アフリカ旅行第3日目。
Djibouti(ジブチ)を巡ります。
6:57、起床。
目覚ましより少し早く起きました。
防犯上の理由か、単に隣に建物があるからなのか、
僕等の部屋には窓が無いので天気が分かりません。
朝シャンをしようと思ったのですがシャワーが出ず。
そして、掃除のおばちゃんが掃除機をかける事で
ブレーカーが落ちて真っ暗になるという。
いやー、今日も朝からアフリカだ。
朝食は部屋に運ばれてきました。
フランスパンと申し訳程度のジャムとバターという
この上なく簡素な朝食です。
でも、元フランス領なだけあってパンは美味しい。
朝食を済ませたら散策に出掛けます。
奥に見えているのは国会議事堂。
この目の前の交差点から延びる
Blvd de la République(共和国大通り)を北に進みます。
オンボロのハイエースを使ったミニバスが
引っ切り無しに行き交っています。
通勤時間帯かな?
Place de Tokyo(東京広場)。
Djiboutiでも東京の名は知られているようですね。
街を歩いていると、5分に1回くらい
「ニイハオ!」か「コンバンワ!」と声を掛けられます。
アジア人は珍しいのでしょうか。
ただ、一般的な国に比べると
僕等を日本人と見破る率は高いです。
Place de Tokyoからは廃線跡が延びていました。
折角なのでちょっと記念撮影したり。
廃線の先にはPlage de la Siesta(シエスタ・ビーチ)が。
ビーチバレーコートで遊んでいる人達が居ますね。
朝から酒を飲んでシエスタしてる人も居ました。
しかし、今日も蒸し暑い!
ジブチにしては例外的に涼しいし曇天なのですが、
野良犬も一匹残らずぐったりとしています。
あと、鉄オタならここは来ておくべきでしょう。
Gare de Djibouti、即ちジブチ駅です。
ここDjibouti駅は、エチオピアの首都
Addis Ababa駅(アディスアベバ駅)から延びる
アディスアベバ・ジブチ鉄道旅客列車の嘗ての終点で、
この鉄道は「世界一遅い鉄道」として名を馳せていました。
しかし、現在では中国資本によって
近代的な標準軌鉄道に造り変えられ、
このDjibouti駅は廃止されて
ジブチ側の旅客終点はDjibouti-Ambouli空港
(ジブチ=アンブリ空港)の南西4kmにある
Nagad駅(ナガド駅)となっています。
世界一遅い鉄道もちょっと乗ってみたかったけどな…
さて、その駅から少し東にあるこの建物。
一体何でしょうか?
答はSomaliland Mission in Djibouti、
即ち、在ジブチ・ソマリランド連絡事務所です。
何とソマリランドは国家承認もされていないのに、
大使館に相当する連絡事務所を
アメリカやイギリスも含む9ヶ国に持っています。
ここまでしている未承認国家は中々珍しいのでは。
別に入ったりはしませんでしたが。
Plage de Héron(エロン・ビーチ)。
この辺りは大使館が密集しています。
シリア大使館の周りでAK-47を携帯した
警備員が巡回していてビビった。
地図によると海に突き出た灯台らしきものが
北の端にあるようなのですが…
うーん、奥に見えている高級ホテルの敷地内っぽいな…
例によって自動小銃を引っ提げた警備員が居るし…
駄目元で、なるたけフレンドリーに挨拶して
「喉が渇いたんだけど、この辺りに喫茶店とかない?」
と訊いてみたら、
「それならこのホテルに入れば良いさ!」
とすんなり入れさせてくれました。
優しい。
ここは日本人アピールした方が良いですね。
中もとっても豪華。
そう、ここはあの有名な超高級ホテルチェーン、
ケンピンスキーの手掛けるDjibouti Palace Kempinski
(ジブチ・パレス・ケンピンスキー)なのです。
2名1室で1泊$429なり。
海に面したプールまであります。
何というリゾート。
鳥の糞尿らしき臭いがしますが。
赤旗…という事は遊泳禁止ですね。
今日は波が少し高いです。
奥にはフランス海軍のものらしき高射砲がありました。
地図に見えていた灯台らしきものもありました。
どうやら、海の家的なもののようです。
柵がされていていけませんが。
ちょっと雨がぱらついてきたので
中に入って喫茶店で一休み。
本当はリンゴジュースが良かったのですが、
ジュースはこれ以外無いと言われて
マンゴージュースになりました。
1杯DF900(約600円)です。
とてもアフリカの物価ではない…
まあ、警備代とかが多分にあるのでしょう。
帝国ホテルではオレンジジュース1杯
1,300円(約DF2,000)だそうなので、
それに比べれば安い…?
