか知らずに立地だけで行く事を決めました。


という事で、オマーン国に入りました!
残念ながら入国スタンプは押されず。
入国審査は車に乗ったまま
国境警備隊がやって来てパスポートを確認するだけでした。
その際に僕のパスポートを見たインド人のおじさんが
「これだけ色々行っていて何でインドが無いんだい?
インドは建築にしても自然にしても素晴らしいんだよ!
例えば、ダージリンには…」
とインドの良さを力説してきたり、
僕のキルギスTシャツを見たキルギス人のお姉さんが
「貴方キルギスに来た事があるの!?」
と驚いて、レバノン人の彼氏が
「キルギスは行った事あるのにレバノンは無いのかい?
レバノンもとっても綺麗な国なんだ。
これが首都のベイルートなんだけど…」
と写真を沢山見せてきたりしました。
自国に来て欲しいという気持ちは世界共通なんですね。
でも、インドに行っていない理由が
確実にお腹を下しそうだからとは言えない。


Dibba Al-Baya(ディッバ・アル・バヤ)の港に到着。
磯の香りだ!
故郷の知多半島が思い出されるな…


ここからダウというアラビアの伝統的な木造船に乗ります。
実はジブチもアデン湾を挟んだ対岸のイエメンから
ダウ船で渡る事が出来るらしいのですが、
海賊が出る事も多い上に沈没の危険性も高く、
というかそもそもイエメン自体が無政府状態なので
幾つ命があっても足りません。


中国人観光客の団体と相乗りして出港。
アフリカでは殆ど見掛けなかった中国人観光客です。


Musandamは険しい岩山ばかり。
道路も余り整備されていないので、
未だに船が唯一の交通手段という集落も少なくありません。
公共交通機関でMusandamを訪れる場合は
首都Muscat(マスカット)から飛行機で
北部のKhasab(ハッサブ)に飛ぶか、
Shinas(シナス)から船に乗る事になり、
陸路で行く事は不可能です。
道路自体は通じていますが。


中々来られない秘境とあって
皆さん写真撮影に余念がありません。


入江で停泊。
ここで自由時間となり、ボートで砂浜に送ってもらうか、
水着に着替えて泳ぐか選ぶ事になります。
水着が無い…
これはLake Afrera(アフレラ湖)の時と同じく
パンツ一丁で飛び込まざるを得ない!
と、STと2人で船の2階から華麗にダイブ。
そのままシュノーケリングポイントまで自力で泳いで
様々な熱帯魚を追い掛けたり、
帰りに違う船へ泳いでいってしまったり、
人生初のバナナボートを体験したり、
ノリの悪い中国人観光客を余所に盛り上がりました。
昼食はビュッフェ形式でドリンクも飲み放題。
ウェイウェイしてるなぁ…


自由時間の後はホワイトロックなる岩を見学。
洞窟っぽくなっています。
ボートで入るのかと思いきや、
沖から眺めるだけでした。


最後は沖合いに出て釣り。
殆ど海に入っておらず、
船でごろごろしていた中国人観光客達が
俄に活気付いて釣りをし始めた為、
リールが無くなって僕等は指を咥えて見ている事に。
そんな簡単に釣れるものなのかな…


しかし、入れ食いとも言えるほど
次から次へとタイが釣れていました。
釣れた魚は皆で回して記念撮影するのが中国式…?


釣りを終えたら港に戻ります。
いやぁ、昨日までの過酷な日々が嘘のような
優雅なひと時だった…


港に戻ったら魚市場が開かれていました。
中国人観光客達が釣ったタイもここで売られるのかな?


UAEに再入国し、Dubaiに戻ります。
Addis Ababaから遅れてやって来た皐月も無事合流し、
皆で夕食に出掛けます。


UAEの名物料理が何も分からなかったので、
ハンバーガー屋に入りました。
物価が高いかと思いきや意外と安い。
そして美味しい!
文明開化の味がするなぁ…
とにかく文明の素晴らしさに感激した一日でした。
それなのに、宿に戻ってから
皆でエチオピアを懐かしがる不思議よ。

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