アフリカ旅行第16日目。
アフリカの大地に別れを告げます。
7:06、起床。
昨日一日を休息日に充てたお蔭で
体調はすっかり回復しました。
今日は長い長い移動日。
朝食を済ませ、8時に出発します。
マサイ族の牛の大群をかき分けて進みます。
さあ、果て無き悪路の始まりです。
橋に穴が開いていました。
すれすれを渡ります。
直さないのかな…
道端で測量をしていました。
漸く舗装する気になったのでしょうか。
客を満載したマタツ。
Narok(ナロク)なNairobi(ナイロビ)の市場へ向かう
地元のマサイ族の足になっているそうです。
この悪路の中屋根に乗っていて大丈夫なのかな…
マサイ族なら大丈夫か。
溝に嵌ったランドクルーザー。
立往生した車がちょくちょく居ます。
悪路を走りに走る事2時間、
やっと舗装路まで戻ってきました。
長かった…
でも、Danakil(ダナキル)に比べたら遥かにマシだ
と運ちゃんに伝えたら、
「マジかよ!これが世界最悪の道だと思ってたぜ。」
と驚いていました。
何故こんな中途半端な場所で
舗装路が途切れているのか訊いてみたところ、
「マサイマラ国立保護区まで全て舗装路になると
密猟者が素早く逃げられるようになるから、
それを防ぐ為だと政府は言っているが、
俺達はそうだとは思わない。
この悪路がある事によって金持ち達は
飛行機を使ってマサイマラに来るようになる。
だから、金持ち達によりお金を使わせたい旅行会社が
政府に賄賂を渡してわざと舗装させずにいるんだ。」
と言っていました。
土産物屋で一休み。
やはりケニアの土産物屋は
エチオピアほどのしつこさが無いですね。
土産物屋の駐車場にある木には
巣を編む鳥が沢山停まっていました。
土産物屋から少し行ったところで
運ちゃんが何やら神妙な面持ちで話してきました。
「俺達は道を外れて野生動物に近付いたから、
それを通報されて警察の取調べを受ける事になる。
バレたら罰金$200だから、何を訊かれても
『僕等はナイロビに住んでる。
その他の事は運転手に訊いてくれ。』
と答えるんだ。」
こんなところでまさかの警察チャレンジとは…
ナイロビに住んでると嘘吐いたって
在留カードを見せろとか言われたらどうするんだろう…
とびくびくしていましたが、
結局警察が取調べをしてくる事はなく、運ちゃんは
「アレを握らせたのさ。分かるだろう?」
と言っていました。
というか、殆どの車が道を外れていたし、
ただの警官の小遣い稼ぎになっているのではなかろうか。
アフリカの闇は深い。
無事Narokの街まで戻ってきました。
一昨日よりもやけに人が多いような…
平日だからかな?
ん?何だあの集団は!?
デモ隊!?
向かい側から大量の自動車が
大音量で音楽を鳴らして向かってきました。
アフリカでデモ隊はまずいよ…
…でも、何だか様子が違うな。
どうやら、Narok市長選のキャンペーンだそうです。
まるでお祭りのよう。
ケニアのやり方は良く分からないな…
幾つもの丘を越えて走ります。
大旋風の脇で羊に水を飲ませるマサイ族。
「鉄砲水に注意」の看板があったので、
雨季で雨が降るとこの辺りの道路は寸断されそうです。
昼食休憩を挟み、大地溝帯を抜けてNairobiへ。
Nairobiのスラム街。
立ち入ったら確実に生きては帰れないでしょう。
Moi Avenue(モイ通り)を挟んだ
ダウンタウンの比ではありません。
右奥には高層ビル群が見えており、
ケニアの格差社会を如実に表しています。
バイパスのすぐ傍に広がる
Nairobi National Park(ナイロビ国立公園)。
シマウマやダチョウが居ました。
ケニアの写真として良く出てくる
キリンの向こうに高層ビルが見えている写真は、
このNairobi National Parkで撮られたものです。
14:56、Jomo Kenyatta国際空港
(ジョモ・ケニヤッタ国際空港)に到着。
ここで運ちゃんとはお別れです。
喫茶店で時間を潰しながら待ちます。
ちなみに、Jomo Kenyatta国際空港の土産物屋は
意外にも良心的な価格で売られているので、
言い値の半額近くにする値段交渉が出来なければ
市街よりこちらで買った方が良いです。
18:55発KQ310便に搭乗。
今度は皐月が別の便(エチオピア航空)になります。
まあ、今度の合流地はアフリカじゃないし大丈夫だろう。
ケニア航空はその名の通りケニアのフラッグキャリア。
機内設備の案内もライオンになっていたりします。
エチオピア航空よりもちょっと豪華な気が。
でも、機内食の付け合わせのサラダで
ふんだんにパクチーを使っていたのは絶対に許さない。
兎にも角にも、2週間を過ごしたアフリカ大陸を離れます。
さらば、アフリカよ…!
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