居心地が良かったのでついつい長居してしまいました。
あとで入れてくれた警備員の人と
警備員「美味しかった?幾らだった?」
僕「良かったよ、DF900だった。」
警備員「ヒュー、高え。」
みたいな会話をしましたが。
ケンピンスキーからの帰りにジブチ郵便局を見付けました。
観光客が珍しく土産が極めて少ないジブチに於いて
貴重な記念になりそうな切手を買いました。
何故かハガキは買えませんでしたが。
郵便局なのにハガキが買えないのか…
往路は東海岸を歩いてきたので、
復路は西海岸を歩いてみます。
西海岸はジブチの経済の唯一無二の大黒柱である
Port de Djibouti(ジブチ港)もあり、
臨海工業地帯の様相を呈しています。
13時なので昼休みらしき労働者達が屯しています。
このRue de Venice(ヴェニス通り)は
海の中に突き出ているので潮風が心地良いです。
工業道路かと思いきや、
レストランなんかが建ち並んでいます。
そんなレストランの一つで遅めの昼食。
インドを思わせるスパイシーな感じです。
結構ボリュームがあります。
海に面しているだけあって風が気持ち良く、
隣の席ではお爺さんがギターを弾いていて、
南国に来たような気分です。
まあ、南国と言えば南国ですが。
Rue de VeniceからAvenue Admiral Bernard
(ベルナルド提督通り)で
中心部に戻ろうとしたのですが、
何やら政府系の建物があるらしくて通行出来ず、
大分南まで来てしまいました。
ここは北部と違ってかなり荒れているな…
Djiboutiは南北二つの地域に分かれており、
北部は欧米人も多く住むヨーロピアン・クォーター、
南部は現地人ばかりでアフリカン・クォーターと呼ばれ、
物価や治安が全く違っています。
心成しか、街行く人々が殺気立っているような…
写真も殆ど撮らず、足早に北へと向かいます。
ヨーロピアン・クォーターよりも
アフリカン・クォーターの方が人通りが多く、
話し掛けられる頻度も高いのですが、
全てガン無視して歩きます。
ヨーロピアン・クォーターとアフリカン・クォーターの
境目辺りにあるスーパーマーケットにやってきました。
昨日訪れたヨーロピアン・クォーターのスーパーより
ずっと大きいです。
中はこんな感じ。
食料品に留まらず、衣類や文具など
幅広い日用品を取り揃えています。
ジブチの絵柄が描かれたノートがあって
お土産に丁度良さそうだったのですが、
今はジブチフランの手持ちが無いので一旦退散。
昨日行った両替所に行きます。
物乞いのおじさんに合わないよう回り道して向かうと…
ん?あそこに居るあの人達…
あの服装、それに肩に付けられたあのワッペンは…
海上自衛隊だ!
2ヶ月前に来たばかりの隊員さんが
市街を案内してもらっている場面に遭遇しました。
ジブチと言えば初の自衛隊海外派遣拠点だけど、
まさか本当に出会うとは…
向こうも向こうで、大使館やJICAと無関係な
純粋な観光目的の日本人に会って驚いていました。
僕等も行こうとしていた両替所が
13時から16時までシエスタで昼休みなので、
開店を待っていたところだそうです。
折角なのでちょっと立ち話。
海外派遣中の自衛隊は「無休」という扱いらしく、
基本的には基地から出る事は殆ど無いそうです。
しかし、それでも偶には気分転換をしたくなるので、
オフの日には先程のケンピンスキーに行ったりもするとか。
もしかして、自衛隊御用達だったからこそ
こんな僕等でも入れてくれたのかな?
あと、土産物屋とかも教えて頂きました。
任務お疲れ様です!
ホテルに戻ってシエスタが終わるまで休んでから、
自衛隊の方に教えてもらった
安い土産物屋通りに向かってみます。
雲が晴れて日射しが射し込んできましたね。
おお、もろにアフリカン・クォーター。
確かに安そうではありますが、
それ以上にぼったくられそうでもあります。
晴れてきたからなのか、シエスタが終わったからなのか、
さっきよりもずっと人通りが多くなっています。
バスターミナル。
何処の国に於いても治安が悪い場所の典型例ですね。
クラクションと怒号が響き渡ってカオスです。
そして、バスターミナルの目の前にあるこの路地は…
何というアフリカ!
本やテレビで見るような、
これぞアフリカという裏路地です。
治安は見るからに悪そうだけど、
ここで逃げたらアフリカに来た事になならないよなぁ…
という事で、早足で抜けてみました。
黒人に馴染みが無いから怖く感じるけど、
雰囲気的には中国の朝市みたいなものかな?
でも、ここで売られている果物は
流石に買って食べる気にはなれないな…
この後はスーパーでノートを買ったり、
本屋でポストカードや本を購入してホテルへ。
Djiboutiでの戦果。
左上が一押しのソマリ語の教科書です。
モガディシュと書かれているので、
ソマリアの首都モガディシュで使われている
ソマリアルファベットの教科書なのでしょうか?
紙質が驚くほど悪いので
帰国するまでに破れないかが不安です。
この後はSTと無駄話をしてから寝ました。
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